Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバを起動するには、SSOリポジトリを事前に起動しておく必要があります。
システム起動時のサービス開始においては、SSOリポジトリを起動する前にリポジトリサーバが起動した場合、sso01041のエラーが出力され、リポジトリサーバの起動に失敗します。
SSOリポジトリとリポジトリサーバとの間にサービスの依存関係を設定することで、SSOリポジトリを起動してからリポジトリサーバを起動することが可能となり、システム起動時のリポジトリの自動起動が可能となります。
Interstage シングル・サインオンはサービスの依存関係を設定・解除するコマンドを提供しており、これを用いることでSSOリポジトリとリポジトリサーバとの間のサービスの依存関係を設定・解除することができます。
以下に、サービスの依存関係を設定、および解除する方法を説明します。
サービスの依存関係を設定する方法
SSOリポジトリのリポジトリ名を確認します。
リポジトリサーバのInterstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブの[リポジトリサーバ詳細設定[表示]]、または[詳細設定[表示]]をクリックし、[リポジトリ]の[リポジトリ名]を確認してください。
ssosetsvcコマンドのオプションに、手順1で確認したリポジトリ名を指定して実行し、サービスの依存関係を設定します。
ssosetsvcコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“シングル・サインオン運用コマンド”を参照してください。
リポジトリサーバが構築されているInterstage HTTP ServerのWebサーバ“web001”とSSOリポジトリ“ssorep”とのサービスの依存関係を設定します。
C:\>ssosetsvc ssorep web001 |
クラスタサービスを使用する場合には、本コマンドを用いてサービス依存関係を設定する必要はありません。
SSOリポジトリのリポジトリ名を変更した場合には、必ず変更後のリポジトリ名に対してサービス依存関係を設定してください。この際、変更前のリポジトリ名に対するサービス依存関係の解除の必要はありません。
SSOリポジトリにリレーショナルデータベース(RDB)を使用する場合は、SSOリポジトリのサービスとRDBのサービスに依存関係を設定する必要があります。サービスの依存関係の設定については、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“リポジトリの運用・保守”-“リポジトリの起動・停止”を参照してください。
サービスの依存関係を解除する方法
ssounsetsvcコマンドを用いてサービス依存関係を解除します。
ssounsetsvcコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“シングル・サインオン運用コマンド”を参照してください。
リポジトリサーバが構築されているInterstage HTTP ServerのWebサーバ“web001”のサービスの依存関係を解除します。
C:\>ssounsetsvc web001 |
SSOリポジトリの削除やSSOリポジトリだけの停止を行う場合には依存関係を解除してください。