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Symfoware Server V10.0.0/V10.0.1 アプリケーション開発ガイド(ODBCドライバ編)

3.1 ODBCデータソースの登録

ODOSを利用してSymfoware/RDBのデータベースにアクセスするためには、ODBCデータソースの登録を事前に行います。

ODBCデータソースとは、Symfoware/RDBのデータベースを表すパソコン上の仮想的な資源です。利用者はODBCデータソースをとおして、Symfoware/RDBのデータベースにアクセスすることが可能になります。

使用するODOSの種類について

ODOSには、以下の2種類のドライバがあります。

注意

Symfoware ODOSはSymfoware/RDBのデータベースの文字コード系がUNICODEのUTF-8コードの場合にも、シフトJISコードの文字コードの範囲で利用できますが、Symfoware/RDBのデータベースに格納されている文字を問題なく利用するには、Symfoware ODOS(UniCode)をお勧めします。

ODBCデータソースの登録手順

ODBCデータソースの登録は、以下の手順で行います。

  1. [管理ツール]から[データソース(ODBC)]を起動します。

    注意

    Windows(R) XP for x64、Windows Server(R) 2003 x64 Editions、Windows Server(R) 2008 for x64、Windows Server(R) 2003 for Itanium、Windows Server(R) 2008 for ItaniumまたはWindows Server(R) 2008 R2の場合は、以下にある32ビット用のODBCアドミニストレータ(odbcad32.exe)を実行します。

    格納場所
    %SYSTEMDRIVE%\WINDOWS\SysWOW64\odbcad32.exe
    C:\WINDOWS\SysWOW64\odbcad32.exe
  2. ODBCデータソースを現在のユーザのみが使用する場合は、[ユーザーDSN]タブを選択してください。同一のパソコンを利用するすべてのユーザが利用する場合は、[システムDSN]タブを選択してください。

  3. [追加]ボタンをクリックします。

  4. [データソースの新規作成]画面で、使用可能なODBCドライバの一覧の中から“Symfoware ODOS”または“Symfoware ODOS(UniCode)”を選択して[完了]ボタンをクリックします。

  5. [Symfoware ODOS セットアップ]画面が表示されますので、必要な項目を入力または選択します。また、必要な項目をすべて入力または選択した後、[OK]ボタンをクリックします。

    Symfoware ODOSの場合

    Symfoware ODOS(UniCode)の場合

データソース名

ODBCドライバマネージャに登録するデータソース名を指定します。アプリケーションはここで指定したデータソース名を選択してSymfoware/RDBのデータベースに接続します。本パラメタは省略できません。

32バイト以内の以下の文字が指定できます。

  • 各国語文字

  • 英数字

  • “_”、“<”、“>”、“+”、“`”、“|”、“~”、“'”、“&”、“””、“#”、“$”、“%”、“-”、“^”、“:”、“/”、“.”

接続情報
リモートアクセスの場合

アプリケーションから別マシンのSymfoware/RDBのデータベースに接続する場合の接続方法です。

接続プロトコル

RDB2_TCPを選択します。

データ資源名

アクセスするSymfoware/RDBのデータベース名を指定します。
本パラメタは省略できません。

ホスト名

接続したいSymfoware/RDBのデータベースが存在するデータベースサーバのホスト名を指定します。
ホスト名はパソコン上のホスト名管理ファイルに登録してある18バイト以内のホスト名です。
本パラメタは省略できません。
ホスト名管理ファイル(hostsファイル)の設定方法は以下のとおりです。

Windowsインストールフォルダ配下のsystem32\drivers\etc\hostsファイルを変更します。なお、hostsファイルが存在しない場合は、hosts.samファイルをhostsファイルとして同じフォルダに複写して作成してください。

hostsファイルの最後に、以下の指定例の形式でデータベースサーバの情報を追加してください。

hostsファイルの指定例(IPv4の場合)

123.123.123.123    SYMFO-SV
      (1)       (2)   (3)

hostsファイルの指定例(IPv6の場合)

fe80::20c:29ff:fe71:6ddf    SYMFO-SV
           (1)           (2)   (3)

(1) データベースサーバのIPアドレス
(2) 空白
(3) データベースサーバ名

ポート番号

RDB2_TCP連携で使用するポート番号を指定します。
本パラメタは省略できません。

SolarisLinuxSolaris/Linuxの場合
サーバ側の/etc/servicesファイルに定義したRDB2_TCP連携で使用するポート番号を指定します。

WindowsWindowsの場合
Symfoware/RDBのRDBシステムのセットアップで指定したRDB2_TCP連携で使用するポート番号を指定します。

ローカルアクセスの場合

アプリケーションから同一マシンのSymfoware/RDBのデータベースに接続する場合の接続方法です。

RDBシステム名

マルチRDB運用をしている場合のみ、接続するRDBシステム名を指定します。

データベース名

アクセスするデータベース名を指定します。
本パラメタは省略できません。

スキーマ名

アプリケーションで実行するSQL文のスキーマ名を省略した場合のデフォルトのスキーマ名を指定します。

本パラメタを省略した場合には、接続時のユーザ名がスキーマ名の初期値として利用されます。

Symfoware利用者認証を利用する

Symfoware/RDBの利用者制御を利用する運用をしている場合にチェックしてください。

詳細については“付録G パスワード変更機能”を参照してください。

DBサーバOS

リモートアクセス(RDB2_TCP連携)時に、接続するデータベースサーバの種類を選択します。

“Solaris/Linux/Windows”を選択してください。“OS IV”は、グローバルサーバおよびPRIMEFORCEに接続する場合に選択します。

DBサーバOSは、“接続情報”の“リモートアクセス”を選択した時に指定可能です。

[OK]ボタン

指定した内容およびオプション値を有効にしてセットアップを終了します。

データソース名に値が指定されていない場合は使用できません。

[キャンセル]ボタン

指定した内容を破棄し、セットアップを終了します。

[オプション]ボタン

以下の[Symfoware/RDBオプション設定]画面を表示します。

オプションの詳細については、[ヘルプ]ボタンをクリックして、オプション値の説明を参照してください。

パラメタの詳細については、“4.5 アプリケーションのチューニング”を参照してください。


ポイント

ODBCデータソースの登録は、上記の手順で登録することを推奨します。複数のパソコン上の環境にODBCデータソースの登録が必要な場合は、セットアップAPIを使用してください。

詳細については、“付録F セットアップAPI”を参照してください。