運用中のワークユニットを停止させることなくアプリケーションを変更し、反映すること(活性変更と呼びます)ができます。
活性変更は、インタフェースの変更がなく、修正したアプリケーションを入れ替える場合に利用できます。インタフェースの変更がある場合には、活性変更は利用できません。インタフェースの変更がある場合には、“I.17.3 サーバアプリケーションの変更”を参照してください。
以下に、活性変更の作業手順について説明します。
活性変更を行う場合、以下の点に注意してください。
以下の場合、活性変更できません。
オペレーションに対するパラメタを変更する場合
ワークユニット種別にORB以外が設定されている場合
活性変更によって同名の実行ファイル名を入れ替える場合、版数情報などを付けて、ワークユニット動作中に同じ実行ファイルに上書きしないよう注意してください。
活性変更が失敗した場合、ワークユニット定義ファイルを元に戻すことはできません。
活性変更を行っている際には、ほかの処理は受け付けられません。また、一時的にシステムの性能が落ちる場合があります。
HA(High Availability)機能を使用しているシステムでは、運用ノードでの活性変更は待機ノードへは反映されません。また、待機ノードでは活性変更できません。
ワークユニット定義の、以下のステートメントは活性変更できません。
ワークユニット名
ワークユニット種別
APM名
DPCF通信パス名
常駐、非常駐,マルチオブジェクト常駐の形態
バインド形式
セションID通知パラメタ
セションを開始するメソッド
クライアント思考時間の最大時間
異常出口プログラム名
AIMアプリケーション監視時間
オブジェクトの優先度
最大キューイング数
監視キューイング数
監視再開キューイング数
要求メッセージ振り分け方式
1) ワークユニット定義ファイルのバックアップ
ワークユニット定義ファイルの活性変更が失敗した場合に備えて、現在実行中のワークユニット定義ファイルのバックアップを取ります。
2) ワークユニット定義ファイルの修正
現在実行中のワークユニット定義ファイルを修正します。
3) システムへの反映
isaddwudefコマンドにより、変更したワークユニット定義ファイルをシステムに反映します。
isaddwudef -o create-def.wu |
4) 活性変更
tdmodifywuコマンドを使用して、変更したワークユニット定義ファイルの活性変更を行います。
活性変更を使用できるのは以下の場合です。
サーバアプリケーションの修正を入れ替える場合
サーバアプリケーションで使用する環境変数を変更する場合
また、同名のアプリケーションを入れ替える場合、実行ファイル名に版数情報などを付与し、同じ実行ファイルに上書きしないように注意する必要があります。
同じ実行ファイルに上書きした場合、アプリケーションがハングアップしたり、次のワークユニット停止が無応答となる場合があります。
tdmodifywu ISSAMPLE1 |
ワークユニットの活性変更とは、業務を停止することなくワークユニット定義を変更し、変更した定義どおりにワークユニットを起動する運用機能です。
ワークユニット定義ファイルのシステムへの反映はtdadddefコマンドでも行うことができます。
本コマンドはワークユニットを起動したユーザしか実行できません。