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Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

A.30 soapsecdecconf

名前

  soapsecdecconf  -  XML暗号による復号化のための設定の操作

形式

(1) XML暗号による復号化のための設定の追加・変更
soapsecdecconf -add [-f filename] -decid decid [-storefile filename] [-storepass password]
      [-keyalias alias] [-keypass password] [-keyname keyname]
(2) XML暗号による復号化のための設定の削除
soapsecdecconf -del [-f filename] -decid decid
(3) XML暗号による復号化のための設定の一覧表示
soapsecdecconf -list [-f filename]
(4) XML暗号による復号化のための設定の詳細表示
soapsecdecconf -view [-f filename] -decid decid

(1) XML暗号による復号化のための設定の追加・変更
soapsecdecconf -add [-M systemname] [-f filename] -decid decid [-storefile filename]
      [-storepass password] [-keyalias alias] [-keypass password] [-keyname keyname]
(2) XML暗号による復号化のための設定の削除
soapsecdecconf -del [-M systemname] [-f filename] -decid decid
(3) XML暗号による復号化のための設定の一覧表示
soapsecdecconf -list [-M systemname] [-f filename]
(4) XML暗号による復号化のための設定の詳細表示
soapsecdecconf -view [-M systemname] [-f filename] -decid decid

機能説明

  soapsecdecconfコマンドは、XML暗号による復号化のための設定の追加、削除、設定内容の一覧、および設定内容の詳細を表示します。

-M systemname

  マルチシステムのシステム名を指定します。
  本オプションを省略すると、デフォルトシステムが対象となります。

-add

  -decidで指定したXML暗号による復号化のための設定を追加・変更します。
-addオプションは、必ずコマンドオプションの先頭に指定してください。

-del

  -decidで指定したXML暗号による復号化のための設定を削除します。
-delオプションは、必ずコマンドオプションの先頭に指定してください。

-list

  設定ファイルに格納されたXML暗号による復号化のための設定の一覧を表示します。
-listオプションは、必ずコマンドオプションの先頭に指定してください。

-view

  -decidで指定したXML暗号による復号化のための設定の詳細を表示します。
-viewオプションは、必ずコマンドオプションの先頭に指定してください。

-f filename

  XML暗号による復号化のための設定を格納するファイル名を指定します。
  本オプションを省略した場合、以下のファイルに格納されます。


  C:\Interstage\F3FMsoap\conf\issoapsecconf.xml


  /opt/FJSVsoap/conf/issoapsecconf.xml

  • -Mオプションでdefaultを指定した場合

  • -Mオプションを省略した場合で、環境変数IS_SYSTEMにdefaultを設定、もしくは環境変数IS_SYSTEMが存在しない場合

  /opt/FJSVsoap/MI/システム名/conf/issoapsecconf.xml

  • -Mオプションでdefault以外のシステム名を指定した場合

  • -Mオプションを省略した場合で、環境変数IS_SYSTEMにdefault以外のシステム名を設定した場合


  /opt/FJSVsoap/conf/issoapsecconf.xml

-decid decid

  追加・変更、削除、または詳細表示する、XML暗号による復号化のための設定の識別子(Webサービス識別名)を指定します。

-storefile filename

  XML暗号による復号化で使用する秘密鍵が格納されている証明書管理ファイルのファイル名を指定します。
  本オプションを省略した場合、クライアントシステム環境および旧バージョンで作成した証明書環境では、soapSetSecurityコマンドで作成した証明書管理ファイルを使用します。
それ以外の環境は、Interstage証明書環境で作成した証明書管理ファイルを使用します。

-storepass password

  -storefileで指定した証明書管理ファイルにアクセスするためのパスワードを指定します。

-keyalias alias

  XML暗号による復号化で使用する秘密鍵の別名を指定します。
  本オプションを省略した場合、クライアントシステム環境および旧バージョンで作成した証明書環境では、soapSetSecurityコマンドで作成した秘密鍵を用いてXML暗号による復号化を行います。それ以外の環境では、config.propertiesのcom.fujitsu.interstage.soapx.websecで指定したSSL定義名を用いてXML暗号による復号化を行います。

-keypass password

  -keyaliasで指定した秘密鍵を復号化するためのパスワードを指定します。

-keyname keyname

  XML暗号による復号化で使用する秘密鍵の名前を指定します。
  本オプションは、XML暗号により暗号化されたデータを復号化するための秘密鍵を特定するために使用します。電子メールアドレス等、XML暗号による暗号化する送信者と合意した値を記述するようにしてください。

注意事項

  本コマンドを使用してXML暗号による復号化のための設定を追加または削除した場合、同時にWebサービス情報編集ツールやsoapmodifyddコマンドを使用して、XML暗号による復号化をする/しないを設定する必要があります。

使用例(太字は入力を示します)

1. XML暗号による復号化のための設定を追加・変更します。
  > soapsecdecconf -add -decid urn:sample1 -keyalias mykey -keypass chaingeit
2. XML暗号による復号化のための設定を削除します。
  > soapsecdecconf -del -decid urn:sample1
3. XML暗号による復号化のための設定の一覧を表示します。
  > soapsecdecconf -list
   ID=urn:sample1
   ID=urn:sample2
   ID=urn:sample3

4. XML暗号による復号化のための設定の詳細を表示します。
  > soapsecdecconf -view -decid urn:sample1
   ID=urn:sample1
   Key alias=mykey
   KeyStoreName=keystorename
   keypass=********