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Interstage Information Storage V10.0.0 用語集

用語集

アーカイブログ

障害に備えて、資源管理は更新情報を保存するログです。


アクセスクライアント

DSSファイルシステムを共用するノードごとにカーネル層(ファイルシステム層)で動作するモジュールです。それぞれのノードで動作するユーザアプリケーションからシステムコールを通じてアクセス要求があると、各 AC は MDS と通信を行います。MDS から渡されるメタデータと、直接アクセスする実データを用いてファイル操作を行います。


アップデートログ

高速ファイルシステム回復を行うための、ファイルシステム構造への変更の履歴情報を格納します。

この領域をアップデートログ領域と呼び、循環ログとして使用します。


アップデートログバッファ

メモリ上に展開するアップデートログデータです。


アップデートログリプレイ

アップデートログ領域にあるメタデータの未更新部分をメタデータに更新する処理です。システムダウンなどの異常が発生した場合、ファイルシステムの修復に使用します。


アップデートログ領域

アップデートログを格納する領域です。


アーカイブログ

障害が発生した時のリカバリに備えて、資源管理の更新履歴を保存するファイル領域です。


依頼ID

抽出処理を実行する際に、処理ごとに設定されるIDです。抽出処理実行時に利用者が任意の文字列を指定することができます。

抽出処理実行時に指定しなかった場合、抽出制御プロセスにより自動的にIDが割り当てられます。


エクステント

1 つの単位として扱われる連続ファイルシステムデータブロックのグループです。

エクステントは、開始ブロックと長さで定義されます。


エクステントベース

ファイルシステムデータをエクステントで管理する方式です。


エラーファイル名出力ファイル

蓄積データファイル削除コマンド実行時、削除に失敗したファイル名を出力するファイルです。コマンド実行時に出力先ファイル名を指定します。

指定を省略した場合は資源管理動作環境定義ファイルの定義に従い出力されます。


カテゴリ

登録データのデータ形式、利用方法や運用方法などの違いにより、利用者が設定するデータの管理単位です。


カテゴリ定義画面

PC上でカテゴリ定義を作成するGUIツールです。

作成したカテゴリ定義はカテゴリ定義コマンドを使用し、資源管理へ反映します。


カテゴリ定義機能

カテゴリ定義コマンドとカテゴリ定義画面を合わせた機能の総称です。


カテゴリ定義コマンド

カテゴリ定義ファイルの内容を、資源管理に反映するコマンドです。


カテゴリ定義参照コマンド

Interstage Information Storageに登録されているカテゴリの定義情報を参照するコマンドです。


カテゴリ定義ファイル

カテゴリ定義画面で行ったカテゴリ定義の変更内容が記述されたファイルです。カテゴリ定義コマンドの入力情報になります。


稼働状況表示コマンド

資源管理常駐プロセスの稼働状況を表示するコマンドです。資源管理常駐プロセスが受け付けた処理の実行状況、起動スレッド数、待ち状態になっている要求の数などが確認できます。


管理パーティション

DSSファイルシステムを運用するうえで必要な情報を管理しています。また、ファイルシステム監視機構が情報の整合性を保つためにもこれを用いています。管理パーティションには以下の情報が含まれています。

  • DSSファイルシステムを構成するDSSサーバの情報

  • 各DSSファイルシステムのDSSサーバと共用デバイスの対応情報

  • 各DSSファイルシステムの MDS動作情報


管理レコード

ファイルに含まれるCPMキーの値や保存先、バックアップファイルの有無、ファイルの保存期限など蓄積データファイルに関する情報を管理しています。ロードコマンド実行時に資源管理上に作成されます。


起動情報ファイル

ロードコマンド実行時に指定するcat_nameなどのパラメタをまとめて記述したテキストファイルです。ロードコマンド実行時にinit_fileパラメタで指定します。


業務定義ファイル

抽出制御プロセスが起動しているホスト名、IPアドレスおよびポート番号が記述されたファイルです。抽出コマンドの実行時に使用します。


業務LAN

一般ユーザがマシンにアクセスするためのローカルエリアネットワーク (LAN)です。


共用ディスク

共用ディスク装置の使用形態の 1つです。各ノードのアプリケーションの責任により、同時にアクセス可能な形態(共用ディスク装置と、共用ディスクは意味が異なることに注意してください。明確に区別するために"共用ディスク”を"同時アクセス用の共用ディスク”と呼ぶこともあります)。


共用ディスク装置

複数のノードに接続されるディスク装置です。複数のノードから同時にアクセスさせるか/させないかという使用形態によって、共用ディスクと、切替えディスクの2つに分類できます(共用ディスク装置と、共用ディスクは意味が異なることに注意)。


共用ノード

DSSファイルシステムを共用するノードです。DSS サーバ、DSS クライアントを合わせて、32ノードまで設定/追加できます。


共用ファイルシステム

サーバ間でのファイル共有を管理・提供するためのファイルシステムの総称です。

Interstage Information Storageでは共用ファイルシステムとしてDynamic Store Services(DSS)をサポートしています。


クラスタインタコネクト

PRIMECLUSTER がノード間の通信処理で専用に使用するネットワーク接続です。詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 (Linux版)”を参照してください。


クラスタ整合状態 (クォーラム)

クラスタシステムを構成するノード間の整合性が保たれている状態です。具体的には、クラスタシステムを構成する、各ノードの CF の状態が UP または DOWNである状態です (LEFTCLUSTERとなっているノードが存在しない)。詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 (Linux版)”を参照してください。


クラスタパーティション

クラスタノードの一部のノードの通信が停止した状態です。詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 (Linux版)”を参照してください。


項目式

項目名によってCSVファイルの特定の要素の位置を指定するものです。


項目名

CSV形式の入力ファイルまたは出力ファイルにおいて、先頭行に並ぶ項目の名前のことです。


コマンド結果ファイル

コマンドを実行したときの実行結果を出力するファイルです。コマンド実行時に出力先ファイル名を指定します。

出力内容はコマンドによって異なります。


削除済みレコード

蓄積データファイルが削除された管理レコードです。削除済み状態となった管理レコードは抽出処理の対象から除外されます。

資源管理状態変更コマンドにより資源管理から削除されます。


参照可能開始日時

ロードコマンドにより格納された蓄積データファイルを抽出コマンド、またはAPIにより抽出対象とする日時です。


参照可能期間

参照可能開始日時と参照可能終了日時の間を指し、抽出対象とされる期間です。データロード時に設定されます。参照期間が過ぎた蓄積データファイルは抽出対象からは除外されますが、蓄積データファイル削除コマンドの削除対象になりません。設定が省略された場合は保存期限と同一となります。


参照可能終了日時

ロードコマンドにより格納された蓄積データファイルが参照不可能となる日時です。


資源管理

管理レコードの登録更新、削除など、Interstage Information Storageに格納しているデータの管理を行うプロセスのことです。


資源管理運用ログファイル

アーカイブログの切り替えや障害時の情報など、資源管理の運用に関するログが出力されるファイルです。


資源管理機能

Interstage Information Storageへ格納されたデータの管理を行う機能です。

Interstage Information Storageに格納された蓄積データファイルについて、保存場所、保存期限、CPMキー範囲などの情報を管理します。

資源管理、資源管理コマンド、資源管理常駐プロセスから構成されます。


資源管理コマンド

蓄積データファイル削除コマンド、資源管理状態変更コマンドなど、Interstage Information Storageに格納されているデータの管理、運用に使用するコマンド群のことです。

以下のコマンドが該当します。

  • カテゴリ定義参照コマンド(dcccat)

  • 蓄積データファイル削除コマンド(dccdelete)

  • 資源管理状態変更コマンド(dccres)

  • 稼働状況表示コマンド(dccstatus)

  • 終了指示コマンド(dccterm)

  • 蓄積データファイル作成中状態解除コマンド(dccunlock)


資源管理状態変更コマンド

資源管理のメンテナンスを行うためのコマンドです。削除済みレコードや無効レコードなど、資源管理上不要となった管理レコードの削除や、保存期限、参照期間の変更に使用します。


資源管理常駐プロセス

抽出制御プロセスからファイル選択の依頼を受け付ける常駐プロセスです。抽出条件式を元に資源管理から抽出対象となる蓄積データファイルの一覧を取得し、抽出制御プロセスに返却します。


資源管理調査用ログファイル

トラブル発生時に資源管理機能の調査用情報が出力されるファイルです。


資源管理動作環境定義ファイル

資源管理コマンド、資源管理常駐プロセス、ロードコマンド、カテゴリ定義コマンドが起動時に読み込む設定ファイルです。


資源管理ログファイル

資源管理コマンド、資源管理常駐プロセス、ロードコマンド、カテゴリ定義コマンドの動作(コマンドの開始、終了、異常時のメッセージなど)ログが出力されるファイルです。


資源情報管理サーバ

Interstage Information Storageに格納されたデータの管理とカテゴリ情報の定義を行う機能の集まりです。

資源管理とカテゴリ定義コマンドから構成されます。


システムディスク

動作中の Linux オペレーティングシステムがインストールされたディスクです。以下のいずれかのファイルシステム領域を含むディスク全体を指します。

  • /

  • /usr

  • /var

  • スワップ域


実行クラス

抽出処理を実行する際に、実行環境を分けるための定義です。

実行クラスを分けることで、以下の設定を抽出処理ごとに変更することができます。

  ・相乗り待ち合わせ時間

  ・使用するデータ抽出セル

  ・使用する出力先ディレクトリ

  ・最大使用データ抽出セル数


終了指示コマンド

資源管理常駐プロセスを終了させるコマンドです。


条件式

パス式、項目式または属性式で指定した要素の値とキーワードを比較する場合に使用する式です。


スライス

パーティションの別の呼び方です。


スーパブロック

ファイルシステムタイプ、作成、更新の日付、ラベル情報、ファイルシステムのサイズとレイアウト、空き領域情報のサマリを含んでいます。


スーパブロックの複製

ディスクデバイスのブロック故障が発生し、スーパブロックが破壊された場合に、ファイルシステムの処理が継続できるための複製として存在します。


接続許可リスト

DSS サーバで動作する MDS がファイルシステムのマウントを許可する、DSS クライアントのリストです。接続許可リストはファイルシステムごとに作成し、DSS サーバの /etc/sfcfs/server.conf.fsid に配置します。


属性式

パス式で示すXML文書中で、特定要素ノードの属性ノード値を示すための記述です。


代表パーティション

ファイルシステムを構成するパーティションです。ファイルシステム作成時に指定します。ファイルシステムに対して操作する場合には、この代表パーティションを指定します。


ダイレクトI/O

データのカーネルバッファリングを回避するバッファを使用しない入出力の形式です。


蓄積データファイル

ロードコマンドによってInterstage Information Storageに格納されるファイルです。


蓄積データファイル作成中状態解除コマンド

ロード時のプロセスダウンなどにより不正な状態となった管理レコードを無効化するためのコマンドです。


蓄積データファイル削除コマンド

資源管理に登録されたファイルを、指定した条件に従い削除するコマンドです。コマンド実行後、削除されたファイルの管理レコードは「削除済みレコード」となります。


抽出

Interstage Information Storageに格納されている蓄積データファイルから抽出条件式に合致したデータ(CSVレコード、XML文書)を抽出する処理です。


抽出結果中間ファイル

データ抽出セルが抽出結果を出力するファイルです。1回の抽出で、抽出対象となった蓄積データファイルごとに出力されます。

抽出処理が完了した場合、または抽出処理をキャンセルした場合には自動的に削除されます。


抽出結果ファイル

抽出処理の結果として、利用者に返却されるデータが格納されたファイルです。


抽出コマンド

業務定義ファイルと抽出プロパティファイルの内容に従い、抽出処理を実行するコマンドです。


抽出コマンドログファイル

抽出コマンドに関する動作ログが出力されるファイルです。


抽出サーバ

抽出処理の依頼を実行する機能の集まりです。データ抽出エージェントとデータ抽出セル、DSSクライアントから構成されます。


抽出条件式

Interstage Information Storageに登録・管理されているファイルから必要なデータを抽出するための条件を表現したものです。単一または複数の条件式から構成されます。


抽出制御機能

API連携機能や抽出コマンドを通じて依頼された抽出処理の実行制御を行う機能です。抽出依頼を受け付け、実行制御、結果の取りまとめを行う「抽出制御プロセス」と、抽出制御プロセスの依頼を受けてデータ抽出セルを起動させる「データ抽出エージェント」、蓄積データファイルから抽出条件に合致したデータを抽出する「データ抽出セル」から構成されます。


抽出制御サーバ

資源管理に登録された情報の確認、削除などの運用処理と、クライアントから抽出依頼を受け付け抽出処理の制御を行う機能の集まりです。

抽出制御プロセス、資源管理コマンド、資源管理常駐プロセス、DSSクライアントから構成されます。


抽出制御動作環境定義ファイル

抽出制御プロセスが起動時に読み込む設定ファイルです。


抽出制御プロセス

抽出処理に対して、抽出依頼および抽出結果のとりまとめを行う、常駐プロセスです。

抽出コマンド、およびAPIからの抽出要求を受付けます。


抽出制御ログファイル

業務アプリから抽出制御プロセスへの抽出依頼、抽出制御プロセスからデータ抽出セルへの抽出依頼など、抽出制御プロセスに関する動作ログが出力されるファイルです。


抽出プロパティファイル

抽出コマンドで使用する、抽出条件や抽出対象カテゴリ情報を記述したファイルです。


テキスト式

パス式で示すXML文書中の特定の要素ノード直下のテキストノードの値(文字列)を指すための記述です。


テンポラリログ

処理が異常終了した場合や資源管理を強制終了した場合に備えて、資源管理の更新履歴を保存する資源です。


データ

ファイルデータを参照してください。


データ行

CSV形式の入力ファイルまたは出力ファイルにおいて、データの並ぶ行のことです。

レコードを参照してください。


データ抽出エージェント

抽出サーバ上で抽出制御プロセスからの抽出依頼を待つ、常駐プロセスです。


データ抽出エージェント動作環境定義ファイル

データ抽出エージェントが起動時に読み込む設定ファイルです。


データ抽出エージェントログファイル

データ抽出セルの起動などデータ抽出エージェントに関する動作ログが出力されるファイルです。


データ抽出セル

抽出処理を実行するプロセスです。1抽出対象ファイルに対し1つのプロセスが割り当てられます。1抽出要求で複数の抽出対象ファイルが選択された場合は、複数のデータ抽出セルが並列に動作し、抽出処理を行います。


データ抽出セルログファイル

データ抽出セルの抽出処理に関する動作ログが出力されるファイルです。


データブロック

ファイルデータ領域の管理単位です。


データ領域

ファイルデータ領域を参照してください。


ドメイン

PRIMECLUSTER を用いて構築されたひとつのクラスタシステム、または、クラシスタシステムに属していないひとつのサーバ (計算機) のことです。


入力データファイル

他システムで出力された、ロードコマンドの入力となるファイルです。

ロードコマンドによって解析と圧縮が行われた後、蓄積データファイルとしてInterstage Information Storageに格納されます。


入力データファイルチェックコマンド

入力データファイルがInterstage Information Storageで使用できるデータ形式になっているかをチェックするコマンドです。

CSV形式の入力データファイルのデータ形式をチェックするコマンド(iisloadcheckcsv)と、XML形式の入力データファイルのデータ形式をチェックするコマンド(iisloadcheckxml)があります。


ノード

(1つのオペレーティングシステムが動作する) 1つの計算機です。

Interstage Information Storageを構成する個々のサーバマシンのことです。


ノード識別名

PRIMECLUSTER システムで、各ノードにとって普遍となるように付ける名前です。

通常は、各ノードのノード名と同一で構いません。しかし、ホットスタンバイなどでノード名を待機ノードに引き継いだりすると、物理的な名称とノード名の対応が一時的に変更されます。そのようなときに物理的な名称であるノード識別名で管理することができます。

クラスタ運用管理ビューで、各ノードを指す名前として表示されます。


ノード状態

クラスタ内のすべてのノードは、同じクラスタにある他のすべてのノードのローカル状態を管理します。クラスタ内のノードは、すべて UP、DOWN、または LEFTCLUSTER のいずれかの状態にあります。詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 (Linux版)”を参照してください。


ノード名

uname -n で表示される、通信ネットワークに認識されている名前です。

詳細は、オンラインマニュアルページの uname(1L) を参照してください。


排他獲得番号

処理ごとに付与される管理番号です。資源管理ログファイルに出力されます。データロードが異常終了した時の後処理(dccunlock)に必要となります。


パス演算子

XML文書中のパス要素のつながりを表現します。


パス式

XMLノードツリー中の特定のノードまたはノードの集合を指すための記述です。

絞込み条件の対象となるノードを指定します。


パス要素

XML文書中の要素ノードを識別する名前です。


パターン

複雑な条件を記述することにより、部分的な一致の抽出や単語の抽出など、より詳細な検索条件を指定する記述形式です。


バックアップ機能

ロード時に、指定した場所に蓄積データファイルのコピーを作成する機能です。バックアップ取得の有無はカテゴリの定義で設定します。


バックアップ蓄積データファイル

ロード時に蓄積データファイルのバックアップとして作成されたファイルです。


パーティション

物理的、または、論理的なディスクのスライスのことを指します。


パーティション構成情報

DSSファイルシステムを構成するパーティションのパーティション情報を持ちます。構成パーティションの、メタデータ領域、アップデートログ領域、ファイルデータ領域 (データ領域) のサイズ、配置の情報を保持します。


パーティション構成情報の複製

ディスクデバイスのブロック故障が発生し、パーティション構成情報が破壊された場合に、ファイルシステムの処理が継続できるための複製として存在します。


ファイバーチャネル

伝送媒体として光ファイバーケーブルを使用するインタフェースの1つです。クラスタシステムでは RAID の接続に使用されます。


ファイルシステム ID

ファイルシステム単位に割り振られる、DSS ファイルシステム固有の通し番号です。番号は、DSS サーバで一意となります。


ファイルシステム構成情報

DSS クライアントで使用する DSS ファイルシステムの構成情報です。構成情報には、以下が含まれています。

  • データ領域を構成するデバイス情報

  • MDS の情報

ファイルシステム構成情報はファイルシステムごとに作成し、DSS クライアントの /etc/sfcfs/client.conf.論理ファイルシステム名 に配置します。


ファイルシステム識別番号

ファイルシステム ID を参照してください。


ファイル自動選択

抽出処理を実行したときに、抽出条件式の内容を元に対象となる蓄積データファイルを自動的に選択する機能です。

CPMキーを持たないカテゴリでは、常に全てのファイルが選択されます。


ファイル出力

API連携機能で、抽出結果情報をファイルに出力して受け渡す方法です。


ファイルデータ

ファイルのデータ部分です。


ファイルデータパーティション

ファイルデータ領域だけで構成されるパーティションです。ファイルシステムの拡張を行う場合に使用します。


ファイルデータ領域

ファイルのデータを格納する領域です。データ領域と呼ぶ場合があります。


ファイルロック

同一のファイルのデータに同時にアクセスする協調プロセス間で同期をとるための手段です。

強制 (mandatory) ロックと推奨 (advisory) ロックがあります。


不整合検出コマンド

資源管理にて管理されている全レコードと、全ての蓄積データファイルのマッチングを行います。管理レコードの状態と蓄積データファイルの状態に不整合が見つかった場合、結果をファイルに出力します。


保存期限

蓄積データファイルに設定された、資源管理上の保存期限です。データロード時に設定されます。保存期限を過ぎた蓄積データファイルは抽出対象から除外され、蓄積データファイル削除コマンドの削除対象となります。


マウントポイント

ディレクトリツリー上でファイルシステムが接続されるポイントです。


データマート

保存されたデータの中から、部門や個人の使用目的に応じて特定のデータを切り出して整理し、別のデータベースに格納したものです。


見出し行

CSV形式の入力ファイルまたは出力ファイルにおいて、項目名の並ぶ先頭行のことです。Interstage Information StorageでCSVファイルを格納する場合は、入力ファイルの先頭に見出し行が必要となります。


無効レコード

管理レコードのうち、無効状態となった管理レコードは抽出処理の対象から除外されます。

資源管理状態変更コマンドにより資源管理から削除されます。


メタデータ

ファイルシステムの管理データをまとめて言います。この中には空き領域情報、iノード、間接エクステントブロック、ディレクトリ情報、シンボリックリンク情報が含まれます。


メタデータサーバ

ファイルシステムの制御情報(メタデータ)を一元管理するプログラムです。プライマリ DSS サーバおよびセカンダリ DSS サーバで動作します。各 AC は MDS と通信を行い、MDS によって渡されるメタデータをもとにファイル操作を行います。


メタデータ領域

メタデータを格納する領域です。


メタ領域

メタデータ領域を参照してください。


メモリ渡し

API連携機能で、抽出結果情報をレコード単位に指定された件数分を受け渡す方法です。


ラウンドロビンアロケーション

異なるファイルを異なるファイルデータ領域に分散させて割り当てる方式です。


領域管理情報

iノード、Vデータ、ファイルデータの割付情報を格納します。メタデータ領域内に存在します。


リカバリ

取得したバックアップデータを物理的に復元(リストア)した上で、バックアップ後の変更履歴を反映させ、障害発生直前の状態に復旧することです。


リターン式

ある条件を満たしたデータの中から、特定の要素だけを抜き出すためにデータの取り出し形式を表現したものです。

省略した場合、全ての項目が返却されます。


レコード

Interstage Information Storageで抽出を行うときの検索・出力単位です。XML形式の場合は1XML文書に、CSV形式の場合は1CSVデータ行が該当します。


ログ管理ファイル

テンポラリログファイルとアーカイブログファイルを管理するファイルです。


ログ設定ファイル

抽出コマンド動作ログファイル、API連携ログファイルのログレベル、ログ切替サイズを記述したファイルです。


論理ファイルシステム名

DSSクライアントから、対象のDSSファイルシステムを識別するための論理名です。


論理ボリューム

物理スライス (ディスクパーティション) と同様に、ブロック型デバイスインタフェースを利用者に提供する論理ディスクデバイスです。利用者は、論理ボリュームにアクセスすることによって、物理ディスクのデータにアクセスできます。論理ボリュームには、シングルボリューム、ミラーボリューム、ストライプボリューム、コンカチネーショングループ内のボリューム、およびスイッチボリュームの 5種類があります。論理ボリュームを「ボリューム」と呼ぶこともあります。詳細は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 (Linux版)”を参照してください。


ロード

Interstage Information Storageにファイルを格納する処理です。


ロードコマンド

ロード時に使用するコマンドです。入力ファイルに含まれるCPMキー値の解析、蓄積データファイルの圧縮および作成、資源管理への管理レコードの登録を行います。


ロードサーバ

ロードコマンドを実行するサーバです。


ローリングアップデート

クラスタシステムにおいて、修正適用、保守時に使用されるアップデート手法です。1ノードずつ順次修正適用を行うことで、業務を停止せずに修正を適用することが可能となります。


ワード検索

要素の値に、指定されたキーワードと一致する単語が含まれるかどうかを検索するものです。区切り文字で区切られた文字列を単語として識別します。


AC

アクセスクライアントを参照してください。


ACL機能

所有者、所有者のグループ、その他に加え、特定のユーザとグループにファイルアクセス権を定義するファイルセキュリティ方式です。詳細はオンラインマニュアルページのsetfacl(1)を参照してください。


API連携機能

業務アプリケーションからInterstage Information Storageの抽出処理を行うためのAPI群のことです。


API連携ログファイル

トラブル発生時に抽出コマンドの調査用情報が出力されるファイルです。


by-id名

/dev/disk/by-idから始まるデバイス名で、udev機能により、ハードディスクに設定されているユニークな識別情報(シリアル番号など)から生成されます。ディスク交換をした場合は、by-idが変更されるので注意が必要です。


CF

Cluster Foundationを参照してください。


Cluster Foundation

基本的なクラスタリング通信サービスを提供するPRIMECLUSTERモジュールのことです。詳細は"PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書(Linux)版"を参照してください。


CPMキー(Category Partition Map キー)

蓄積データファイルごとにデータの内容を管理するための情報です。Interstage Information Storageは、CPMキーに指定した項目の値をロード時に解析し管理することで、データ抽出の際に対象となる蓄積データファイルを絞り込みます。


CSV

Comma Separated Values(カンマ区切り)の略です。
データをカンマ(“,”)で区切って並べたファイル形式のことです。


CSVデータレコード

CSVファイルに含まれる、CSVヘッダレコード以外の行のことです。Interstage Information Storageでは1CSVデータレコードを1レコードと呼びます。抽出は1レコード単位で行われます。


DB環境定義ファイル

DDF_DBEnvSettings.iniの説明を参照してください。


DDF_DBEnvSettings.ini

カテゴリを追加する場合、資源管理上のカテゴリ管理テーブルの作成先と初期容量を定義することができます。DDF_DBEnvSettings.iniの編集については、“運用ガイド”の“3.6.5.2 DDF_DBEnvSettings.iniの編集”を参照してください。


DOWN

ノードが使用不可であることを示すノード状態 (DOWN 状態と呼ぶ)です。LEFTCLUSTER 状態のノードをクラスタに再参入させるためには、事前にそのノードの状態を DOWN に変更する必要があります。詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 (Linux版)”を参照してください。


DSS

Dynamic Store Servicesを参照してください。


DSSクライアント

DSS構成コンポーネントのうち、ACのみが動作するノードです。DSSファイルシステムにアクセスするアプリケーションからの要求を処理するクライアントノードです。


DSSサーバ

DSS構成コンポーネントのすべて(MDS、AC、監視デーモン)が動作するノードです。DSSサーバは、プライマリDSSサーバ、セカンダリDSSサーバの2つに冗長化できます。DSSサーバの冗長化には、PRIMECLUSTERをインストールして、クラスタ環境を組む必要があります。


Dynamic Store Services

Interstage Information Storageが利用する共用ファイルシステムの管理ソフトウェアです。


FSID

ファイルシステムIDを参照してください。


GDS

Global Disk Servicesを参照してください。


Global Disk Services

Global Disk Services は、SAN 環境におけるディスクストレージデバイスを統一的に管理し、データを確実に守るボリューム管理ソフトウェアです。詳細は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 (Linux版)”を参照してください。


Global Link Services

Global Link Servicesは、複数のNIC(Network Interface Card)により、自システムが接続されるネットワークの伝送路を冗長化して、通信全体の高信頼化を実現するソフトウェアです。詳細は"PRIMECLUSTER Global Link Services説明書(伝送路二重化機能編)(Linux版)"を参照してください。


GLS

Global Link Services を参照してください。


IIS管理者

Interstage Information Storageを運用するユーザです。


iノード

ディスク上のファイルの場所、ファイルサイズ、最後に使用された時間などの識別情報を保持します。


iノード領域

iノードを格納します。メタデータ領域内に存在します。


LEFTCLUSTER

ノードが同じクラスタにある他のノードと通信できないことを示すノード状態です。ノードがクラスタを離れていることになります。LEFTCLUSTER という中間状態は、ネットワークパーティションの問題を防ぐために設けられています。詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 (Linux版)”を参照してください。


log4j設定ファイル

抽出コマンドの動作ログ、調査用ログの出力先を記述したファイルです。


MDS

メタデータサーバを参照してください。


quota機能

ユーザが使用できるディスク容量と iノード数を制限する機構です。詳細は、オンラインマニュアルページの edquota(8) を参照してください。


RDBディクショナリ

資源管理が動作するために必要な情報を管理する資源です。


RDBディレクトリ

資源管理が動作するために必要な情報を管理する資源です。

ファイルシステム上にのみ配置することができます。


Reliant Monitor Services (RMS)

監視、および切替え機能によりユーザが指定したリソースの高可用性を維持するパッケージです。詳細は、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書 (Solarisオペレーティングシステム/Linux版)”を参照してください。


RMS

Reliant Monitor Services を参照してください。


sfcfrmd

コマンド - sfcfsd デーモンからの要求を受け付け、コマンド - sfcfsd デーモン、コマンド - sfcprmd デーモン、ノード間通信を実現するための通信路を提供します。構成データベースの管理、管理パーティション I/O 機能を提供します。


sfcfsd

DSSファイルシステムの運用開始/運用停止、MDS の引継運用 (フェールオーバー) など、MDS/AC を制御する機能を提供します。


sfcprmd

DSSファイルシステムを構成するプロセスの起動/停止/ダウン監視を行います。構成プロセスが他のデーモンやコマンドを起動/実行する場合、sfcprmd デーモンに要求を送信し、sfcprmd デーモンは要求に応じデーモンやコマンドを実行します。

要求を送信するプロセスをクライアントプロセスと呼び、要求に応じて sfcprmd デーモンから起動されるプロセスをターゲットプロセスと呼びます。

ターゲットプロセスは sfcprmd デーモンによって監視され、プロセスが正常終了/異常終了した場合、その状況をクライアントプロセスに通知します。


udev 機能

デバイス名のずれに対応するための Linux OS 機能です。従来の /dev/sda などのデバイス名とは別に、/dev/disk から始まるデバイス名を割り当てる機能です。


UP

ノードが同じクラスタにある他のノードと通信できることを示すノード状態です。詳細は、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 (Linux版)”を参照してください。


Vデータ

ディレクトリブロック、シンボリックリンクのパス名、間接ブロックの領域をまとめて Vデータ領域といいます。メタデータ領域内に存在します。


Vデータ領域

Vデータを格納します。メタデータ領域内に存在します。


XML

Extensible Markup Languageの略です。

文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップ言語の1つです。


XML文書

XMLの仕様に準拠して記述された文書のことです。Interstage Information Storageでは入力ファイル中に複数のXML文書を含めることができ、1XML文書を1レコードと呼びます。抽出は1レコード単位で行われます。