ここでは、DSS ファイルシステムの MDS (sfcfsmg デーモン) の警告メッセージを説明します。
WARNING: sfcfs_mds:2001: fsid: daemon create failed(lock_init failed). errcode = errcode
[メッセージの意味]
ロックオブジェクト初期化失敗のため、ファイルシステム fsid のマウント時にデーモンの生成に失敗しました。
[利用者の処置]
メモリまたはスワップ領域を増やしてください。
WARNING: sfcfs_mds:2002: daemon create failed(can't create thread).
[メッセージの意味]
ファイルシステムのマウント時にデーモンの生成に失敗しました。
[利用者の処置]
メモリまたはスワップ領域を増やしてください。
WARNING: sfcfs_mds:2003: fsid: daemon create failed(can't create thread).
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のマウント時にデーモンの生成に失敗しました。
[利用者の処置]
メモリまたはスワップ領域を増やしてください。
WARNING: sfcfs_mds:2004: fsid: bad dir: invalid offset. ino = ino-num offset = offset
WARNING: sfcfs_mds:2005: fsid: bad dir: ino = ino-num
WARNING: sfcfs_mds:2006: fsid: bad dir: invalid flags. ino = ino-num flags= flags
WARNING: sfcfs_mds:2007: fsid: bad dir: size error. ino = ino-num size= size
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のディレクトリ内のエントリの異常を検出しました。
[利用者の処置]
該当ファイルシステムをすべてのノードでアンマウントし、sfcfsck(8) を -o nolog 指定で実行してください。
WARNING: sfcfs_mds:2008: fsid: meta data read error. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
WARNING: sfcfs_mds:2009: fsid: meta data read error. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるメタデータ領域の読み出しでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2010: fsid: bitmap read error. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
WARNING: sfcfs_mds:2011: fsid: bitmap read error. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるビットマップ領域の読み出しでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2012: bitmap read error. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのデバイス番号 dev_num のデバイスにあるビットマップ領域の読み出しでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2013: fsid: bitmap write error. type = number dev = dev_num block = block_num size = size
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるビットマップ領域への書き込みでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
メッセージ sfcfs_mds:2014 または sfcfs_mds:2015 が出力されていなければリトライ処理で復旧されたので対処は必要ありません。
WARNING: sfcfs_mds:2014: fsid: bitmap write error information was lost. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるビットマップ領域の書き込みでエラーが発生しました。ファイルシステム情報の一部が失われました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2015: bitmap write error information was lost. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのデバイス番号 dev_num のデバイスにあるビットマップ領域の書き込みでエラーが発生しました。ファイルシステム情報の一部が失われました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2016: fsid: meta data write error. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるメタデータ領域への書き込みでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
メッセージ sfcfs_mds:2017 が出力されていなければ、リトライ処理で復旧したので対処は必要ありません。
WARNING: sfcfs_mds:2017: fsid: meta data write error. information was lost. type = number dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるメタデータ領域への書き込みでエラーが発生しました。ファイルシステム情報の一部が失われました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2018: fsid: super block write error. dev = dev_num block = block_num size = size errcode = errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスへのスーパブロックの書き込みでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
メッセージ sfcfs_mds:2019 が出力されていなければリトライ処理で復旧したので対処は必要ありません。
WARNING: sfcfs_mds:2019: fsid: super block write error. information was lost. dev= dev_num block= block_num size= size errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスへのスーパブロックの書き込みでエラーが発生しました。ファイルシステム情報の一部が失われました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2020: fsid: LOG daemon is dead.
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid にあるアップデートログ領域への書き込みの失敗が回復できないためログデーモンが処理を止めました。
[利用者の処置]
I/O エラーのためアップデートログデーモンが動作できずに終了しました。アップデートログを使用しない状態で動作しているためファイルシステムアクセス性能が低下します。トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2021: fsid: cannot access: too many I/O errors. dev= dev_num
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにあるスーパブロックへの書き込みエラーによりファイルシステムが閉塞しました。以後、このファイルシステムへのアクセスはエラー復帰となります。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2022: fsid: volume information write error. dev= dev_num block= block_num size= size errcode= errcode
WARNING: sfcfs_mds:2023: fsid: volume information write error. dev= dev_num block= block_num size= size errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスへのパーティション構成情報の書き込みでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2024: fsid: cannot delete extent. ino= number offset= offset block= block errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のエクステント管理の異常を検出しました。
[利用者の処置]
該当ファイルシステムをアンマウントし、sfcfsck(8) を "-o nolog" 指定で実行してください。
WARNING: sfcfs_mds:2025: fsid: no extent exists. ino= number subnode= subnode errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のエクステント管理の異常を検出しました。
[利用者の処置]
該当ファイルシステムをアンマウントし、sfcfsck(8) を "-o nolog" 指定で実行してください。
WARNING: sfcfs_mds:2026: fsid: super block read error. dev= dev_num errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のマウント時に、デバイス番号 dev_num のデバイスにあるスーパブロックの読み出しに失敗しました。
[利用者の処置]
該当ファイルシステムをアンマウントし、sfcfsck(8) を "-o nolog" 指定で実行してください。
WARNING: sfcfs_mds:2027: super block read error. errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのマウント時にデバイスにあるスーパブロックの読み出しに失敗しました。
[利用者の処置]
該当ファイルシステムをアンマウントし、sfcfsck(8) を "-o nolog" 指定で実行してください。
WARNING: sfcfs_mds:2028: fsid: partition configuration read error. dev= dev_num errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のマウント時にパーティション構成情報の読み出しに失敗しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2029: partition configuration read error. errcode= errcode
[メッセージの意味]
ファイルシステムのマウント時にパーティション構成情報の読み出しに失敗しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2030: fsid: node information not found for node
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid に、ノード node 用の情報がみつかりませんでした。
[利用者の処置]
sfcsetup(8) で正しいノード情報を登録してください。
WARNING: sfcfs_mds:2031: fsid: primary and secondary super blocks are different. dev=dev_num
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにある先頭スーパブロックと第二スーパブロックの内容に不一致を検出しました。
[利用者の処置]
sfcinfo(8) を使用して、デバイス番号 dev_num から対象のパーティションを特定し、トラブルシューティング集の“3.5.3 媒体に不整合が発生した場合の対処方法”に従って対処してください。
# sfcinfo -d dev_num <Enter> /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106: FSID special size Type mount 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num) 14422 META /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num) 5116 LOG /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num) 95112 DATA /mnt |
WARNING: sfcfs_mds:2032: fsid: primary and secondary volume informations are different. dev=dev_num
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid のデバイス番号 dev_num のデバイスにある先頭パーティション構成情報と第二パーティション構成情報の内容に不一致を検出しました。
[利用者の処置]
sfcinfo(8) を使用して、デバイス番号 dev_num から対象のパーティションを特定し、トラブルシューティング集の“3.5.3 媒体に不整合が発生した場合の対処方法”に従って対処してください。
# sfcinfo -d dev_num <Enter> /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106: FSID special size Type mount 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num) 14422 META /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num) 5116 LOG /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num) 95112 DATA /mnt |
WARNING: sfcfs_mds:2033: fsid: super blocks differ. dev dev_num1 to dev_num2
[メッセージの意味]
マルチパーティション構成のファイルシステム fsid でスーパブロックの内容に不一致がみつかりました。
[利用者の処置]
sfcinfo(8) を使用して、デバイス番号 dev_num2 から対象のパーティションを特定し、トラブルシューティング集の“3.5.3 媒体に不整合が発生した場合の対処方法”に従って対処してください。
# sfcinfo -d dev_num2 <Enter> /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106: FSID special size Type mount 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num2) 14422 META /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num2) 5116 LOG /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num2) 95112 DATA /mnt |
WARNING: sfcfs_mds:2034: mmap can't access between other nodes. mnt= mount_point, ino= i-number, nodename(node1,node2), mode(mode1,mode2)
[メッセージの意味]
同一ファイルに対して、データの一貫性が保証できない組み合わせの open(2) と mmap(2) が発行されました。
[利用者の処置]
node1 で実行されたアプリケーションの終了を待ってから再度実行してください。
i-number を使用するプロセス名は、以下の手順で調査してください。
i-number をもとに find(1) の inum オプションからファイル名を調査します。
fuser(1) により、そのファイルを使用するプロセス ID を調査します。
そのプロセス ID と ps(1) で表示されたプロセス ID が一致するものを探してください。
WARNING: sfcfs_mds:2035: MDS(recover) is timed out.
[メッセージの意味]
MDS がリカバリマウント時にタイムアウトを検出しました。
[利用者の処置]
システムをリブート後、もう一度マウント処理を行ってください。
WARNING: sfcfs_mds:2036: can't allocate memory in primary
[メッセージの意味]
ファイルシステムでのメモリの獲得に失敗しました。
[利用者の処置]
メモリまたはスワップ領域を増やしてください。
WARNING: sfcfs_mds:2037: read error on log partition (errno= errno errcode= errcode): mount_point
[メッセージの意味]
ファイルシステム mount_point のアップデートログ領域の読み出しでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2038: read error on meta partition (errno= errno errcode= error_code): mount_point
[メッセージの意味]
ファイルシステム mount_point のメタデータ領域からの読み出しでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2039: write error on log partition (errno= errno errcode= error_code): mount_point
[メッセージの意味]
ファイルシステム mount_point のアップデートログ領域への書き込みでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2040: write error on meta partition (errno= errno errcode= error_code): mount_point
[メッセージの意味]
ファイルシステム mount_point のメタデータ領域への書き込みでエラーが発生しました。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.2 I/Oエラー発生時の対処方法”に従って対処してください。
WARNING: sfcfs_mds:2041: can't receive heartbeat procedure. status= status
[メッセージの意味]
AC からの通信がなくなりました。ノードからファイルシステムの操作ができなくなります。
[利用者の処置]
該当ファイルシステムをアンマウントしてください。ネットワーク、ノード、IP アドレスの設定を確認してください。
WARNING: sfcfs_mds:2042: fsid: The size of the partition might have been changed after the file system was made.
[メッセージの意味]
ファイルシステム fsid を構成するパーティションの大きさが変更された可能性があります。
[利用者の処置]
トラブルシューティング集の“3.5.3 媒体に不整合が発生した場合の対処方法”に記載している対処 (手順6. 以降) を実施してください。DSSではDSS ファイルシステムを構成するパーティションのサイズ拡張にともなう、DSS ファイルシステムの領域拡張に対応していません。上記の対処を速やかに実施してください。
WARNING: sfcfs_mds:2043: fsid: volume informations differ. dev dev_num1 to dev_num2
[メッセージの意味]
マルチパーティション構成のファイルシステム fsid でパーティション構成情報の内容に不一致が見つかりました。
[利用者の処置]
以下の様に sfcinfo(8) を使用して、デバイス番号 dev_num2 から対象のパーティションを特定し、トラブルシューティング集の“3.5.3 媒体に不整合が発生した場合の対処方法”に従って対処してください。
# sfcinfo -d dev_num2 <Enter> /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106: FSID special size Type mount 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num2) 14422 META /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num2) 5116 LOG /mnt 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106(dev_num2) 95112 DATA /mnt |
WARNING: sfcfs_mds:2045: mount_point: filesystem version is not sfcfs v2.0. dev=dev_num
[メッセージの意味]
指定されたファイルシステム mount_point のパーティション dev_num のファイルシステムバージョンが、DSS ファイルシステム(sfcfs v2.0) ではありません。
[利用者の処置]
/etc/fstab ファイル内の mount_point に対応するブロック特殊ファイル名として、DSS ファイルシステム(sfcfs v2.0) を指定してください。