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Symfoware Server V10.1.0 Mirroring Controllerセットアップガイド

F.5 ノード間の監視設定

モニタデーモンは、両ノード間で互いに確認データの送受信を繰り返すことで正本のデータベースの監視を行います。
副系ノードのモニタデーモンは、正系ノードからの確認データを受信したあと、指定されたタイムアウト時間を超えても次の確認データが到着しない場合、正系ノードに異常が発生したと認識します。
副系ノードのモニタデーモンが正系ノードの異常を認識すると、メッセージを出力します。

メッセージが出力された場合、利用者は正本のデータベースの状態を調査して、以下のいずれかの対処を行います。

設計の方針

モニタデーモンによるノード間の監視を正しく動作させるために、各パラメタを業務要件に合わせて、誤検知や検知の遅延がないように設計する必要があります。
本設計は、「どの程度で異常と判断するか」などを考慮して設計してください。
以下に設計の方針または推奨値を説明します。特に理由がない場合、以下を基準に設計および実機確認することを推奨します。

(1) DBミラーリング動作環境ファイルに指定した間隔で、データを送信します。
(2) 次のデータがDBミラーリング動作環境ファイルに指定したタイムアウト時間を超えても届かない場合は、メッセージを出力します。
(3) DBミラーリング動作環境ファイルに再開間隔を指定した場合は、指定された時間を経過するとポーリングを再開します。

ポイント

モニタデーモンのノード間通信環境は、以下のように設計してください。これにより、ノード間の通信環境の異常が原因でタイムアウトになることを防ぐことが可能です。

  • 監視や切替えを正しく動作させるために、専用のLANポートを利用したシステム管理用のLANとして、サーバおよびネットワークを専用に接続してください。また、二重化などの対策を必ず設計してください。

  • 正本のデータベースを停止しない状態で副系のデータベースに切替えを行った場合、スプリットブレインが発生する可能性があります。

参照

ノード切替え時に発生するスプリットブレインについては“Mirroring Controller 運用ガイド”の“ノードの切替え時のスプリットブレイン検知”を参照してください。