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Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド

2.2.7 環境変数

  ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を設定することが可能です。アプリケーションで使用しているデータベース処理などが環境変数を使用する場合などに使用してください。
  なお、アプリケーションプロセス上に反映したい環境変数は、必ずワークユニット定義で設定してください。

  以下に各環境変数で有効となる設定値を説明します。

■コマンドを使用した定義方法

  ワークユニット定義の以下の項目に設定します。

PATHLD_LIBRARY_PATHおよびCLASSPATH以外の環境変数

  ワークユニット定義の“Environment Variable”に記載された環境変数とInterstage実行環境で設定されている環境変数のどちらも有効です。
  ただし、環境変数名が重複している場合はワークユニット定義の環境変数の値に置き換えられます。
  また、ワークユニット定義内でも、[Application Program]セクションと[Control Option]セクションに同名の環境変数名が設定された場合は、[Application Program]セクションの値が有効となります。

LD_LIBRARY_PATH

  ワークユニット定義の“Path”および“Library for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
  そのため、すべて有効となりますが、以下の順に優先されます。

  1. ワークユニット定義の“Path”の設定値

  2. ワークユニット定義の“Library for Application”の設定値

  3. isstartコマンド実行環境での設定値

  ただし、ワークユニット定義の“Path”と“Library for Application”とInterstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHのパス長の合計が16384バイトを超えないように設定してください。

PATH

  ワークユニット定義の“Path for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているPATHの値の前に設定されます。
  そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。
  ただし、ワークユニット定義の“Path for Application”とInterstage実行環境で設定されているPATHのパス長の合計が4096バイトを超えないように設定してください。

CLASSPATH

CORBAワークユニットの場合、ワークユニット定義の“CLASSPATH for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているCLASSPATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。

  Interstage実行環境で設定されているCLASSPATHはjavaプロセスの引数(-classpath)には設定されません。

  以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は“付録A ワークユニット定義”を参照してください。

ワークユニット定義の登録


  ワークユニット定義

  [Control Option]
  Path for Application: C:\APL\BIN
  Environment Variable: RDBNAME=rdbsys1
  [Application Program]
  Environment Variable: APLENV=XYZ
  CLASSPATH for Application:C:\APL_CLASS

  [Control Option]
  Path for Application: /apl/bin
  Library for Application: /opt/FSUNrdb2b/lib
  Environment Variable: RDBNAME=rdbsys1
  [Application Program]
  Environment Variable: APLENV=XYZ
  CLASSPATH for Application:/APL_CLASS

  isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。

  isaddwudef -o ISSAMPLE1

Interstage管理コンソールを使用した定義方法

  Interstage管理コンソールを使用してCORBAワークユニットの環境変数を設定する場合は、以下のようにして実施します。なお、設定時は“Intestage管理コンソールのヘルプ”も参照してください。

  1. Interstage管理コンソールにログインします。

  2. Interstage管理コンソールの
    [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] の[新規作成]タブ
    または、
    [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > の[環境設定]タブ
    の[ワークユニット設定]で“パス”、“ライブラリパス”および“環境変数”を設定してください。
    また、
    [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > の[配備]タブ
    または、
    [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [インプリメンテーションリポジトリID]の[環境設定]タブ
    の[CORBAアプリケーション]で“クラスパス”および“環境変数”を設定してください。

  Interstage管理コンソールを使用する場合は、“Intestage管理コンソールのヘルプ”も参照してください。

PATHLD_LIBRARY_PATHおよびCLASSPATH以外の環境変数

  環境変数の設定には以下の2つの方法があります。

  ワークユニットの環境変数とCORBAアプリケーションの環境変数に同名の環境変数名が設定された場合は、CORBAアプリケーションの環境変数が有効になります。
  また、Interstage起動時に設定されていた環境変数とワークユニットの環境変数のどちらも有効です。
  ただし、環境変数名が重複している場合は、ワークユニットで定義した環境変数の値が有効になります。

LD_LIBRARY_PATH

  ワークユニット:新規作成画面の詳細設定または、ワークユニット:環境設定画面のライブラリパスで指定します。Interstage起動時に設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
  1行は255Byte以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列を指定できます。
改行で区切って最大30個まで指定可能です。

PATH

  ワークユニット:新規作成画面の詳細設定または、ワークユニット:環境設定画面のパスで指定します。Interstage起動時に設定されている環境変数PATHの値の前に設定されます。
  1行は255Byte以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列を指定できます。
改行で区切って最大30個まで指定可能です。

CLASSPATH

  CORBAアプリケーション:配備画面、またはCORBAアプリケーション:環境設定画面のクラスパスで設定します。Interstage起動時に設定されているCLASSPATHの値の前に設定されます。
  1つのパスは、255Byte以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列で指定します。最大255個までのクラスパスを指定できます。複数指定する場合は、改行で区切って指定します。

  Interstage管理コンソールによりInterstageの起動を行う場合、UNIXでは、ismngconsolestartコマンドまたはisjmxstartコマンド実行時の環境変数が引き継がれ、Windowsでは、システム環境変数が引き継がれます。
  また、ワークユニットのアプリケーション起動時に設定する環境変数PATH、LD_LIBRARY_PATH、CLASSPATHは、ワークユニット定義に設定された値とInterstage起動環境に設定されていた値のパス長の合計が、PATH、LD_LIBRARY_PATHは16384バイト、CLASSPATHは65536バイトを超過した場合は、超過分は有効になりません。