Systemwalker Runbook Automationのシステム構成について説明します。
システム構成
以下に、Systemwalker Runbook Automationのシステム構成を示します。
運用作業を自動化する自動運用プロセスの実行と実行結果などの管理を行うサーバで、Systemwalker Runbook Automationの管理サーバ用のマネージャをインストールします。
自動運用プロセスの実行に必要となる、操作対象のサーバの情報(ホスト名、IPアドレス、管理者のパスワードなど)も構成情報として管理し、この情報をもとに自動運用プロセスを実行します。また、管理サーバが提供するWebコンソールにより、実行状況の確認や、自動運用プロセスの起動/停止などの操作を実施できます。
管理サーバは、専用のサーバで運用することを推奨します。
自動運用プロセスの実行により、管理サーバから実際の操作が行われるサーバです。管理サーバからのすべての操作指示は、SSHやHTTP、HTTPSなどの一般的な通信によって行われます。
また、管理サーバと業務サーバ間のネットワーク要件に応じて、Systemwalker Runbook Automationのエージェントの導入の要否を決定することができます。
業務システム上で発生したイベントへの対処を本製品で自動的に行う場合に必要となるSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバなど、Systemwalker Runbook Automationと連携する製品が動作するサーバです。
連携の方法に応じて本製品のエージェントの導入の要否が変わります。
Systemwalker Runbook Automationの管理サーバへの構成情報の自動収集処理の負荷分散を目的に設置するサーバです。大規模なシステムの場合は、管理サーバ配下への中継サーバの設置を推奨します。 (目安としては、管理対象の業務サーバが300台を超える場合です。)
自動運用プロセスを作成するための開発環境で、Systemwalker Runbook Automation Studioをインストールします。
開発コンピュータで作成した自動運用プロセスを管理サーバへ登録することで運用作業の自動化を行うことができます。
システム構成例
基本モデルと高信頼性モデルのシステム構成例を以下に示します。
基本モデルを以下に示します。
なお、管理の対象となるサーバの台数が多い場合は、構成情報の自動収集の負荷を分散させるために、一度に採取できる業務サーバをサブネットなどのグループに分けて、グループ単位で情報を収集することができます。また、3階層構成にして中継サーバを設置することもできます。(構成情報の自動収集を行わない場合は、中継サーバを設置する必要はありません。)
Systemwalker Runbook Automation マネージャが動作する管理サーバは、クラスタシステムを構築することでSystemwalker Runbook Automation マネージャ自身を現用ノード・待機ノードの高信頼型で運用することが可能です。重要な業務が稼動しているICTシステムを管理するための管理サーバは、ハードウェアの故障などに備えて、クラスタシステムによる高信頼化を推奨します。
管理サーバをクラスタ構成することにより、管理サーバが動作するサーバのハードウェア故障などが発生した場合には、もう一方のサーバが管理サーバの情報を引き継ぎ、停止時間を最小にして業務を継続することができます。
Systemwalker Runbook Automation エージェントが動作するサーバ(業務サーバ、連携サーバ、中継サーバ)がクラスタ構成となっている場合、Systemwalker Runbook Automation エージェント自身は現用ノード・待機ノードの運用形態は取りません。