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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 リファレンスガイド

4.17 L-Serverを作成したとき、「メッセージ番号 62511」が表示され、L-Serverの作成に失敗する。

説明

L-Serverの作成時に以下のメッセージが表示され、L-Serverの作成に失敗する場合があります。

FJSVrcx:ERROR:62511:failed to control obj. IF=%1, message="ERROR:ssmgr3419:The specified alias name has already been registered."

objには、ストレージ管理製品のリソース名が表示されます。

%1には、内部機能名が表示されます。

L-Serverの作成で、ETERNUSストレージに作成したアフィニティ・グループのエイリアス名が、すでに定義済みのため、L-Serverの作成に失敗しました。


対処

以下の手順で、重複したアフィニティ・グループを特定し、アフィニティ・グループとアフィニティ・グループで定義されたVolumeを削除したあと、再度L-Serverを作成してください。

  1. 番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)のリソース名を確認します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      > インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm addrset show -name アドレスセットリソース(WWN)のリソース名 <RETURN>

    2. 番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)を特定します。

      AddressSetタグ内の"start"から"end"の値の範囲が、アドレスセットリソース(WWN)の範囲になります。

      アドレスセットリソース(WWN)の範囲から、以下のアドレスを除外したものが、未使用のアドレスセットリソース(WWN)になります。

      • Excludeタグに表示された、本製品の管理下では使用しないアドレス

      • Reserveタグに表示された、割当て済みのアドレス

      未使用のアドレスセットリソースから、番号が最も小さいものを特定してください。

      出力結果が以下の場合、番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)のリソース名は"20:01:00:17:42:50:00:02"になります。

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
        <AddressSet name="wwndata1" id="540" label="wwn1" subnet="" mask="" start="20:01:00:17:42:50:00:00" end="20:01:00:17:42:50:00:0f">
          <Comment>wwn-test-data-1</Comment>
          <Exclude>
            20:01:00:17:42:50:00:00
          </Exclude>
          <Reserve>
            20:01:00:17:42:50:00:01
          </Reserve>
        </AddressSet>
  2. L-Serverの作成で、ETERNUSストレージに作成されるアフィニティ・グループのエイリアス名を特定します。

    番号が最も小さい、未使用のアドレスセットリソース(WWN)のリソース名から、以下のXXに該当する文字を抜き出してください。その文字が、ETERNUSストレージに作成されるアフィニティ・グループのエイリアス名になります。

    "YY:XX:YY:YY:YY:XX:XX:XX"

    "20:01:00:17:42:50:00:02"の場合、"01500002"となります。

  3. 削除対象のアフィニティ・グループを特定します。

    以下のコマンドを実行し、ESCにより管理されている、各ETERNUSストレージのアフィニティ・グループを表示します。

    > ESCマネージャのインストールフォルダ\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス <RETURN>

    "NAME"に表示されているアフィニティ・グループのエイリアス名に、手順2.で特定したアフィニティ・グループのエイリアス名が含まれているか確認してください。

    • エイリアス名が含まれている場合、該当するアフィニティ・グループが削除対象になります。

    • エイリアス名が含まれていない場合、調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。

  4. 削除対象のVolumeを特定します。

    以下のコマンドを実行し、手順3.で特定したアフィニティ・グループに定義されている、各Volumeのボリューム番号を表示します。

    > ESCマネージャのインストールフォルダ\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティグループ番号 <RETURN>

    "Volume"に表示されている、ボリューム番号に該当するVolumeが削除対象になります。

  5. アフィニティ・グループを削除します。

    以下のコマンドを実行し、手順3.で特定したアフィニティ・グループを削除します。

    > ESCマネージャのインストールフォルダ\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity delete -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティグループ番号 <RETURN>

  6. Volumeを削除します。

    以下のコマンドを実行し、手順4.で特定したVolumeを削除します。

    > ESCマネージャのインストールフォルダ\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm volume delete -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...] <RETURN>

ストレージ管理製品のメッセージが上記以外の場合は、ストレージ管理製品のマニュアルを参照し、ストレージ管理製品のメッセージに対応した対処を行ったあと、再実行してください。