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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 リファレンスガイド

1.3.6 rcxadm pool

名前

【Windows】
インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm pool - リソースプールの操作

【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm pool - リソースプールの操作


形式

rcxadm pool create -name name -type type [-priority priority] [-label label] [-comment comment] [-nowait]
rcxadm pool list [-name name] [-template template_name]
rcxadm pool
show -name name
rcxadm pool
register -name name -resource resource_name -type resource_type [-nowait]
rcxadm pool
unregister -name name -resource resource_name -type resource_type [-nowait]
rcxadm pool modify -name name {[-new_name new_name] [-priority priority] [-label label] [-comment comment]} [-nowait]
rcxadm pool
move -name name [-to folder] [-nowait]
rcxadm pool
delete -name name [-force] [-nowait]

機能説明

rcxadm poolは、リソースプール管理を行うためのコマンドです。リソースプールとはオーケストレーションツリー上のリソースフォルダーの一種で、L-Serverの作成や増設の際に選択対象になるリソースを格納します。リソースプールは作成時にリソースプール種別を指定し、リソースプール種別ごとに特定のリソース種別だけが格納されます。

リソースプールによってL-Serverを作成する際に、割り当てる資源をまとめて管理できます。


サブコマンド

create

リソースプールを作成します。

list

リソースプールの一覧を表示します。
オプションに-nameを指定した場合は、指定されたリソースプール、およびリソースプールに含まれるリソースの一覧を表示します。
オプションに-nameを指定しない場合は、参照可能なすべてのリソースプールの情報が表示されます。

以下の情報が表示されます。

  • オプションに-nameを指定しない場合

    • VMプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      VMプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      CPU(max)

      VMホストのCPUの空き容量と総容量

      maxに、"性能GHz x コア数"の形式で1つのVMゲストに割当て可能な最大CPU量が表示されます。

      MEMORY(max)

      VMホストのメモリの空き容量と総容量

      maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大メモリ量が表示されます。

    • サーバプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      サーバプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      SERVER

      物理サーバの未使用数と総数

    • ストレージプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      ストレージプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      CAPACITY(max)

      仮想ストレージの空き容量と総容量

      maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大ディスク容量が表示されます。

    • ネットワークプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      ネットワークプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      VLAN ID

      VLAN IDの未使用数と総数

    • アドレスプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      アドレスプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      ADDRESS

      アドレスの未使用数と総数

    • イメージプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      イメージプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      IMAGE

      イメージの数

  • オプションに-nameを指定した場合

    • VMプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      VMプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      CPU(max)

      VMホストのCPUの空き容量と総容量

      maxに、"性能GHz x コア数"の形式で1つのVMゲストに割当て可能な最大CPU量が表示されます。

      MEMORY(max)

      VMホストのメモリの空き容量と総容量

      maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大メモリ量が表示されます。

      PER-TEMPLATE (*1)

      指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数

      NAME

      リソースプールに含まれるリソース名

      TYPE

      リソースプールに含まれるリソースの種別

      CPU(FREE)

      VMホストのCPUの空き容量と総容量

      FREEには、空き容量が表示されます。

      MEMORY(FREE)

      VMホストのメモリの空き容量と総容量

      FREEには、空き容量が表示されます。

      STATUS

      リソースの状態

      MAINTENANCE

      保守モード

      PER-TEMPLATE (*1)

      指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数

      *1: オプションに-templateを指定した場合、表示されます。

    • サーバプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      サーバプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      SERVER

      物理サーバの未使用数と総数

      PER-TEMPLATE (*1)

      指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数

      NAME

      リソースプールに含まれるリソース名

      TYPE

      リソースプールに含まれるリソースの種別

      MODEL

      物理サーバのモデル名

      CPU

      物理サーバのCPU容量

      MEMORY

      物理サーバのメモリ容量

      STATUS

      リソースの状態

      MAINTENANCE

      保守モード

      PER-TEMPLATE (*1)

      指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数

      *1: オプションに-templateを指定した場合、表示されます。

    • ストレージプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      ストレージプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      CAPACITY(max)

      仮想ストレージの空き容量と総容量

      maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大ディスク容量が表示されます。

      PER-TEMPLATE (*1)

      指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数

      NAME

      リソースプールに含まれるリソース名

      TYPE

      リソースプールに含まれるリソースの種別

      CAPACITY(FREE)

      仮想ストレージの空き容量と総容量

      FREEには、空き容量が表示されます。

      STATUS

      リソースの状態

      PER-TEMPLATE (*1)

      指定されたL-Serverテンプレートの定義で、作成可能なL-Serverの数

      *1: オプションに-templateを指定した場合、表示されます。

    • ネットワークプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      ネットワークプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      VLANID

      VLAN IDの未使用数と総数

      NAME

      リソースプールに含まれるリソース名

      TYPE

      リソースプールに含まれるリソースの種別

      VLANID(FREE)

      VLANIDの未使用数と総数

      FREEには、未使用数が表示されます。

      ADDRESS(FREE)

      アドレスの未使用数と総数

      FREEには、未使用数が表示されます。

    • アドレスプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      アドレスプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      ADDRESS

      アドレスの未使用数と総数

      NAME

      リソースプールに含まれるリソース名

      TYPE

      リソースプールに含まれるリソースの種別

      ADDRESS(FREE)

      アドレスの未使用数と総数

      FREEには、未使用数が表示されます。

    • イメージプールの場合

      項目名

      内容

      NAME

      イメージプール名

      TYPE

      リソースプールの種別

      PRIORITY

      優先順位

      IMAGE

      イメージの数

      NAME

      リソースプールに含まれるリソース名

      VERSION

      イメージの世代

      TYPE

      リソースプールに含まれるリソースの種別

      IMAGE_TYPE

      イメージの種別

      VM_TYPE

      仮想イメージのVM種別

      OS

      イメージのOS種別

show

リソースプールの詳細情報を表示します。

以下の情報が表示されます。

  • VMプールの場合

    項目名

    内容

    Name

    VMプール名

    Type

    リソースプールの種別

    Priority

    優先順位

    Label

    ラベル

    Comment

    コメント

    CPU(max)

    VMホストのCPUの総容量

    maxに、"性能GHz x コア数"の形式で1台あたりに割当て可能な最大CPU量が表示されます。

    FreeCPU

    VMホストのCPUの空き容量

    MemorySize(max)

    VMホストのメモリの総容量

    maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大メモリ量が表示されます。

    FreeMemorySize

    VMホストのメモリの空き容量

  • サーバプールの場合

    項目名

    内容

    Name

    サーバプール名

    Type

    リソースプールの種別

    Priority

    優先順位

    Label

    ラベル

    Comment

    コメント

    Server

    物理サーバの総数

    FreeServer

    物理サーバの未使用数

  • ストレージプールの場合

    項目名

    内容

    Name

    ストレージプール名

    Type

    リソースプールの種別

    Priority

    優先順位

    Label

    ラベル

    Comment

    コメント

    DiskSize(max)

    仮想ストレージの総容量

    maxに、"容量GB"の形式で1台あたりに割当て可能な最大ディスク容量が表示されます。

    FreeDiskSize

    仮想ストレージの空き容量

  • ネットワークプールの場合

    項目名

    内容

    Name

    ネットワークプール名

    Type

    リソースプールの種別

    Priority

    優先順位

    Label

    ラベル

    Comment

    コメント

    VLANId

    VLANIDの総数

    FreeVLANId

    VLANIDの未使用数

  • アドレスプールの場合

    項目名

    内容

    Name

    アドレスプール名

    Type

    リソースプールの種別

    Priority

    優先順位

    Label

    ラベル

    Comment

    コメント

    Address

    アドレスの総数

    FreeAddress

    アドレスの未使用数

  • イメージプールの場合

    項目名

    内容

    Name

    イメージプール名

    Type

    リソースプールの種別

    Priority

    優先順位

    Label

    ラベル

    Comment

    コメント

    ImageCount

    イメージの数

register

リソースプールへリソースを登録します。

unregister

リソースプールからリソースを削除します。

modify

リソースプールの名前、ラベル、コメントおよび優先順位を変更します。

move

リソースプールを指定したリソースフォルダーへ移動します。
移動先のリソースフォルダーの指定を省略した場合は、ホームフォルダーへ移動します。

delete

リソースプールを削除します。


オプション

-name name

nameには、操作対象のリソースプール名を指定します。

リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。

-type type

typeには、リソースプール種別を指定します。

以下の値が指定できます。

type

リソースプール種別

vm

VMプール

server

サーバプール

storage

ストレージプール

network

ネットワークプール

address

アドレスプール

image

イメージプール

-priority priority

priorityには、優先順位を1から10の範囲で指定します。省略した場合は5が設定されます。同じ優先順位を指定することもできますが、どちらから先にリソースを取得するかの順番が保証されないため、お勧めしません。

優先順位は、1が最も高く、10が最も低い順位です。

-label label

labelには、リソースプールのラベルを指定します。

-comment comment

commentには、リソースプールのコメントを指定します。

-nowait

サブコマンドで指定したリソースプールの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-template template_name

template_nameには、作成可能なL-Serverテンプレート名を指定します。

-resource resource_name

resource_nameには、リソース名を指定します。

-type resource_type

resource_typeには、指定したリソースのリソース種別を指定します。

以下の値が指定できます。

resource_type

リソース種別

vm_host

VMホスト

physical_server

物理サーバ

storage

仮想ストレージ

network

ネットワーク

address_set

MACアドレス、WWN

cloning_image

クローニングマスタ(物理)

vm_image

クローニングマスタ(仮想)

-new_name new_name

new_nameには操作対象リソースプールの新しいリソースプール名を指定します。

-to folder

folderには、移動先リソースフォルダーを指定します。
移動先のリソースフォルダーの指定を省略した場合、ホームフォルダーへ移動します。

階層化されたリソースフォルダーの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。

-force

配下にリソースが含まれるリソースプールを強制的に削除します。リソースプールを削除した場合、リソースプール配下のリソースはunregisterを行った場合と同じ動作となります。


使用例