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ETERNUS SF Express V14.2 ユーザーズガイド

6.4.1 アドバンスト・コピーの設定

アドバンスト・コピー機能の設定方法について説明します。

設定方法を以下に示します。

6.4.1.1 アクセスパスの設定

Expressマネージャーでは、管理サーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーの指示を出すため、管理サーバとETERNUS ディスクアレイをつなぐパスが必要です。
このパスを、アクセスパスといいます。

以下に、アクセスパスの設定方法について説明します。

  1. アクセスパスとして使用するETERNUS ディスクアレイのボリュームを、サーバに割り当てます。

    割り当てられたボリュームは、ディスクとして認識されます。

  2. ディスクをMBRディスク形式(DOS形式)、または、GPTディスク形式で初期化します。

  3. パーティションを作成し、ドライブ文字を割り当てます。


6.4.1.2 コピーペアの作成

アドバンスト・コピーを実行する前に、コピー元のボリュームとコピー先のボリュームのペアを作成します。

コピーペアの作成手順を以下に示します。

  1. コピーペアを作成するボリュームを、[監視]ペインに表示されているボリュームから選択します。

    [アクション]ペインで、[コピーペア定義変更]-[コピーペア作成]を選択します。

  2. コピーペア作成ウィザードが表示されます。ウィザードに従って、コピータイプ、コピー先のボリュームを入力します。

    • ETERNUS DX60/DX80の場合

    • ETERNUS DX90の場合

    コピー先のボリュームを新規に作成する場合は、ボリュームで[新規]を選択します。すでに存在しているボリュームから選択する場合は[既存]を選択します。リモートコピーの場合は、リモートサイトのETERNUS ディスクアレイも指定します。

  3. コピー先のボリュームを指定します。

    • クローンコピーで、コピー先のボリュームを新規に作成する場合

      コピー先のボリューム名と、ボリュームを作成するRAIDグループを指定します。

    • スナップショットコピーで、コピー先のボリュームを新規に作成する場合

      コピー先のSDV(Snap Data Volume)のボリューム名、ボリュームを作成するRAIDグループ、ボリュームに割り当てる容量、および世代数を指定します。

      必要に応じて、SDPV(Snap Data Pool Volume)を作成します。

      ポイント

      SDPV(Snap Data Pool Volume)を作成しない場合は、何も入力しないで、[次へ]ボタンをクリックして次の手順に進んでください。

    • リモートコピーで、コピー先のボリュームを新規に作成する場合

      コピー先のボリューム名とボリュームを作成するRAIDグループを指定します。

      ポイント

      新規にRAIDグループを作成する場合は、各画面の[新規]ボタンをクリックします。
      RAIDグループを作成するために必要な以下の情報を、入力または選択するテーブルが表示されます。

      • RAIDグループ名

      • RAIDレベル

      • RAIDグループを構成する物理ディスク情報

      参照

      RAIDグループの作成については、「5.7 RAIDグループの作成」を参照してください。

    • コピー先のボリュームを、既存のボリュームから選択する場合

      表示されるボリューム一覧からコピー先のボリュームを選択します。

    ポイント

    • 1つのコピー元のボリュームに対して、同時に実行できるコピーの数は8個までです。コピー先のボリュームは、すべて異なるボリュームを指定してください。

    • 複数のコピー元から1つのコピー先のボリュームへは、同時にコピーできません。

  4. コピーペアを登録するコピーグループを指定します。

    コピーグループを選択します。コピーグループは、複数のボリュームから1つのデータベーススペースが構成されている場合など、複数のコピーペアを同時に操作しなければならない場合に使用します。

    • デフォルトのコピーグループ

      Expressが管理しているデフォルトのコピーグループにコピーペアを登録します。
      コピータイプとコピーグループ名の関係を以下に示します。

      コピータイプ

      コピーグループ名

      クローンコピー(OPC)

      EXP_サーバを特定するための一意の番号_ETERNUS ディスクアレイのシリアルナンバー_O

      クローンコピー(QuickOPC)

      EXP_サーバを特定するための一意の番号_ETERNUS ディスクアレイのシリアルナンバー_Q

      クローンコピー(EC)

      EXP_サーバを特定するための一意の番号_ETERNUS ディスクアレイのシリアルナンバー_E

      スナップショットコピー(SnapOPC+)

      EXP_サーバを特定するための一意の番号_ETERNUS ディスクアレイのシリアルナンバー_S

      リモートコピー(REC)

      EXP_サーバを特定するための一意の番号_コピー元のボリュームが存在するETERNUS ディスクアレイのシリアルナンバー_コピー先のボリュームが存在するETERNUS ディスクアレイのシリアルナンバー_R

      ポイント

      • Express Web GUIだけで操作する場合、デフォルトのコピーグループ名を意識する必要はありません。

      • Express マネージャーを使ってコピーグループを作成することもできます。Express マネージャーを使ったコピーグループの作成は「6.4.2 コピーグループの作成」を参照してください。

    • 既存のコピーグループ

      すでに存在しているコピーグループに、コピーペアを登録します。プルダウンリストからコピーグループを選択します。

    • 新規のコピーグループ

      新しくコピーグループを作成し、作成したコピーグループにコピーペアを登録します。

      ポイント

      コピーグループ名は、アルファベットから始まる、-(ハイフン)、_(アンダーバー)、#(シャープ)、.(ピリオド)を含む、64文字以下の英数字で指定します。

  5. 確認画面が表示されます。確認後、[確認]ボタンをクリックするとコピーペアが作成されます。