インターネット環境などで、ManagerとAgent(Proxy Managerを含む)間の通信が制限される場合は、上図に示すように、Push方式の代わりにPull方式に変更することができます。
Pull方式で通信する場合は、以下のいずれかの方法で、Agent(Proxy Manager含む)側にHTTP環境が必要になります。
本製品の提供機能を利用
本製品のAgent(Proxy Managerを含む)が標準提供するthttpdサービスを利用する方法です。本サービスのポート番号は、任意の番号に設定することができます(デフォルトは23440)。
注意
thttpdサービスはデフォルトでは起動していないため、Pull方式で通信を行う場合は起動が必要です。
また、thttpdサービス/デーモンは、ポリシー配付機能にも使用します。ポリシー定義情報配付コマンド、ポリシーリモート操作コマンド実行時には、thttpdサービス/デーモンの起動が必要になります。
thttpdサービス/デーモンの起動方法は、リファレンスマニュアル「第2章常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
一般的なhttpサービス/デーモンを利用
Apacheなどの一般的なhttpサービス/デーモンを使い、本製品専用のエイリアスを定義して利用する方法です。
注意
Managerの二階層運用を実施している場合は、Push方式での通信となります。
Pull方式での通信では、Manager駆動による定期的な通信(約10分間隔)になるため、モニタ画面に情報が表示されるまでに、最大で20分程度かかることがあります。
V11/V12 Agent - V13 ManagerでPull通信を使用してデータを送る場合は間にV13 Proxy Managerを設置することにより、通信可能となります。中継Proxy Managerの詳細は「2.2 Proxy Managerによる中継モデル」を参照してください。
V13 Agent - V11/V12 Manager間でPull通信を使用しての接続はできません。
参照
Pull型通信の詳細については、導入手引書「第4章 Pull型通信設定」を参照してください。
通信環境の詳細については、導入手引書「第5章 通信環境のセットアップ」を参照してください。
ポリシー配付については、使用手引書「第9章 ポリシー配付」を参照してください。