識別子は、IDLで記述する各宣言を識別するために用いられます。識別子は、先頭が英文字で、英文字、数字、およびアンダースコア(“_”)で指定します。なお、英文字の大文字と小文字は同じものとして扱われるので、大文字と小文字だけが違う識別子を使用すると、同名とみなされコンパイルエラーとなります。
また、すべてのIDLファイル内に設定した識別子は一意でなければなりません。例えば、異なるIDLファイルでも定数とインタフェースに同じ識別名を使用すると、コンパイルエラーとなります。
なお、下記に示す識別子はキーワードとして予約されており、他の目的に使用することはできません。
any | context | fixed | longdouble | out | struct | union |
attribute | default | float | longlong | raises | switch | void |
boolean | double | in | module | readonly | TRUE | wchar |
case | enum | inout | Object | sequence | TypeCode | wstring |
char | exception | interface | octet | short | typedef |
|
const | FALSE | long | oneway | string | unsigned |
|
キーワードは識別子なので、識別子と同じ規則に従い、正確に書かなければなりません。例えば、“interface”は正確ですが、“Interface”は“I”が大文字であるため、コンパイルエラーとなります。
また、以下の文字を特殊文字として使用します。
; { } : , = + - ( ) < > [ ] ' " \ | ^ & * / % ~
Java言語のCORBAアプリケーションを開発する場合は、識別子にDOSデバイス名を指定できません。