複数の部門でリソースを共用する場合には、部門間でお互いのリソースを隔離する一方で、増設や故障に備えたリソースは共通に利用したい場合があります。
このような場合には、ユーザグループを作成し、ロールと併用することで、簡単に設定を行うことができます。
ユーザグループは、複数のユーザを一括して管理する機能です。ユーザと同様にロールとアクセス範囲を設定することで、そのユーザグループに属するすべてのユーザの権限をまとめて設定できます。
以下の設定を行うことで、リソースの隔離と共通利用を実現できます。
部門ごとにユーザグループとリソースフォルダを作成
部門間で共通利用するリソースプールを作成
各部門に対応するユーザグループのアクセス範囲を、部門専用のリソースフォルダと共通利用するリソースプールに設定
なお、ユーザグループは、初期状態では"admin"ユーザグループだけ定義されています。ユーザ作成時にユーザグループを指定しない場合、"admin"ユーザグループになります。
"admin"ユーザグループには、ロールとアクセス範囲が設定されておらず、ユーザに設定したロールとアクセス範囲だけが有効になります。このため、同一部門内で利用する場合には、ユーザグループの存在を意識する必要はありません。
ロールとユーザグループの詳細については、「付録C ロール・ユーザグループ」を参照してください。