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ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド

B.1 クラスタシステムとは

クラスタシステムとは、2台以上のサーバを1台の仮想サーバとして運用することで、高可用性(High Availability)を実現するシステムです。

1台のサーバの運用では、サーバやその上で動作するアプリケーションが停止した場合、再起動が必要になるため、その間運用が停止してしまいます。

クラスタシステムは、2台以上のサーバを使用するため、一方のサーバやその上で動作しているアプリケーションにトラブルが発生した場合、そのマシン上で動作していたアプリケーションを他方のマシンで再起動することで、業務をすぐに再開でき、業務の停止時間を短縮できます。
このような異常が発生したサーバから正常なサーバへの業務の制御を切り替えることをフェールオーバーといいます。

なお、クラスタシステムではこのような2台以上のサーバをクラスタといい、クラスタを構成するサーバをノードといいます。

クラスタは以下のどれかに分類されます。

本製品のマネージャは、Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x86, x64)のフェールオーバー クラスタまたはPRIMECLUSTERの1:1運用待機型に対応しています。

マネージャをクラスタシステム上で運用する場合、待機系ノードでHBA address rename設定サービスを起動できます。
この機能を利用すると、マネージャの異常や管理LANに接続するNIC1の故障などが原因でマネージャと管理対象サーバが通信できない場合でも、HBA address rename設定サービス専用のサーバを用意することなく、管理対象サーバを起動できるようになります。

参考

フェールオーバー クラスタについては、Microsoft社のWebサイトを参照してください。

PRIMECLUSTERについては、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。