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Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書

8.3 ユーザデータのPDBへの格納

ユーザデータをPDBに格納します。

sqcPDBcloadの詳細については、リファレンスマニュアル「1.7.2 sqcPDBcload (ユーザデータ入力コマンド) 」を参照してください。


■記述形式

Windows版】

<インストールディレクトリ>\bin\sqcPDBcload.exe -u udata-file -i conv-file

UNIX版】

/opt/FJSVssqc/bin/sqcPDBcload.sh -u udata-file -i conv-file


オプション

-u udata-file

PDBに格納するユーザデータファイル(CSVファイル)を指定します。


-i conv-file

データ変換定義ファイル(iniファイル形式)を指定します。データ変換定義ファイルとは、ユーザデータをPDBへ格納するレコード形式に変換する際の変換ルールが記述された以下のようなファイルです。

[USERDATA]

consol_flag=2

record_id=1

col_resource_id=2,5

col_start_date_time=6

col_data_num1=10

col_data_num2=9

col_data_text1=4


データ変換定義ファイル(conv-file)

生成されるレコードの形式については、リファレンスマニュアル「第4章 データフォーマット」を参照してください。


consol_flag

データの種別を指定します。データの種別には、以下があります。それぞれ表示機能と保持期間が異なっています。解説書「3.2.2 Manager」を参照して、どのデータ種別で格納するかを設計してください。

  • 0 : モニタデータ

  • 1 : リソースデータ(10分)

  • 2 : リソースデータ(1時間)

  • 3 : リソースデータ(24時間)


0 を指定すると、「SUM_UDATA_n」レコードが生成されます。

1~3 を指定すると、「UDATA_n」レコードが生成されます。


record_id

生成するレコード「SUM_UDATA_1~5」または「UDATA_1~5」の内、1~5 どれを生成するかを指定します。


col_resource_id

リソースIDとするユーザデータファイルのフィールドの番号を指定します。リソースIDとは、そのレコードを一意に識別する識別子です。

例えば、プロセス情報なら、プロセス名がリソースIDになります。

なお、複数のフィールドをつなげてリソースIDにすることもできます。その場合は、col_resource_id=2,5とすることで、フィールド2と5を一つにつなげるという意味になります。


col_start_date_time

収集開始時刻となるフィールドの番号を指定します。

なお、格納するデータの形式は、以下のとおりです。

‘YYYY-MM-DD [hh[:mm[:ss]]]’

(YYYY:西暦、MM:月、DD:日、hh:時間、mm:分、ss:秒)


col_data_num1 ~ 7 (Record IDがUDATA_4~5の場合は col_data_num14 まで)

フィールド「smudndata1~7」または「udndata1~7」(Record ID が UDATA_4~5 の場合は udndata14 まで)に格納する、ユーザデータファイルのデータ(数値)のフィールド番号を指定します。


col_data_text15

フィールド「smudntxt1」または「udntxt1~5」に格納する、ユーザデータファイルのデータ(テキスト)のフィールド番号を指定します。


データ変換定義ファイル指定と生成されるレコードの例

データ変換定義ファイル指定

生成されるレコード

補足

Record ID

Field Name

consol_flag=0

record_id=1

col_data_num3=9

SUM_UDATA_1

smud1data3

consol_flagに0を指定することで、SUM_UDATA_n のレコードが生成される。

record_idに1を指定することで、SUM_UDATA_1のレコードが生成される。

col_data_num39を指定することで、sumud1data3のフィールドには、CSVファイルの9番目のフィールドが格納される。

consol_flag=1

record_id=1

col_data_num3=9

UDATA_1

ud1data3

consol_flagに1~3を指定することで、UDATA_n のレコードが生成される。

record_idに1を指定することで、UDATA_1のレコードが生成される。

col_data_num39を指定することで、ud1data3のフィールドには、CSVファイルの9番目のフィールドが格納される。

consol_flag=3

record_id=2

col_data_num3=9

UDATA_2

ud2data3

consol_flagに1~3を指定することで、UDATA_n のレコードが生成される。

record_idに2を指定することで、UDATA_2のレコードが生成される。

col_data_num39を指定することで、ud2data3のフィールドには、CSVファイルの9番目のフィールドが格納される。



■使用例

【Windows版】

C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin

C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcPDBcload -u C:\temp\udata.csv -i C:\temp\conv.ini

sqcPDBcload succeeded


【UNIX版】

# cd /opt/FJSVssqc/bin/

# ./sqcPDBcload.sh -u /tmp/udata.csv -i /tmp/conv.ini

sqcPDBcload succeeded.


この時、udata.csvの内容は以下のとおり。

2004-09-09 10:00:00,kaminaka,2,octets,data,767872,28856,22400


また、conv.iniの内容は以下のとおり。

[USERDATA]

consol_flag=2

record_id=1

col_resource_id=2,3

col_start_date_time=1

col_data_num1=6

col_data_num2=7

col_data_text1=4