以下の操作や環境作成の方法について説明します。
MQDの起動
サービス環境の作成
メッセージキューの作成
サービス定義の作成
同報配信サービスの環境を作成するためには、MQDの各種のコマンドを使用します。これらのコマンドを使用するためには、事前にMQDを起動しておく必要があります。
MQDはWindows®のサービスとして動作します。このため、MQDの起動は以下のいずれかの方法で行います。
Windows®の[サービス]画面でMQDサービスを開始する。
MQDのシステム環境の作成後に、サービスの[スタートアップ]画面でスタートアップの種類を“自動”に変更し、Windows®システムの起動時に自動的にMQDサービスを開始する。
MQDの起動は、mqdstrコマンドを使用して行います。
以下にmqdstrコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------- mqdstr --------------------------------------
サービス環境の作成では、以下の二つの作業があります。
サービス環境定義ファイルの作成
サービス環境の作成操作
サービス環境定義ファイルの作成
サービス環境定義は、同報配信サービスの動作環境を定義します。サービス環境定義を格納するファイルをサービス環境定義ファイルと呼びます。サービス環境定義ファイルは、ユーザが任意の通常ファイル上にテキストファイルとして作成します。サービス環境定義の省略値を用いる場合、このファイルの作成は不要です。このファイルは、後述のサービス環境の作成操作時に使用されます。
サービス環境定義では、以下の情報を定義します。
サービス環境情報
テキスト編集ツールを使用して定義してください。サービス環境定義の記述方法の詳細については、“9.3.3 環境定義の記述”を参照してください。
サービス環境の作成操作
サービス環境定義ファイルを作成した後、サービス環境の作成操作を行います。サービス環境の作成操作は、mqdmcassetupコマンドを使用して行います。
以下にmqdmcassetupコマンドの入力例を示します。
---------------------------------------------------- mqdmcassetup -f MCASenv.def ----------------------------------------------------
なお、サービス環境を再作成する場合は、サービス環境を削除した後、再度、上記のmqdmcassetupコマンドを実行してください。サービス環境の削除は、mqdmcasunsetupコマンドを使用して行います。
以下にmqdmcasunsetupコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------- mqdmcasunsetup --------------------------------------
サービス環境を作成した後、次に同報配信サービスの対象となるメッセージキューを作成します。アプリケーションがメッセージを送信する配信元のメッセージキューおよび配信先のメッセージキューを同報グループごとに作成します。このとき、同じ同報グループ内のメッセージキューは、メッセージキューの属性を同じにしてください。ここで作成したメッセージキューは、サービス定義で指定します。サービス定義の詳細については、“9.3.3 環境定義の記述”を参照してください。
なお、メッセージキューに関する以下の操作については、“4.2 運用操作の説明”を参照してください。
メッセージキューの作成
メッセージキュー情報の表示
メッセージキューの削除
サービス定義の作成では、以下の二つの作業があります。
サービス定義ファイルの作成
サービス定義の登録/反映
サービス定義ファイルの作成
サービス定義は、同報配信サービスで使用するメッセージキューの対応関係(配信元と配信先のメッセージキュー名)を同報グループごとに定義します。サービス定義を格納するファイルをサービス定義ファイルと呼びます。サービス定義ファイルは、ユーザが任意の通常ファイル上にテキストファイルとして作成します。このファイルは、後述のサービス定義の登録時に使用されます。
サービス定義では、同報グループごとに以下の情報を定義します。
配信元のメッセージキュー名(同報グループ名)
配信先のメッセージキュー名
サービス定義は、テキスト編集ツールを使用して記述してください。サービス定義の記述方法の詳細については、“9.3.3 環境定義の記述”を参照してください。
サービス定義の登録/反映
サービス定義ファイルを作成した後、サービス定義の登録および反映を行います。サービス定義の登録は、mqdmcasdefコマンドを使用して行います。
以下にmqdmcasdefコマンドの入力例を示します。
------------------------------------------------------- mqdmcasdef -a -f MCASsvc.def -------------------------------------------------------
すでにサービス定義を登録している場合は、新しい定義が同報グループごとに既存の定義に追加されます。同じ同報グループに対する定義の登録は無視されます。
サービス定義を登録した後、次にサービス定義の反映を行います。サービス定義の反映は、mqdstrコマンドまたはmqdstrsvcコマンドを使用して行います。
以下にmqdstrsvcコマンドを使用して定義の反映を行う場合の入力例を示します。
-------------------------------------- mqdstrsvc -n MCAS --------------------------------------
なお、配信先のメッセージキューを追加または削除する場合など、同報グループの内容を変更するときには、サービス定義を再作成する必要があります。この場合には、サービス定義の全体または該当の同報グループだけを削除した後、再度、上記のサービス定義の登録/反映の操作を行ってください。
サービス定義の削除は、mqdmcasdefコマンドを使用して行います。サービス定義ファイルには、事前に削除する同報グループを登録時と同じ形式で記述してください。指定した同報グループの部分だけが削除されます。全体を削除するためには、登録済のすべての同報グループを記述したサービス定義ファイルを指定してください。
以下にmqdmcasdefコマンドの入力例を示します。
---------------------------------------------------- mqdmcasdef -d -f MCASsvc.def ----------------------------------------------------