説明
L-Serverの作成時に以下のメッセージが表示され、L-Serverの作成に失敗する場合があります。
FJSVrcx:ERROR:62511:failed to control obj. IF=%1, message="ERROR:ssmgr3419:The specified alias name has already been registered." |
objには、ストレージ管理製品のリソース名が表示されます。
%1には、内部機能名が表示されます。
L-Serverの作成で、ETERNUSストレージに作成したアフィニティ・グループのエイリアス名が、すでに定義済みのため、L-Serverの作成に失敗しました。
対処
以下の手順で、重複したアフィニティ・グループを特定し、アフィニティ・グループとアフィニティ・グループで定義されたVolumeを削除したあと、再度L-Serverを作成してください。
番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)のリソース名を確認します。
以下のコマンドを実行します。
> インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm addrset show -name アドレスセットリソース(WWN)のリソース名 <RETURN> |
番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)を特定します。
AddressSetタグ内の"start"から"end"の値の範囲が、アドレスセットリソース(WWN)の範囲になります。
アドレスセットリソース(WWN)の範囲から、以下のアドレスを除外したものが、未使用のアドレスセットリソース(WWN)になります。
Excludeタグに表示された、本製品の管理下では使用しないアドレス
Reserveタグに表示された、割当て済みのアドレス
未使用のアドレスセットリソースから、番号が最も小さいものを特定してください。
例
出力結果が以下の場合、番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)のリソース名は"20:01:00:17:42:50:00:02"になります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <AddressSet name="wwndata1" id="540" label="wwn1" subnet="" mask="" start="20:01:00:17:42:50:00:00" end="20:01:00:17:42:50:00:0f"> <Comment>wwn-test-data-1</Comment> <Exclude> 20:01:00:17:42:50:00:00 </Exclude> <Reserve> 20:01:00:17:42:50:00:01 </Reserve> </AddressSet> |
L-Serverの作成で、ETERNUSストレージに作成されるアフィニティ・グループのエイリアス名を特定します。
番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)のリソース名から、以下のXXに該当する文字を抜き出してください。その文字が、ETERNUSストレージに作成されるアフィニティ・グループのエイリアス名になります。
"YY:XX:YY:YY:YY:XX:XX:XX" |
例
"20:01:00:17:42:50:00:02"の場合、"01500002"となります。
削除対象のアフィニティ・グループを特定します。
以下のコマンドを実行し、ESCにより管理されている、各ETERNUSストレージのアフィニティ・グループを表示します。
> ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス <RETURN> |
"NAME"に表示されているアフィニティ・グループのエイリアス名に、手順2.で特定したアフィニティ・グループのエイリアス名が含まれているか確認してください。
エイリアス名が含まれている場合、該当するアフィニティ・グループが削除対象になります。
エイリアス名が含まれていない場合、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。
削除対象のVolumeを特定します。
以下のコマンドを実行し、手順3.で特定したアフィニティ・グループに定義されている、各Volumeのボリューム番号を表示します。
> ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 <RETURN> |
"Volume"に表示されている、ボリューム番号に該当するVolumeが削除対象になります。
アフィニティ・グループを削除します。
以下のコマンドを実行し、手順3.で特定したアフィニティ・グループを削除します。
> ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity delete -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 <RETURN> |
Volumeを削除します。
以下のコマンドを実行し、手順4.で特定したVolumeを削除します。
> ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm volume delete -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...] <RETURN> |
ストレージ管理製品のメッセージが上記以外の場合は、ストレージ管理製品のマニュアルを参照し、ストレージ管理製品のメッセージに対応した対処を行ったあと、再実行してください。