Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0 |
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第2部 システム管理編 | > 第19章 環境設定 | > 19.2 環境設定ファイルの定義情報 |
ブラウザから見えるInternet Navigware ServerのURLと、Internet Navigware Serverから見える自身のURLが異なる場合に、URL変換テーブルの設定が必要です。Internet Navigware Serverは、変換テーブルにもとづいて、自身のURLをブラウザから見えるURLに変換して返却します。たとえば、以下のようなネットワーク構成で、学習ツールで教材の内容が表示できない場合は、変換テーブルの設定が必要です。
ここでは、インターネットに公開したリバースProxyを経由して内部ネットワークにあるInternet Navigware Serverにアクセスする場合を例にして設定方法を説明します。
下図の構成では、ブラウザから見たInternet Navigware ServerのURLは、‘https://www.example.com/apps/inavi/’ですが、内部ネットワークにあるInternet Navigware Server自身のURLは‘http://intra.example.com/inavi/’となっています。
この場合、ブラウザに返却するレスポンスに含まれるURLが‘http://intra.example.com/inavi/’で始まる場合、‘https://www.example.com/apps/inavi/’に置き換える必要があります。
変換テーブルは、環境設定ファイルのserver.urlconv.<変換テーブル名>で始まるプロパティを設定して定義します。<変換テーブル名>の部分は、アルファベット、数字から構成される任意の文字列です。<変換テーブル名>の部分を変更することにより、複数の変換テーブルを定義することができます。変換テーブルを有効にするには、Internet Navigware Serverのワークユニットを再起動する必要があります。
1つの変換テーブルは、以下の6つのプロパティで構成されます。
Windows版では、環境設定ツールの[サーバ]-[URL変換]ページで設定します。
プロパティ |
環境設定ツール |
説明 |
---|---|---|
clientip |
要求元のIPアドレス |
Internet Navigware Serverから見た要求元(リバースProxy、負荷分散装置、統合認証サーバなど)のIPアドレスを指定します。複数のIPアドレスを指定する場合はカンマで区切ります。すべてのIPアドレスからの要求を変換対象にする場合は「*」を指定します。 |
scheme |
変換後のスキーム名 |
「http」または「https」を指定します。 |
servername |
変換後のサーバ名 |
IPアドレスまたはホスト名を指定します。SSL接続時は、サイト証明書のサーバ名と一致している必要があります。 |
serverport |
変換後のポート番号 |
TCPポート番号を指定します。ポート番号を変換しない場合も、省略せずに記述してください。 |
pathfrom |
変換対象のパス |
「/inavi/」などのURLのパス部分を指定します。パスの変換が必要ない場合は「/」を指定します。 |
pathto |
変換後のパス |
「/apps/inavi/」などのURLのパス部分を指定します。パスの変換が必要ない場合は「/」を指定します。 |
図で示した構成での設定は以下のようになります。
server.urlconv.table1.clientip= 192.168.10.1 |
この例では、リバースProxyからInternet Navigware Serverへの接続はhttpですが、ブラウザからリバースProxyへの接続はhttps(SSL接続)であるため、変換後のスキーム名にhttpsを指定しています。また、ポート番号も、httpsの標準的なポートである443を指定しています。
変換テーブルが正しく動作しているか確認するためには、Internet Navigware Serverのワークユニットの再起動後、学習ツールを開き、教材の内容が正しく表示されることを確認してください。
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