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Symfoware Server V10.0.1 Connection Managerユーザーズガイド(9.x)

1.1 背景

従来のシステム構成は、クライアント・サーバ型でした。しかし、オープン系システムで構築する業務システムが巨大化してくる中、クライアント・アプリケーションサーバ・データベースサーバの3階層モデルおよび各サーバのクラスタ化が主流となってきました。

従来の問題点

従来、クライアント・サーバ型システムをサポートする目的で、データベースサーバ上でのアプリケーション制御機構およびTCP/IP接続によるネットワークサポートがあります。TCP/IP接続は、クライアント・サーバ型システムを実現するピアtoピアの通信が前提となっています。

従来の想定システム構成は以下のとおりです。

従来のクライアント・サーバモデルを実現するネットワーク機能は、ピアtoピアの通信を前提とした通信ドライバレベルでしかありません。そのため、クライアント・サーバモデルでシステムに異常が発生した場合には、異常の検知からリカバリまでを人が主体となって行うことができました。たとえば、異常に対してクライアントパソコンの電源を再投入することで問題を解決することが可能でした。

この通信機構を3階層モデルおよびクラスタリングモデルに適用した場合、以下のような問題点が生まれます。

インターネットビジネスで求められていること

本格的なアプリケーションサーバ製品の普及に伴い、オープン系システムで構築する業務システムが巨大化しています。また、インターネットビジネスでは、急激な取引増加にも即座に対応できる柔軟なスケーラビリティを要求しています。

このような要求を満たすシステム構築法として、従来のクライアント・サーバ型からクライアント・アプリケーションサーバ・データベースサーバの3階層モデルが主流となっています。

これらの構成でのデータベース管理システムは、従来のクライアント・サーバ型に比較して新しく次のような要求が生まれます。

Connection Managerを用いることで、このような要求を満たすシステムを構築することができます。