Webサイトの能力に着目して毎時の状況を把握したい場合、以下の条件が必要となります。
エンドユーザ側の測定環境(マシン環境やネットワーク環境)が一定
エンドユーザ側の測定が定期
前節(「3.4.1 基本的な製品配置パターン」)では、実際のエンドユーザにBrowser Agentを配置しましたが、その場合、エンドユーザ側の測定環境は一定になりませんし、実際にエンドユーザがWebサイトのサービスを利用した際に測定されるために測定は定期となりません。
そのため、上記の条件を満たすには、擬似的にエンドユーザの操作を繰り返す環境(以降、擬似エンドユーザ)を用意した、以下の製品配置パターンがお奨めです。
以下、定期スケジュールの補助ツールについて補足します。
補足: ブラウザの定期起動ツール(コマンド)の提供について 格納場所: Service Quality CoordinatorのCD-ROMで、以下。 <CD-ROM-Drive>:\tools\wslm\repeatbrowser.exe 動作条件: OS : Microsoft(R) Windows 2000 Professional 以降 ブラウザ : Microsoft(R) Internet Explorer 5.5(SP2) 以降 仕様: [形式] repeatbrowser interval period [説明] ブラウザの起動と停止を定期的に繰り返します。 [パラメタ] interval : ブラウザの起動間隔を秒数で指定します。 period : ブラウザの動作時間を秒数で指定します。 ※ intervalとperiodは、interval > period > 1 の範囲で指定します。 [事前準備] 事前に、ブラウザのホームページに定期アクセス先のWebページを設定します。(Internet Explorerの[ツール]→[インターネットオプション]→[全般]→ホームページにて設定) アクセス時にブラウザキャッシュの使用を防止したい場合は、事前に、ブラウザ停止時のキャッシュ削除を有効に設定します。(Internet Explorerの[ツール]→[インターネットオプション]→[詳細設定] →セキュリティ→「ブラウザを閉じたとき、[Temporary Internet Files]を空にする」にて設定) [起動方法] DOSプロンプトでコマンドを実行します。 [停止方法] CNTL-Cの入力により停止します。 [標準出力] ブラウザの起動および停止の度にメッセージを出力します。 [標準エラー出力] エラー発生時にメッセージを出力します。 [使用例] 例: 起動間隔3分(180秒)、動作時間1分(60秒)で起動します。 C:\> repeatbrowser 180 60 2002/06/08 20:06:47 Start IE 2002/06/08 20:07:47 Stop IE 2002/06/08 20:09:47 Start IE |