表定義では、格納領域指定に、表のデータを格納するデータベーススペースを指定します。格納領域指定を指定すると、表のDSO定義および表のDSI定義が自動的に行われます。また、DSIの初期化も自動的に行われます。
格納領域指定は、実表のデータを格納するデータベーススペースを指定します。格納領域指定を指定した場合、表名およびスキーマ名は、8文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または8文字以内の日本語文字列であることが必要です。ただし、システム用の動作環境ファイルでDEFAULT_DSI_NAME=CODEを指定した場合は、表名およびスキーマ名に、36文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または18文字以内の日本語文字列を指定できます。
在庫管理データベースの実表を格納構造もあわせて定義する例を以下に示します。スキーマSTOCKSに属する在庫表を定義するものとします。
在庫表を定義するCREATE TABLE文(格納領域指定あり)
CREATE TABLE STOCKS.在庫表 ( 製品番号 SMALLINT NOT NULL,
製品名 NATIONAL CHARACTER(10) NOT NULL,
在庫数量 INTEGER,
倉庫番号 SMALLINT,
PRIMARY KEY(製品番号))
COMMENT '在庫品とその数量, 格納倉庫の表'
ON DBSPACE1
↑
格納領域指定
なお、上記の指定は、以下の定義をしたことと同じ意味です。
CREATE TABLE STOCKS.在庫表 ( 製品番号 SMALLINT NOT NULL, 製品名 NATIONAL CHARACTER(10) NOT NULL, 在庫数量 INTEGER, 倉庫番号 SMALLINT, PRIMARY KEY(製品番号)) COMMENT '在庫品とその数量, 格納倉庫の表'; CREATE DSO #STOCKS@在庫表 FROM STOCKS.在庫表 TYPE SEQUENTIAL(PAGESIZE(32),ORDER(1)); CREATE DSI #STOCKS@在庫表 DSO #STOCKS@在庫表 ALLOCATE DATA ON DBSPACE1 SIZE 30720K;
表のDSO名および表のDSI名は、表定義時のスキーマ名と表名を組み合わせて命名します。DSO名とDSI名は同じ名前になります。
“ # スキーマ名 {#|@} 表名 ” (1) (2) (3) (4)
(1) 固定プレフィックス
(2) CREATE TABLE文で指定したスキーマ名
(3) #: 表名が文字列の場合
@: 表名が各国語文字列の場合
(4) CREATE TABLE文で指定した表名
ただし、スキーマ名、表名のいずれか、または両方が各国語文字列の場合には、DSO名およびDSI名は、全体が各国語文字列となります。
システム用の動作環境ファイルでDEFAULT_DSI_NAME=CODEを指定した場合、表のDSO名およびDSI名は、システムで採番する10桁の数字を使用して命名します。
以下に例を示します。
スキーマ名および表名が文字列の場合
CREATE TABLE STOCKS.ORDERS( …… ) ON DBSPACE1 → DSO名 : #STOCKS#ORDERS DSI名 : #STOCKS#ORDERS
スキーマ名は文字列、表名が各国語文字列の場合
CREATE TABLE STOCKS.在庫表( …… ) ON DBSPACE1 → DSO名 : #STOCKS@在庫表 DSI名 : #STOCKS@在庫表
システム用の動作環境ファイルでDEFAULT_DSI_NAME=CODEを指定した場合
CREATE TABLE STOCKSMASTER.ORDERSMASTER( …… ) ON DBSPACE1 → DSO名 : #0000000155 DSI名 : #0000000155
表の格納構造は以下のようになります。これらは、Symfoware/RDBが自動的に定義します。
SEQUENTIAL構造
32K
30720K
割付け対象のデータベーススペースに、割付け量分の連続領域が存在しない場合、複数の領域に分割して割付けることがあります。複数の領域に分割されたかどうかは、rdbprtコマンドの出力結果で確認できます。DSI情報のAllocation informationのAllocate sizeに、指定した割付け量以下の値が表示された場合、複数の領域に分割して割付けられたと判断できます。
参照
rdbprtコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
格納構造の詳細については、“2.7 格納構造の定義”を参照してください。
ORDER(1)
なし