ページの先頭行へ戻る
SystemwalkerRunbook Automation V14g テンプレート利用ガイド
Systemwalker

2.4.8 自動運用プロセスの概要

トラブル発生時の初期対応テンプレートで提供する自動運用プロセスの以下の項目について説明します。

2.4.8.1 処理概要

本テンプレートは、Interstageで構築されたWeb3階層構成の業務システムにおいて、Interstageのイベントが発生した際に起動される運用プロセス定義となっており、一次対処可能な特定の事象であるか否かの切り分け作業、一次対処作業の事例を運用プロセスとして定義したものです。

本テンプレートは、Systemwalker Runbook Automationのイベント通知コマンド:swrba_notifyeventの-msgIDオプションに指定されるメッセージID文字列が“InterstageAPS”の場合に自動起動されます。

本テンプレートで定義されている運用プロセスの流れは以下のとおりです。

  1. イベントが発生したサーバのサーバ種別を確認し、WebサーバかWebサーバ以外のサーバであるかを切り分けます。

  2. Webサーバの場合は、InterstageのWebサービスの状態を確認し、停止していればその情報を添えてメール通知します。

  3. InterstageのWebサービスが稼働状態の場合、一次対処としてサーバ再起動操作の実施可否をオペレーターに承認依頼を行います。

  4. サーバ再起動操作を承認するとサーバを再起動します。その後、InterstageのWebサービスが起動されたか否かを確認して、結果をオペレーターにメール通知します。

  5. 上記 1.においてWebサーバ以外と判断された場合は、イベント発生したサーバがWebサーバ以外であることをオペレーターにメール通知します。

  6. オペレーターにトラブル管理台帳への記入を促す指示を出します。

  7. 上記 6.の完了後、システム運用責任者に作業完了の承認が依頼されます。


自動運用プロセスは運用に応じて、変更を行ってください。

自動運用プロセスには、以下に示す運用操作部品が配置されています。

表2.62 運用操作部品の配置

名前

使用する運用操作部品

使用目的

担当への通知1

メールを送信する

イベント発生サーバがWebサーバ以外のサーバであることを、オペレーターに通知します。

サービスの起動を確認

サービス/プロセスの起動を確認する

Webサーバ上でWebサービスが稼動しているか確認します。

担当への通知2

メールを送信する

Webサーバでイベント発生しWebサービスは稼動していることの通知、およびOS再起動の実施判断をオペレーターに依頼します。

サービスの状態をメール

メールを送信する

Webサーバでイベント発生し、Webサービスが停止していることをオペレーターに通知します。

OSを再起動する

OSを再起動する

WebサーバのOSを再起動します。

サービスの起動を確認

サービス/プロセスの起動を確認する

Webサービスの稼動状態を確認します。

OS再起動失敗メール

メールを送信する

Webサーバの再起動後に、Webサービスの起動が失敗したことをオペレーターに通知します。

OS再起動成功メール

メールを送信する

Webサーバの再起動後に、Webサービスの起動が成功したことをオペレーターに通知します。

責任者へメール

メールを送信する

システム運用責任者にイベントの初期対応の完了を通知します。

2.4.8.2 自動運用プロセスに設定されている入力値の変更

自動運用プロセスの以下の設定が必要です。

ユーザ定義属性

自動運用プロセスのユーザ定義属性に値の設定が必要です。以下に従い値を入力してください。

表2.63 自動運用プロセスのユーザ定義属性

ユーザ定義属性名

入力値

用途

smtp_server

送信メール(SMTP)サーバのホスト名またはIPアドレス

メール送信を行う運用操作部品(注)のhostnameパラメーターの値として使用

from_address

メールの送信元アドレス

メール送信を行う運用操作部品(注)のfromaddressパラメーターの値として使用

to_admin_address

システム運用責任者のメールアドレス

メール送信を行う運用操作部品(注)のtoaddressパラメーターの値として使用

to_operator_address

オペレーターのメールアドレス

メール送信を行う運用操作部品(注)のtoaddressパラメーターの値として使用

manager_server

送信するメール本文内に記述するWebコンソールのURLのホスト名またはIPアドレス

メール送信を行う運用操作部品(注)のtextパラメーターの値において、WebコンソールのURLの記述に使用

注)
本テンプレートでは以下の運用操作部品です。
- 担当への通知1
- 担当への通知2
- サービスの状態をメール
- OS再起動成功メール
- OS再起動失敗メール


運用操作部品の入力情報

以下の運用操作部品の入力情報に対して、必要に応じてパラメーターに値を設定してください。

以下に従い、パラメーターの値を入力してください。

表2.64 運用操作部品の入力情報

運用操作部品名

パラメーター名

入力値

担当への通知1
担当への通知2
サービスの状態をメール
OS再起動成功メール
OS再起動失敗メール

smtpusername (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

注)
メール送信時にSMTPサーバへの認証が必要な環境の場合に、設定してください。

Complex Conditionalノードの決定ルール

Startノードの次に配置されているComplex Conditionalノードでは、発生イベントのメッセージ情報を検索して、イベントが発生したのはWebサーバかを判定しています。
このComplex Conditionalノードの決定ルールの条件を変更してください。以下の“webserver”をWebサーバのホスト名に変更してください。


参照

自動運用プロセスの変更方法については、“Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド”を参照してください。

2.4.8.3 確認画面での表示情報

自動運用プロセスでの操作時、以下の画面にて情報の表示を行います。

OS再起動判断画面での表示情報

OS再起動判断画面では以下に示すユーザ定義属性を表示します。

表2.65 OS再起動判断画面での表示情報

表示項目

表示内容

表示に使用する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

イベントを検出したホスト名

再起動対象サーバのホスト名、またはIPアドレスを出力します。(注)

host

検出したイベントメッセージ

Systemwalker Centric Managerで検出したイベントメッセージを出力します。(注)

msgtext

注)
Systemwalker Centric Managerから取得した情報を表示します。

管理台帳記入画面での表示情報

管理台帳記入画面では以下に示すユーザ定義属性を表示します。

表2.66 管理台帳記入画面での表示情報

表示項目

表示内容

表示に使用する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

イベントを検出したホスト名

イベントの発生したサーバのホスト名、またはIPアドレスを出力します。(注)

host

検出したイベントメッセージ

Systemwalker Centric Managerで検出したイベントメッセージを出力します。(注)

msgtext

注)
Systemwalker Centric Managerから取得した情報を表示します。

対処の承認画面での表示情報

対処の承認画面では以下に示すユーザ定義属性を表示します。

表2.67 対処の承認画面での表示情報

表示項目

表示内容

表示に使用する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

イベントを検出したホスト名

イベントの発生したサーバのホスト名、またはIPアドレスを出力します。(注)

host

検出したイベントメッセージ

Systemwalker Centric Managerで検出したイベントメッセージを出力します。(注)

msgtext

注)
Systemwalker Centric Managerから取得した情報を表示します。