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SystemwalkerService Catalog Manager V14g アプリケーションサービス機能アプリケーション開発ガイド
Systemwalker

4.3 テクニカルサービス定義の作成

アプリケーションは、テクニカルサービス定義を作成してアプリケーションサービス機能に統合することができます。テクニカルサービス定義とは、サービスの目的の説明、サービス利用規約、アプリケーションのパラメーター、オプション、イベント、ユーザーロール、操作などを定義したXMLファイルです。XMLで定義する各項目の詳細は“付録B テクニカルサービス定義のXMLファイル要素”を参照してください。

テクニカルサービス定義は、XMLスキーマ TechnicalServices.xsd に準拠する形式で記述します。

テクニカルサービス定義の作成方法は以下のとおりです。

  1. 最初に、インテグレーションパックに含まれるXMLスキーマTechnicalServices.xsdの内容を確認してください。

  2. 任意の名前でXMLファイルを作成します。例:ServiceDefinition.xml

  3. ファイルのTechnicalServiceセクションの内容を定義します。最小限必要な情報は以下のとおりです。

    • id

    • version

    • provisioningType

    • provisioningUrl(プロキシアクセスを除くすべてのアクセス種別で必要)

  4. BASICユーザー認証を利用し、アプリケーションサービス機能以外がプロビジョニングサービスにアクセスできない設定になっている場合は、以下の情報も定義します。

    • provisioningUserName

    • provisioningPassword

  5. アクセス種別に応じて、以下の情報を定義します。

    • ユーザーがアプリケーションに直接ログインする場合、accessInfo要素にアプリケーションへのアクセス方法を記述します。

    • アプリケーションサービス機能経由でログインする場合は、baseUrl属性とloginPath属性を定義します。

    • プロキシアクセスの場合は、baseUrl属性を定義します。

  6. インスタンスのプロビジョニング呼び出しでパラメーターをアプリケーションに渡す場合は、ParameterDefinitionセクションで宣言します。

  7. アプリケーションがアプリケーションサービス機能にイベントを送信する場合、送信する可能性のあるすべてのイベントをEventセクションで宣言します。

  8. サービスにアクセスするユーザーに対して独自のユーザーロールを割り当てたい場合は、すべてのロールをRoleセクションに宣言します。ユーザーのロールに応じたアクセス種別を提供することも可能です。ユーザーロールとアクセス権は、アプリケーション側で対応づけます。

  9. テクニカルサービスに特殊な操作を提供したいときは、それらすべての操作をOperationセクションに宣言します。通常のユーザーインターフェースでは提供できない操作や機能が提供できるようになります。SaaS環境では、サービスのシステムリソースにユーザーがアクセスできません。したがって、たとえばバックアップやシャットダウンなどの管理操作ができません。こうした操作をテクニカルサービスに統合しておけば、これらのサービスを提供するためのWebインターフェースなどを作成する必要がなくなります。

要素や属性についての詳細情報は、“付録B テクニカルサービス定義のXMLファイル要素”を参照してください。