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SystemwalkerRunbook Automation V14g テンプレート利用ガイド
Systemwalker

2.2.7 自動運用プロセスの概要

稼働確認テンプレートで提供する自動運用プロセスの以下の項目について説明します。

2.2.7.1 処理概要

稼働確認テンプレートでは、管理対象サーバの正常稼働確認のために、以下の順番で処理します。

  1. 朝の確認時刻の到来まで待機します。

  2. 管理対象サーバの電源状態を確認します。

  3. 管理対象サーバの稼働状態を確認します。

  4. 正常イベントの有無を確認します。

  5. 管理対象サーバが正常稼働でない場合、エラー通知をメール送信します。

  6. 昼の確認時刻の到来まで待機します。

  7. 管理対象サーバの電源状態を確認します。

  8. 管理対象サーバの稼働状態を確認します。

  9. 管理対象サーバが正常稼働でない場合、エラー通知をメール送信します。

  10. 夜の確認時刻の到来まで待機します。

  11. 管理対象サーバの電源状態を確認します。

  12. 管理対象サーバの稼働状態を確認します。

  13. 管理対象サーバが正常稼働でない場合、エラー通知をメール送信します。

  14. 稼働確認の完了を報告します。


自動運用プロセスは運用に応じて、変更を行ってください。


自動運用プロセスには、以下に示す運用操作部品が配置されています。

表2.43 運用操作部品の配置

名前

使用する運用操作部品名

使用目的

現在日時を取得

現在の日時を取得する

イベント確認で使用するため、自動運用プロセスが起動された日時を取得します。

電源状態を取得

サーバの電源状態を取得する

稼働確認対象サーバの電源状態を確認します。

稼働状態を確認

ノードの稼働状態を確認する

稼働確認対象サーバの稼働状態を確認します。

イベントの発生を確認

イベント発生を確認する

稼働確認対象サーバの正常イベントを確認します。

エラーメール送信

メールを送信する

稼働確認対象サーバが正常稼働でない場合、エラーメールを送信します。

2.2.7.2 自動運用プロセスに設定されている入力値の変更

自動運用プロセスの以下の設定が必要です。

ユーザ定義属性

自動運用プロセスのユーザ定義属性に値の設定が必要です。以下に従い値を入力してください。

表2.44 自動運用プロセスのユーザ定義属性

ユーザ定義属性名

入力値

用途

smtp_server

送信メール(SMTP)サーバのホスト名またはIPアドレス

エラーメールを送信する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

from_address

エラーメールの送信元アドレス

エラーメールを送信する運用操作部品のfromaddressパラメーターの値として使用

to_address

エラーメールの送信先アドレス

エラーメールを送信する運用操作部品のtoaddressパラメーターの値として使用

hostname

稼働確認対象のサーバのホスト名またはIPアドレス

電源状態を確認する運用操作部品、および稼働状態を確認する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

event_manager

運用管理サーバのホスト名またはIPアドレス

イベントの発生を確認する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

event_message

システムが正常に稼働していることを確認するためのイベントのメッセージ文字列

イベントの発生を確認する運用操作部品のeventmessageパラメーターの値として使用

manager_server

送信するメール本文内に記述するWebコンソールのURLのホスト名

エラーメールを送信する運用操作部品のtextパラメーターの値において、WebコンソールのURLの記述に使用

運用操作部品の入力情報

以下の運用操作部品の入力情報に対して、必要に応じてパラメーターに値を設定してください。

以下に従い、パラメーターの値を入力してください。

表2.45 運用操作部品の入力情報

運用操作部品名

パラメーター名

入力値

エラーメールを送信

smtpusername (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

注)
メール送信時にSMTPサーバへの認証が必要な環境の場合に、設定してください。

Delayノードのタイマー

Delayノードのタイマーに対して、必要に応じて時刻の設定をしてください。設定内容を以下に示します。

表2.46 タイマーの設定情報

名前

タイマー名

設定値

Delay_morning

morningtimer

稼働確認を行う時刻。
デフォルトでは“09:00”が設定されています。

Delay_afternoon

afternoontimer

稼働確認を行う時刻。
デフォルトでは“12:00”が設定されています。

Delay_evning

eveningtimer

稼働確認を行う時刻。
デフォルトでは“18:00”が設定されています。


参照

自動運用プロセスの変更方法については、“Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド”を参照してください。

2.2.7.3 確認画面での表示情報

自動運用プロセスでの操作時、以下の画面にて情報の表示を行います。

稼働確認結果画面での表示情報

稼働確認結果画面では以下に示すユーザ定義属性を表示します。

表2.47 稼働結果画面での表示情報

表示項目

表示内容

表示に使用する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

ホスト名

稼働確認対象サーバのホスト名、またはIPアドレスを出力します。

hostname

電源状態

サーバの電源状態を出力します。
“ON”:電源がONの場合
“OFF”:電源がOFFの場合

電源状態の確認に失敗した場合は、[電源確認エラーメッセージ]にエラー内容を出力します。

power_state_morning

電源確認エラーメッセージ

サーバの電源状態の確認が失敗した場合に、エラー内容を出力します。

powercheck_err_morning

稼働状態確認メッセージ

サーバの稼働状態を出力します。
“Run”:稼働している場合
“Stop”:稼働していない場合

confirmcheck_err_morning

イベント確認結果

イベント発生を確認した結果、イベントが発生していた場合に、イベントメッセージを出力します。
イベント発生の確認に失敗した場合は、[イベント確認エラーメッセージ]にエラー内容を出力します。

eventcheck_msg_morning

イベント確認エラーメッセージ

イベント発生の確認が失敗した場合に、エラー内容を出力します。

eventcheck_err_morning

電源状態

サーバの電源状態を出力します。
“ON”:電源がONの場合
“OFF”:電源がOFFの場合

電源状態の確認に失敗した場合は、[電源確認エラーメッセージ]にエラー内容を出力します。

power_state_afternoon

電源確認エラーメッセージ

サーバの電源状態の確認が失敗した場合に、エラー内容を出力します。

powercheck_err_afternoon

稼働状態確認メッセージ

サーバの稼働状態を出力します。
“Run”:稼働している場合
“Stop”:稼働していない場合

confirmcheck_err_afternoon

電源状態

サーバの電源状態を出力します。
“ON”:電源がONの場合
“OFF”:電源がOFFの場合

電源状態の確認に失敗した場合は、[電源確認エラーメッセージ]にエラー内容を出力します。

power_state_evening

電源確認エラーメッセージ

サーバの電源状態の確認が失敗した場合に、エラー内容を出力します。

powercheck_err_evening

稼働状態確認メッセージ

サーバの稼働状態を出力します。
“Run”:稼働している場合
“Stop”:稼働していない場合

confirmcheck_err_evening