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Interstage Application Server マニュアル体系と読み方

3.4 Interstage Application Serverの主な機能

Webサービス対応

SOAP(Simple Object Access Protocol)、ebXML(e-Business XML)、などのWebサービスの国際標準技術に対応しています。これらの機能を使って、さまざまなWebサービスとシームレスに連携できるので、柔軟かつ低コストで企業システムを構築することができます。


J2EE対応

最新のコンポーネント化技術であるJ2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)に対応しています。Servlet、JSP、EJB(Enterprise JavaBeans)などを使用することにより、高い生産性でシステム構築できます。


CORBA対応

OMGによって定められた分散オブジェクトの標準技術であるCORBAに対応しています。プラットフォームや開発言語に依存しないアプリケーション実行環境の提供や、異なるベンダー間の相互接続性を保証しています。


Webサーバ機能

Webアプリケーションの動作環境として、高信頼、高性能なApache2.0.59をベースとしたWebサーバを搭載しています。


ブロードバンドインターネット対応

ブロードバンドインターネット対応として、IPv6をサポートしています。既存のIPv4に加え、IPv6でシステム構築が可能です。


OLTP機能

富士通がメインフレーム分野で培った高信頼化技術を継承することにより、省資源化を実現するリソース共有機能、応答性の保証のためのキュー管理機能を含む高性能、高信頼なOLTP機能を実現しています。

従来のWebアプリケーションでは実現できなかったセション管理などの基幹業務向けのコンポーネントトランザクションサービスを提供します。


大規模・高信頼システム対応

ホットスタンバイ
負荷分散
動的アプリケーション入れ替え機能(Enterprise Editionで提供されます)

ノンストップ運用が求められるシステムに対応します。システム運用をまったく停止することなく、業務アプリケーションの追加や入れ替え、環境変数など動作環境の変更が可能です。


高性能な実行環境

J2EEの実行環境として、高速のJava実行基盤(コンテナ)を提供しています。これにより、EJB、Servlet、JSPなどのJavaアプリケーションを高速に処理できます。


ディレクトリサービス機能

ユーザ管理情報(ユーザ名、パスワード、ユーザの権限など)を格納できるディレクトリサービス機能を提供します。


セキュリティ機能

分散トランザクション機能(Enterprise Editionで提供されます)

非同期通信機能

既存ホストシステムの活用

既存のアプリケーションやデータベースをカプセル化するラッパー機能を利用することで、既存業務システムを充分に活用した新たなシステム構築が短期間で実現することができます。また、エミュレータベースからWebブラウザへの移行は操作性の向上が図れる上、新たな設備投資(専用端末、専用線)が不要です。(ホスト資産の活用はServer2000ホスト連携プレミアム V1.1またはNETSTAGE Director V2.0以降が必要です。)


運用管理機能

簡易導入機能

ワンタッチインストール機能や、運用規模に合わせたシステム環境の自動設定機能などを提供しており、容易に導入することができます。


プラットフォームや開発言語に依存しない実行環境

Solaris、Windows、Linuxのプラットフォームやアプリケーション開発言語に依存しないアプリケーションの実行環境を用意(C、C++、Java、COBOLをサポート)しています。

COBOLは、大量データ処理、伝票・帳票処理、高速性・高信頼性など、ビジネスアプリケーションに適した特長があります。既存のCOBOLアプリケーションを流用またはノウハウを活用することにより、高生産性を実現できます。さらに、EJB/Javaとの連携も可能であり、効率的にシステムを構築することが可能です。Interstage Application Serverは、他のWebアプリケーション・サーバにみられるJavaだけのサポートではなく、Javaと使いなれた言語(C/C++、COBOL)を組合せてシステムを構築できます。