多重実行時に各実行処理や、利用者プラグイン用アプリケーションの使用するリソースの関係で、多重実行ができない場合(DB抽出で同一データの二重抽出を抑止する場合や、プラグインとして利用する製品が多重実行できない仕様の場合など)に、Information Integrator内で排他できます。
これにより、同時実行によるデータ重複や過剰なエラー(多重度オーバ)といったリスクが軽減できます。
処理によって制御単位が異なります。以下の処理と制御単位の関係を示します。
処理の種類 | 機能 | 制御単位 | 想定されるリスク | 備考 |
---|---|---|---|---|
データ収集 | ファイル転送 | 相手システム名+データボックス | データ重複 | 運用種別が応答側の場合は無効 |
DB抽出 | DBMS種+データベース名+スキーマ名+テーブル名 | データ重複 デッドロック | データ配付とも排他 | |
データ配付 | ファイル転送 | 相手システム名+データボックス | データ重複 | 運用種別が応答側の場合は無効 |
DB格納 | DBMS種+データベース名+スキーマ名+テーブル名 | データ重複 デッドロック | データ収集とも排他 | |
データ変換 | 変換 | データ変換ID | 同一変換処理でのCPU占有 | 多重度制限の代替として制御 |
振分け | 振分け | 振分けID | 同一振り分け処理でのCPU占有 | 多重度制限の代替として制御 |
プラグイン | プラグイン | プラグインID | データ重複 |
データ収集でオブジェクト抽出機能を利用する場合ならびに、データ配付でオブジェクト格納機能を利用する場合は、排他制御機能はありません。