外字の変換規則の変更や、利用者独自の変換を行いたい場合、Information Integratorサーバが使用する文字コード変換テーブルをカスタマイズすることにより、文字コード変換が可能になります。
注意
文字コード変換テーブルの切り替えとカスタマイズの実施順序
文字コード変換テーブルへのカスタマイズは、文字コード変換テーブルへの切り替えを行った後に対象の文字コード変換テーブルに対して行ってください。
JefkanaとSjisms間の変換の場合
使用できる文字コード変換テーブルは、以下の4種類です。
変換型サポートテーブル・ベンダ固有文字未登録
変換型サポートテーブル・ベンダ固有文字登録
縮退変換テーブル・ベンダ固有文字未登録
縮退変換テーブル・ベンダ固有文字登録
例えば、上記のうち、「変換型サポートテーブル・ベンダ固有文字登録」のカスタマイズを行う場合は、当該テーブルへの切り替えを行った後に行います。
EUC(U90)系とシフトJIS(MS)系の変換の場合
使用できる文字コード変換テーブルは、以下の2種類です。
変換型サポートテーブル
縮退変換テーブル
例えば、上記のうち、「変換型サポートテーブル」のカスタマイズを行う場合は、当該テーブルへの切り替えを行った後に行います。
文字コード変換テーブルのカスタマイズは、ifihscustコマンドで行います。コマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
文字コード変換テーブルをカスタマイズするには、以下の2通りの方法があります。
制御ファイルを使用してカスタマイズする方法
Charset Manager(標準コード変換機能)の文字コード変換表を取り込む方法
制御ファイルを使用してカスタマイズする方法
以下の手順で作業を実施します。
具体例については、「8.2 制御ファイルを使用したカスタマイズ例」を参照してください。
制御ファイルの作成
制御ファイルを作成してカスタマイズ情報を設定します。制御ファイルの作成方法は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
カスタマイズ情報の反映
以下のコマンドを実行し、制御ファイルに設定したカスタマイズ情報を、文字コード変換テーブルに反映します。
ifihscust -f from_code -t to_code -F filename |
カスタマイズ結果の確認
以下のコマンドを実行し、カスタマイズ結果を確認します。
ifihscust -f from_code -t to_code -g start_code |
Charset Managerの文字コード変換表を取り込む方法
以下の手順で作業を実施します。
具体例については、「8.3 Charset Manager文字コード変換表の取り込み例」を参照してください。
標準コード変換機能の文字コード変換表をカスタマイズ
Charset Managerのマニュアルを参照し、標準コード変換機能の文字コード変換表をカスタマイズします。
標準コード変換機能の文字コード変換表の取り込み
以下のコマンドを実行し、標準コード変換機能の文字コード変換表を、文字コード変換テーブルに取り込みます。
ifihscust -f from_code -t to_code -d output directory |
なお、ificmcustコマンドを利用することで、すべての文字コード変換表を1手順で取り込むことができます。コマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
カスタマイズ結果の確認
以下のコマンドを実行し、カスタマイズ結果を確認します。
ifihscust -f from_code -t to_code -g start_code |
カスタマイズ後に行う定義最適化
(デザインシート登録後にUnicode系の文字コード変換テーブルのカスタマイズを行った場合のみ)
デザインシート登録後にUnicode系の文字コード変換テーブルのカスタマイズを行った場合は、カスタマイズを行った後に必ず「ifigenoptmz(定義最適化コマンド)を実行してください。
これは、Information Integrator内部で保持しているデザインシートの情報(データ構造定義の項目名や抽出条件で指定した文字列など)を正しく評価できなくなり、プロセスの実行に失敗する場合があるためです。
注意
標準コード変換機能の文字コード変換表を取り込むことにより、文字コード変換テーブルのカスタマイズ履歴はすべて破棄されます。
縮退変換テーブル(旧字体を変換する)を使用している状態で、標準コード変換機能の文字コード変換表を取り込むことはできません。事前に、「ifihschgtbl(文字コード変換テーブル切替え)」コマンドで変換テーブルの使用状態を確認してください。
カスタマイズは、指定されたコード系に対する、文字コード変換テーブル自身が更新されます。
(利用者固有の文字コード対応の定義として別ファイルで、優先的に文字コード変換されるCharset Manager 標準コード変換機能の動作とは異なります。)