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Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド

I.14.1 タイムアウト検出時のスタックトレース取得

  サーバアプリケーションの最大処理時間(タイムアウト時間)が指定されている場合、タイムアウトを検出した時に、プロセスのスタックトレースを出力する機能を提供します。スタックトレースは、その時点でのサーバアプリケーションプロセスのスタック情報であり、ハングまたは遅延している処理を確認することができます。
  本機能を使用することで、サーバアプリケーションのタイムアウト発生時に、アプリケーションプログラムが処理中の制御を確認することができます。

【出力先】
  ディレクトリ:  [カレントディレクトリ]/[ワークユニット名]/[プロセス ID]
  ファイル    :  PID_MMDD-HHMMSS.pstack
      PID   :  プロセスID
      MMDD  :  発生月/日
      HHMMSS:  発生時間/分/秒

  本機能は、デフォルトで有効です。ワークユニット定義で設定できます。サーバアプリケーションでタイムアウトが発生した時の調査のために、サーバアプリケーションの最大処理時間が設定されている場合は、本機能も有効にしておくことを推奨します。また、本機能は、ワークユニットの出口プログラムのタイマ監視およびワークユニットの起動時間監視/停止時間監視でも有効です。
  なお、本機能は、Solarisでのみ有効です。

■定義方法

  ワークユニット定義の“Output of Stack Trace(タイムアウト検出時のスタックトレース取得の有無)”に“YES”を設定します。以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は“付録A ワークユニット定義”を参照してください。

ワークユニット定義の登録


  ワークユニット定義

  [Control Option]
  Output of Stack Trace:YES

  isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。

  isaddwudef -o ISSAMPLE1