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Symfoware Server V10.0.0/V10.0.1 アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)

2.2.3 コネクションを意識しないデータ操作の方法

ローカルアクセスの場合、コネクション操作を意識しなくてもデータ操作を行うことができます。この場合、あらかじめ接続先を指定しておくことによって、アプリケーションの実行時にサーバに接続し、アプリケーションの終了時にコネクションが切断されます。

コネクションを意識しないデータ操作を行う場合の接続先の指定には、以下の方法があります。

コンパイル時に指定する

アプリケーションのコンパイル時に、データベース名を指定することによって、アプリケーション中にCONNECT文を記述しなくてもデータ操作を行うことができます。以下に例を示します。

SolarisLinuxコンパイルコマンドの詳細については、“6.1.5 コンパイル時のコネクション先の指定”を参照してください。

Windowsコンパイルコマンドの詳細については、“6.2.5 コンパイル時のコネクション先の指定”を参照してください。


SolarisLinuxコンパイル時に接続するデータベース名を指定した例

(1) コンパイル時にデータベース名“DB01”を指定します。

(2) アプリケーション中に、CONNECT文は一切記述されていません。

(3) アプリケーション実行時に、コンパイル時に指定した“DB01”に接続されます。

DEFAULT_CONNECTIONに指定する

動作環境ファイルのDEFAULT_CONNECTIONにデータベース名を指定することによって、アプリケーション中にCONNECT文を記述しなくてもデータ操作を行うことができます。以下に例を示します。

SolarisLinuxDEFAULT_CONNECTIONにデータベース名を指定した例

(1) コンパイル時にはデータベース名を指定しません。

(2) クライアント用の動作環境ファイルのDEFAULT_CONNECTIONに“DB01”を指定します。

(3) アプリケーション中に、CONNECT文は一切記述されていません。

(4) アプリケーション実行時に、クライアント用の動作環境ファイルで指定した“DB01”に接続されます。