ここでは、DSS ファイルシステムの MDS(sfcfsmg デーモン)の情報メッセージを説明します。
NOTICE: sfcfs_mds:3001: fsid: file system full
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のファイルデータ領域が枯渇しました。
(一般ユーザの場合には minfree 分の余地を下回った場合を含む)
[利用者の処置]
ファイルシステムを拡張するか、不要なファイルを削除するか、ファイルを空いているファイルシステムへ移動してください。ファイルシステムの拡張には sfcadd(8) が使用できます。
NOTICE: sfcfs_mds:3002: fsid: out of inodes
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) の i ノード領域が枯渇しました。
[利用者の処置]
不要なファイルを削除するか、ファイルを空いているファイルシステムへ移動してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3003: fsid: file system meta data full (Vdata) type = number
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のメタデータ領域中の Vデータ領域が枯渇しました。
[利用者の処置]
不要なファイルを削除するか、ファイルを空いているファイルシステムへ移動してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3004: fsid: too much fragment (extent)
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) の空き領域を管理する領域が領域の断片化により枯渇しました。これ以降の領域解放処理で解放された領域が無効な領域になることがあります。
[利用者の処置]
ファイルシステム内の断片化した領域を整理するため、ファイルシステムをファイル単位でバックアップした後、ファイルシステムを再作成し、バックアップしておいたデータをリストアしてください。
NOTICE: sfcfs_mds:3005: fsid: bad namelen == 0 parent ino = number
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のディレクトリ操作に対して不正なパス名の要求が発生しました。
[利用者の処置]
不正な要求を拒否し処理を継続していますので対処は必要ありません。頻繁に発生する場合には、parent ino により操作対象であるディレクトリを特定し、不正な要求を行う操作を特定して対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3006: fsid: I/O error on log: dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるアップデートログの書き込みに失敗しました。
[利用者の処置]
メッセージ sfcfs_mds:2020 が出力されていなければリトライ処理で復旧したので対処は必要ありません。
NOTICE: sfcfs_mds:3007: fsid: primary super block read failed, but secondary read. dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のデバイス番号 dev_num のデバイスにある先頭スーパブロックの読み出しに失敗しました。しかし、第二スーパブロックが正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3008: primary super block read failed, but secondary read.errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのデバイスにある先頭スーパブロックの読み出しに失敗しました。しかし、第二スーパブロックが正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3009: fsid: secondary super block read failed, but primary read. dev = dev_num block = block_num size = size
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のデバイス番号 dev_num のデバイスにある第二スーパブロックの読み出しに失敗しました。しかし、先頭スーパブロックが正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3010: secondary super block read failed, but primary read.errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのデバイスにある第二スーパブロックの読み出しに失敗しました。しかし、先頭スーパブロックが正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3011: fsid: primary partition configuration read failed, but secondary read. dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のデバイス番号 dev_num のデバイスにある先頭のパーティション構成情報の読み出しに失敗しました。しかし、第二パーティション構成情報が正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3012: primary partition configuration read failed, but secondary read.errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのデバイスにある先頭のパーティション構成情報の読み出しに失敗しました。しかし、第二パーティション構成情報が正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3013: fsid: secondary partition configuration read failed, but primary read. dev = dev_num block = block_num size = size errcode =errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のデバイス番号 dev_num のデバイスにある第二パーティション構成情報の読み出しに失敗しました。しかし、先頭のパーティション構成情報が正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3014: secondary partition configuration read failed, but primary read. errcode =errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのデバイスにある第二パーティション構成情報の読み出しに失敗しました。しかし、先頭のパーティション構成情報が正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急にトラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
NOTICE: sfcfs_mds:3015:fsid: can't get partition size.dev = dev_num: errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム (fsid) のデバイス番号 dev_num のデバイスにある指定パーティションのサイズ獲得に失敗しました。しかし、先頭のスーパブロックは正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
ファイルシステムをアンマウントし、sfcadm(8) でスーパブロックの一致化処理を行ってください。
NOTICE: sfcfs_mds:3016: can't get partition size
[メッセージの意味]
ファイルシステムのデバイスにある指定パーティションのサイズ獲得に失敗しました。しかし、先頭のスーパブロックは正常に読めたため、処理を継続しました。
[利用者の処置]
ファイルシステムをアンマウントし、sfcadm(8) でスーパブロックの一致化処理を行ってください。
NOTICE: sfcfs_mds:3017: nodename mismatch. node <-> node
[メッセージの意味]
ファイルシステムに、ホストID が一致している、かつ、ノード名 node が一致しないノード node が登録されていました。
[利用者の処置]
メッセージ sfcfs_mds:2030 が出力されていなければ対処は必要ありません。
NOTICE: sfcfs_mds:3020: mountpoint: The total number of vnodes used reached the upper bound. vnodes used=total_num: upper bound=high_num: lower bound=low_num
[メッセージの意味]
i ノードキャッシュ (vnode) の総数 (total_num) が、上限値 (high_num) に達したため、下限値 (low_num) になるまで i ノードキャッシュを解放します。
[利用者の処置]
ファイルシステム操作は継続することができます。しかし、i ノードキャッシュを解放中のため、メッセージ sfcfs_mds:3021 が出力されるまでは、最低限必要なファイル操作にとどめてください。
NOTICE: sfcfs_mds:3021: mountpoint: The total number of vnodes used(=total_num) is the lower bound(=low_num).
[メッセージの意味]
i ノードキャッシュ (vnode) を下限値 (low_num) まで解放したため、解放処理を停止します。
[利用者の処置]
特に対処は必要ありません。