名前
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm pool - リソースプールの操作
【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm pool - リソースプールの操作
形式
rcxadm pool create -name name -type type [-priority priority] [-label label] [-comment comment] [-nowait]
rcxadm pool list [-name name] [-template template_name]
rcxadm pool show -name name
rcxadm pool register -name name -resource resource_name -type resource_type [-nowait]
rcxadm pool unregister -name name -resource resource_name -type resource_type [-nowait]
rcxadm pool modify -name name {[-new_name new_name] [-priority priority] [-label label] [-comment comment]} [-nowait]
rcxadm pool move -name name [-to folder] [-nowait]
rcxadm pool delete -name name [-force] [-nowait]
機能説明
rcxadm poolは、リソースプール管理を行うためのコマンドです。リソースプールとはオーケストレーションツリー上のリソースフォルダーの一種で、L-Serverの作成や増設の際に選択対象になるリソースを格納します。リソースプールは作成時にリソースプール種別を指定し、リソースプール種別ごとに特定のリソース種別だけが格納されます。
リソースプールによってL-Serverを作成する際に、割り当てる資源をまとめて管理できます。
サブコマンド
リソースプールを作成します。
リソースプールの一覧を表示します。
オプションに-nameを指定した場合は、指定されたリソースプール、およびリソースプールに含まれるリソースの一覧を表示します。
オプションに-nameを指定しない場合は、参照可能なすべてのリソースプールの情報が表示されます。
以下の情報が表示されます。
オプションに-nameを指定しない場合
VMプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | VMプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
CPU(max) | VMホストのCPUの空き容量と総容量 maxに、"性能GHz x コア数"の形式で1つのVMゲストに割当て可能な最大CPU量が表示されます。 |
MEMORY(max) | VMホストのメモリの空き容量と総容量 maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大メモリ量が表示されます。 |
サーバプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | サーバプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
SERVER | 物理サーバの未使用数と総数 |
ストレージプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | ストレージプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
CAPACITY(max) | 仮想ストレージの空き容量と総容量 maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大ディスク容量が表示されます。 |
ネットワークプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | ネットワークプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
VLAN ID | VLAN IDの未使用数と総数 |
アドレスプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | アドレスプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
ADDRESS | アドレスの未使用数と総数 |
イメージプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | イメージプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
IMAGE | イメージの数 |
オプションに-nameを指定した場合
VMプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | VMプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
CPU(max) | VMホストのCPUの空き容量と総容量 maxに、"性能GHz x コア数"の形式で1つのVMゲストに割当て可能な最大CPU量が表示されます。 |
MEMORY(max) | VMホストのメモリの空き容量と総容量 maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大メモリ量が表示されます。 |
PER-TEMPLATE (*1) | 指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数 |
NAME | リソースプールに含まれるリソース名 |
TYPE | リソースプールに含まれるリソースの種別 |
CPU(FREE) | VMホストのCPUの空き容量と総容量 FREEには、空き容量が表示されます。 |
MEMORY(FREE) | VMホストのメモリの空き容量と総容量 FREEには、空き容量が表示されます。 |
STATUS | リソースの状態 |
MAINTENANCE | 保守モード |
PER-TEMPLATE (*1) | 指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数 |
*1: オプションに-templateを指定した場合、表示されます。
サーバプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | サーバプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
SERVER | 物理サーバの未使用数と総数 |
PER-TEMPLATE (*1) | 指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数 |
NAME | リソースプールに含まれるリソース名 |
TYPE | リソースプールに含まれるリソースの種別 |
MODEL | 物理サーバのモデル名 |
CPU | 物理サーバのCPU容量 |
MEMORY | 物理サーバのメモリ容量 |
STATUS | リソースの状態 |
MAINTENANCE | 保守モード |
PER-TEMPLATE (*1) | 指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数 |
*1: オプションに-templateを指定した場合、表示されます。
ストレージプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | ストレージプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
CAPACITY(max) | 仮想ストレージの空き容量と総容量 maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大ディスク容量が表示されます。 |
PER-TEMPLATE (*1) | 指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数 |
NAME | リソースプールに含まれるリソース名 |
TYPE | リソースプールに含まれるリソースの種別 |
CAPACITY(FREE) | 仮想ストレージの空き容量と総容量 FREEには、空き容量が表示されます。 |
STATUS | リソースの状態 |
PER-TEMPLATE (*1) | 指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数 |
*1: オプションに-templateを指定した場合、表示されます。
ネットワークプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | ネットワークプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
VLANID | VLAN IDの未使用数と総数 |
NAME | リソースプールに含まれるリソース名 |
TYPE | リソースプールに含まれるリソースの種別 |
VLANID(FREE) | VLANIDの未使用数と総数 FREEには、未使用数が表示されます。 |
ADDRESS(FREE) | アドレスの未使用数と総数 FREEには、未使用数が表示されます。 |
アドレスプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | アドレスプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
ADDRESS | アドレスの未使用数と総数 |
NAME | リソースプールに含まれるリソース名 |
TYPE | リソースプールに含まれるリソースの種別 |
ADDRESS(FREE) | アドレスの未使用数と総数 FREEには、未使用数が表示されます。 |
イメージプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | イメージプール名 |
TYPE | リソースプールの種別 |
PRIORITY | 優先順位 |
IMAGE | イメージの数 |
NAME | リソースプールに含まれるリソース名 |
VERSION | イメージの世代 |
TYPE | リソースプールに含まれるリソースの種別 |
IMAGE_TYPE | イメージの種別 |
VM_TYPE | 仮想イメージのVM種別 |
OS | イメージのOS種別 |
リソースプールの詳細情報を表示します。
以下の情報が表示されます。
VMプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | VMプール名 |
Type | リソースプールの種別 |
Priority | 優先順位 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
CPU(max) | VMホストのCPUの総容量 maxに、"性能GHz x コア数"の形式で1台あたりに割当て可能な最大CPU量が表示されます。 |
FreeCPU | VMホストのCPUの空き容量 |
MemorySize(max) | VMホストのメモリの総容量 maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大メモリ量が表示されます。 |
FreeMemorySize | VMホストのメモリの空き容量 |
サーバプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | サーバプール名 |
Type | リソースプールの種別 |
Priority | 優先順位 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
Server | 物理サーバの総数 |
FreeServer | 物理サーバの未使用数 |
ストレージプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | ストレージプール名 |
Type | リソースプールの種別 |
Priority | 優先順位 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
DiskSize(max) | 仮想ストレージの総容量 maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大ディスク容量が表示されます。 |
FreeDiskSize | 仮想ストレージの空き容量 |
ネットワークプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | ネットワークプール名 |
Type | リソースプールの種別 |
Priority | 優先順位 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
VLANId | VLANIDの総数 |
FreeVLANId | VLANIDの未使用数 |
アドレスプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | アドレスプール名 |
Type | リソースプールの種別 |
Priority | 優先順位 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
Address | アドレスの総数 |
FreeAddress | アドレスの未使用数 |
イメージプールの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | イメージプール名 |
Type | リソースプールの種別 |
Priority | 優先順位 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
ImageCount | イメージの数 |
リソースプールへリソースを登録します。
リソースプールからリソースを削除します。
リソースプールの名前、ラベル、コメントおよび優先順位を変更します。
リソースプールを指定したリソースフォルダーへ移動します。
移動先のリソースフォルダーの指定を省略した場合は、ホームフォルダーへ移動します。
リソースプールを削除します。
オプション
nameには、操作対象のリソースプール名を指定します。
リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
typeには、リソースプール種別を指定します。
以下の値が指定できます。
type | リソースプール種別 |
---|---|
vm | VMプール |
server | サーバプール |
storage | ストレージプール |
network | ネットワークプール |
address | アドレスプール |
image | イメージプール |
priorityには、優先順位を1から10の範囲で指定します。省略した場合は5が設定されます。同じ優先順位を指定することもできますが、どちらから先にリソースを取得するかの順番が保証されないため、お勧めしません。
優先順位は、1が最も高く、10が最も低い順位です。
labelには、リソースプールのラベルを指定します。
commentには、リソースプールのコメントを指定します。
サブコマンドで指定したリソースプールの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。
template_nameには、作成可能なL-Serverテンプレート名を指定します。
resource_nameには、リソース名を指定します。
resource_typeには、指定したリソースのリソース種別を指定します。
以下の値が指定できます。
resource_type | リソース種別 |
---|---|
vm_host | VMホスト |
physical_server | 物理サーバ |
storage | 仮想ストレージ |
network | ネットワーク |
address_set | MACアドレス、WWN |
cloning_image | クローニングマスタ(物理) |
vm_image | クローニングマスタ(仮想) |
new_nameには操作対象リソースプールの新しいリソースプール名を指定します。
folderには、移動先リソースフォルダーを指定します。
移動先のリソースフォルダーの指定を省略した場合、ホームフォルダーへ移動します。
階層化されたリソースフォルダーの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
配下にリソースが含まれるリソースプールを強制的に削除します。リソースプールを削除した場合、リソースプール配下のリソースはunregisterを行った場合と同じ動作となります。
使用例
リソースプールの一覧を表示する場合
>rcxadm pool list <RETURN>
NAME TYPE PRIORITY CPU(max.) MEMORY(max.)
---- ---- -------- --------- ------------
/VMPool VM 5 2.2/3.2(1.1GHz x 2) 6.7/7.7(6.7GB)
NAME TYPE PRIORITY CAPACITY(max.)
---- ---- -------- --------------
/StoragePool Storage 5 0.0/0.0(-)
NAME TYPE PRIORITY VLANID
---- ---- -------- ------
/NetworkPool Network 5 -/-
NAME TYPE PRIORITY IMAGE
---- ---- -------- -----
/ImagePool Image 5 3
/ImgPool Image 5 - |
指定されたリソースプール、およびリソースプールに含まれるリソースの一覧を表示する場合
>rcxadm pool list -name /VMPool <RETURN>
NAME TYPE PRIORITY CPU(max.) MEMORY(max.)
---- ---- -------- --------- ------------
/VMPool VM 5 2.2/3.2(1.1GHz x 2) 6.7/7.7(6.7GB)
NAME TYPE CPU(FREE) MEMORY(FREE) STATUS MAINTENANCE
---- ---- --------- ------------ ------ -----------
192.168.10.100 VMHost 1.6GHz x 2 (2.2GHz) 7.7GB (6.7GB) unknown OFF |
リソースプールの詳細情報を表示する場合
>rcxadm pool show -name /VMPool <RETURN> Name: VMPool Type: VM Priority: 5 CPU: 3.2GHz(1.1GHz x 2) FreeCPU: 2.2GHz MemorySize: 7.7GB(6.7GB) FreeMemorySize: 6.7GB |