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Systemwalker Software Configuration Manager V14g 運用ガイド
Systemwalker

A.4.2 インストール後の操作

作成した「L-Server」において「クローニングマスタの採取」を行う前に、以下を行う必要があります。

注意

Interstage Application Serverのパッチ適用

《L-ServerがLinuxの場合》

Interstage Application Serverのホスト情報変更を行う場合、PG78174のInterstage Application Serverの以下のパッチを適用する必要があります。

「L-Server作成終了処理」を行う間までに適用してください。

  • Linux(x64)版Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Edition V9.3.0またはV9.2.0を使用する場合はT004049LP-02以降を適用してください。

  • Linux(32bit)版Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Edition V9.3.0またはV9.2.0を使用する場合はT004556LP-02以降を適用してください。

  • Linux(32bit)版Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Edition V9.1.0を使用する場合はT002485LP-02以降を適用してください。

  • Linux(32bit)版Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Edition V9.0.1を使用する場合はT001444LP-02以降を適用してください。

  • Linux(32bit)版Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Edition V9.0.0を使用する場合はT001441LP-02以降を適用してください。

  1. コマンドの複写

    作成した「L-Server」に、システムを配備する際にInterstage Application Serverのホスト情報を変更するために必要なコマンドを複写します。

    【管理サーバがWindowsの場合】

    《L-ServerがWindowsの場合》

    • 複写元

      <管理サーバのSystemwalker Software Configuration Managerのインストール先>\softtools\windows\aps9

    • 複写先(L-Server内)

      <Interstage Application Serverインストール先>\bin

    • 複写するコマンド

      isgethostinfo.bat

      issethostinfo.bat

      isihsconfigget.bat

      isihsconfigset.bat

      isswcmexportimg.bat

      isswcmimportimg.bat

      isswcmPrepService.vbs

    《L-ServerがLinuxの場合》

    • 複写元

      <管理サーバのSystemwalker Software Configuration Managerのインストール先>\softtools\linux\aps9

    • 複写先(L-Server内)

      /opt/FJSVisas/bin

    • 複写するコマンド

      iscommands.tar.gz を複写先サーバ内の作業用ディレクトリで解凍してください。

      以下のコマンドが展開されますので、コマンドをすべて上記複写先ディレクトリに複写してください。

      isgethostinfo

      issethostinfo

      isihsconfigget

      isihsconfigset

      isswcmexportimg

      isswcmimportimg

      isswcmsvcoff

      isswcmsvcresrv

      isswcmsvcstart

    【管理サーバがLinuxの場合】

    《L-ServerがWindowsの場合》

    • 複写元

      /opt/FJSVcfmg/softtools/windows/aps9

    • 複写先(L-Server内)

      <Interstage Application Serverインストール先>\bin

    • 複写するコマンド

      isgethostinfo.bat

      issethostinfo.bat

      isihsconfigget.bat

      isihsconfigset.bat

      isswcmexportimg.bat

      isswcmimportimg.bat

      isswcmPrepService.vbs

    《L-ServerがLinuxの場合》

    • 複写元

      /opt/FJSVcfmg/softtools/linux/aps9

    • 複写先(L-Server内)

      /opt/FJSVisas/bin

    • 複写するコマンド

      iscommands.tar.gz

      本ファイルを複写先(L-Server)サーバの作業用ディレクトリに複写してから展開してください。

      以下のコマンドが展開されますので、このコマンドをすべて上記複写先(L-Server内)ディレクトリに複写してください。

      isgethostinfo

      issethostinfo

      isihsconfigget

      isihsconfigset

      isswcmexportimg

      isswcmimportimg

      isswcmsvcoff

      isswcmsvcresrv

      isswcmsvcstart

      複写したコマンドが出力するメッセージについては、本書「A.4.3 コマンド出力メッセージ」を参照してください。

      上記以外のコマンドが出力するメッセージについては、『Interstage Application Server マニュアル』を参照してください。

      参考

      issethostinfoコマンドおよびisihsconfigsetコマンドの実行について

      issethostinfoコマンドおよびisihsconfigsetコマンドは、本製品で配備したシステムにおいて自動的に実行されるコマンドです。

      そのため、ユーザーが直接実行する必要はありません。

  2. ユーザーアプリケーションを配備する場合

    ユーザーアプリケーションを含めたシステムを配備する場合には、Interstage Application Serverに対して、ユーザーアプリケーションの配備を行ってください。

    Interstage Application Serverに対するJ2EEアプリケーションの配備については、『Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド』の「J2EEアプリケーションの配備と設定」を、Java EEアプリケーションの配備については、『Interstage Application Server Java EE運用ガイド』の「Java EEアプリケーションの配備」を参照してください。

  3. Java EEを使用する場合

    Java EEは、Interstage Application Server V9.2.0からの提供機能です。

    • メッセージブローカ、Java DBの停止

      • メッセージブローカが起動している場合は、imqcmdコマンドのshutdown bkrサブコマンドでメッセージブローカを停止してください。

      • Java DBが起動している場合は、asadminコマンドのstop-databaseサブコマンドでJava DBを停止してください。

      各コマンドの詳細については、『Interstage Application Server Java EE運用ガイド』の「Java EE運用コマンド」を参照してください。

    • ハートビートの設定について

      • IJServerクラスタが作成されている環境のシステムテンプレートを作成する場合、IJServerクラスタのハートビートの設定は無効(デフォルトは「有効」)にしてから作成してください。

      • ハートビートの設定を有効とした状態でシステムテンプレートの作成・配備を行った場合、IIOP通信のリクエストが予期しないサーバに振り分けられる可能性があります。

      • ハートビートを使用する場合には、配備後に有効にしてから必要に応じてハートビートアドレスの変更を行って下さい。

      ハートビート設定の詳細については、『Interstage Application Server Java EE運用ガイド』の「グループ管理サービス」を参照してください。

    • メッセージブローカの設定について

      • JMSサービスを使用する場合、システムテンプレートを作成する前にメッセージブローカのホスト名を“localhost”(デフォルトはインストールしたサーバのホスト名)に変更してください。

      • メッセージブローカのホスト名は、以下の定義項目で設定します。

        default-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host
        server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host
        ${clusterName}.jms-service.jms-host.default_JMS_host.host
      • メッセージブローカを変更せずにシステムテンプレートの作成・配備を行った場合、予期しないサーバのメッセージブローカに対してJMSメッセージを送信してしまう可能性があります。

      メッセージブローカの詳細については、『Interstage Application Server Java EE運用ガイド』の「JMSサービスの定義項目」を参照してください。

  4. Interstage HTTP Serverを使用する場合

    • インストール直後の状態を配備する場合、システムテンプレートを作成する前に環境定義ファイル(httpd.conf) の ServerNameディレクティブを“localhost”(デフォルトはインストールしたサーバのホスト名)に変更し、システムテンプレートの配備後に配備先のサーバやシステム構成・運用に合わせて、適切な値を設定してください。

      適切な値が設定されない場合、リダイレクト動作が正しく処理されず、予期しないサーバに対してリクエストが発生する可能性があります。

      ServerNameディレクティブ変更の詳細については、『Interstage HTTP Server運用ガイド』の「ディレクティブ一覧」を参照してください。

    • Webサーバのパラメーターは、環境定義ファイル(httpd.conf)を使用して設定します。配備時にパラメーターを設定する場合、配備先のサーバやシステム構成・運用に合わせた環境定義ファイルを、パラメーターパッケージへ格納してください。配備先のサーバの環境定義ファイルは、パラメーターパッケージに格納したファイルで上書き・複写されます。

      パラメーターパッケージは、システムテンプレート登録前に、以下のいずれかの方法で作成してください。

      • isihsconfiggetコマンドを使用して、L-Server上にある環境定義ファイルから作成(作成方法1)

      • isihsconfiggetコマンドを使用せず、任意のサーバ上にある環境定義ファイルから作成(作成方法2)

      パラメーターパッケージの詳細については、『リファレンスガイド』の「ソフトウェア設定スクリプトの詳細」および「パッケージファイルの詳細」を参照してください。

    《作成方法1》

    isihsconfiggetコマンドを使用して、L-Server上にある環境定義ファイルから、パラメーターパッケージを作成する手順について説明します。

    1. 管理者権限で、以下のコマンドを実行してください。

      《L-ServerがWindowsの場合》

      <Interstage Application Serverインストール先>\bin\isihsconfigget -d <任意の格納先ディレクトリ>

      《L-ServerがLinuxの場合》

      /opt/FJSVisas/bin/isihsconfigget -d <任意の格納先ディレクトリ>

      L-Server上に作成・構築されているすべてのWebサーバの環境定義ファイルが、-dオプションで指定した格納先ディレクトリ配下に、以下のディレクトリ形式で格納されます。

      《L-ServerがWindowsの場合》

      F3FMihs\<Webサーバ名>\httpd.conf

      《L-ServerがLinuxの場合》

      FJSVihs/<Webサーバ名>/httpd.conf
    2. Webサーバのパラメーターを変更する場合、配備先のシステム構成・運用にあわせて環境定義ファイルを編集してください。Webサーバのパラメーターを変更しない場合、Webサーバ名のディレクトリ、および環境定義ファイルは削除してください。

    3. Webサーバの環境定義ファイルを編集した後、作成したパラメーターパッケージは、システムテンプレートに登録してください。

    《作成方法2》

    isihsconfiggetコマンドを使用せず、任意のサーバ上にある環境定義ファイルから、パラメーターパッケージを作成する手順について説明します。

    Webサーバの環境定義ファイルは、Interstageがインストールされたシステムの以下のディレクトリに格納されています。

    《L-ServerがWindowsの場合》

    <Interstage Application Serverインストール先>\F3FMihs\servers\<Webサーバ名>\conf

    《L-ServerがLinuxの場合》

    /var/opt/FJSVihs/servers/<Webサーバ名>/conf
    1. 配備時に、パラメーターを変更したいWebサーバの環境定義ファイルを、以下のディレクトリ形式で格納してください。

      《L-ServerがWindowsの場合》

      Webサーバ名は、英字の大文字と小文字は区別されません。

      F3FMihs\<Webサーバ名>\httpd.conf

      《L-ServerがLinuxの場合》

      Webサーバ名は、英字の大文字と小文字を区別します。

      FJSVihs/<Webサーバ名>/httpd.conf
    2. 配備先のシステム構成・運用にあわせて環境定義ファイルを編集してください。

    3. Webサーバの環境定義ファイルを編集した後、作成したパラメーターパッケージは、システムテンプレートに登録してください。

      参照

      L-ServerがWindowsの場合

      図A.2 Webサーバ"FJapache"のパラメーターパッケージを作成する場合

      図A.3 Webサーバ"FJapache"と"Web01"から"Web15"のパラメーターパッケージを作成する場合

      L-ServerがLinuxの場合

      図A.4 Webサーバ"FJapache"のパラメーターパッケージを作成する場合

      図A.5 Webサーバ"FJapache"と"Web01"から"Web15"のパラメーターパッケージを作成する場合

  5. L-Serverイメージ作成前処理

    《L-ServerがWindowsの場合》

    管理者権限で、以下のコマンドを実行してください。

    1. Interstageの停止

      <Interstage Application Serverインストール先>\bin\isstop -f
    2. ホスト情報変更のための前処理

      <Interstage Application Serverインストール先>\bin\isgethostinfo

    《L-ServerがLinuxの場合》

    スーパーユーザーで以下のコマンドを実行してください。

    1. Interstageの停止

      /opt/FJSVtd/bin/isstop -f
    2. ホスト情報変更のための前処理

      /opt/FJSVisas/bin/isgethostinfo

    注意

    Interstage証明書環境にサイト証明書を登録している場合

    • 認証局の運用方針によっては、発行したサイト証明書を別のサーバで利用することを認めていない場合があるため、サイト証明書を発行した発行局の運用方針を確認しておいてください。

    • それぞれのサーバが同じサイト証明書を使用できるかどうか、承認局の運用方針に照らし合わせて確認し、できない場合には、サイトごとにサイト証明書を取得してください。

    参考

    isgethostinfoコマンドの動作について

    《L-ServerがWindowsの場合》

    isgethostinfo.batコマンドは、下表のサービスに対してスタートアップの種類が自動の場合には手動に、状態が開始の場合には停止に変更します。

    Interstage Application Serverをインストールした直後の、サービスのスタートアップの種類と状態のデフォルト値は下表のとおりです。そのため、本コマンドを実行後にサービスの状態を元に戻す場合には、手動で行ってください。

    配備したシステムのサービスのスタートアップの種類は、本コマンド実行前の状態となります。状態はスタートアップの種類が自動の場合には開始、手動の場合には停止となります。

    なお、本コマンドを複数回実行した場合の配備したシステムのサービスのスタートアップの種類は、本コマンド初回実行時の状態となります。

    名前

    インストール直後

    状態

    スタートアップ

    CORBA/SOAP ClientGW

    停止

    手動

    EventFactory

    開始

    手動

    EventService

    開始

    手動

    FJapache

    開始

    自動

    Fujitsu Enabler

    開始

    自動

    FUJITSU ND 負荷計測エージェント

    開始

    自動

    FUJITSU ND Load Mesure Agent

    開始

    自動

    INTERSTAGE

    開始

    自動

    INTERSTAGE API

    停止

    手動

    Interstage Java EE DAS

    開始

    自動

    Interstage Java EE Node Agent

    開始

    自動

    Interstage JServlet (OperationManagement)

    開始

    自動

    Interstage Operation Tool

    開始

    自動

    Interstage Operation Tool(FJapache)

    開始

    自動

    Interstage Server Monitor Service

    開始

    自動

    Interstage Server Monitor Service(Cache Manager)

    開始

    手動

    InterfaceRep_Cache Service

    開始

    手動

    InterfaceRep_Cache_e Service

    開始

    手動

    Message Queue 4.1 Broker

    開始

    自動

    Naming Service

    開始

    手動

    NS LoadBalancingOption

    開始

    自動

    ObjectTransaction Service

    停止

    手動

    OD_start

    開始

    手動

    TransactionDirector

    開始

    手動

    《L-ServerがLinuxの場合》

    isgethostinfoコマンドは、下表のサービスに対してサーバ起動時の自動起動設定が有効なものは無効化に、サービスが起動中のものは停止に変更します。

    Interstage Application Serverをインストールした直後のサービスの自動起動設定とサービスの起動状態のデフォルト値は下表のとおりです。そのため、本コマンドを実行後にサービスの状態を元に戻す場合には、手動で行ってください。

    配備したシステムのサービスの状態は、本コマンド実行前の状態となります。自動起動設定されていたサービスは起動となります。

    なお、本コマンドを複数回実行した場合の配備したシステムのサービスの自動起動設定は、本コマンド初回実行時の状態となります。

    サービスの自動起動設定を変更するには、Linuxのシステムコマンドのchkconfigコマンドを使用します。

    実行例は以下となります。

    chkconfig Enabler on

    名前

    インストール直後

    状態

    スタートアップ

    Enabler

    起動

    on

    FJSVsvag

    起動

    on

    FJSVijdas

    起動

    on

    FJSVijna

    起動

    on

    FJSVirep

    起動

    on

    FJSVsvmon

    起動

    on

    FJapache

    起動

    on

    isgui

    起動

    on

    isjmxstart

    起動

    on

    startis

    起動

    on

    startod

    起動

    on