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Interstage Information StorageV10.0.0 運用ガイド

3.3.2 抽出結果中間ファイル出力ディレクトリの構成変更

抽出結果中間ファイル出力ディレクトリの構成変更には、以下の変更があります。

3.3.2.1 出力ディレクトリの追加

出力ディレクトリを追加する手順を以下に示します。


  1. 出力ディレクトリを作成する。

    共用ディスク上に追加する出力ディレクトリを作成します。そして、出力ディレクトリをアクセスするすべてのサーバ(Interstage Information Storage クライアント、抽出制御サーバ、抽出サーバ)から参照、更新できるように設定します。


  2. 抽出制御サーバの抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。

    抽出制御サーバにある抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。

    抽出制御動作環境定義ファイルの編集時に追加する実行パラメタには、以下のものがあります。

    表3.4 抽出制御動作環境定義ファイルに追加する実行パラメタ

    実行パラメタ名

    意味

    説明

    OutFolder

    データ抽出セルの抽出結果中間ファイルの出力ディレクトリ名

    追加する出力ディレクトリ名および、実行クラス名の情報を追加します。


  3. 抽出制御プロセスが起動している状態で、抽出制御サーバにおいてdereqaltcfgコマンドを実行し、追加した出力ディレクトリの情報を抽出制御プロセスに反映します。

    追加した出力ディレクトリの情報を反映します。

    dereqaltcfg -s dereq1 -f /opt/FJSViisde/etc/requestor/dereq1.cfg

  4. 抽出制御サーバでdereqstateコマンドを実行し、追加した出力ディレクトリの情報が表示されていることを確認します。

    追加した出力ディレクトリの情報"/work/output7/"が表示されているかを確認します。

    dereqstate -s dereq1 -i
    Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
    
    Parameter         Value
    ~
    OutFolder         /work/output1/ A
    OutFolder         /work/output2/ A
    OutFolder         /work/output3/ B
    OutFolder         /work/output4/ B
    OutFolder         /work/output5/ A B
    OutFolder         /work/output6/ A B
    OutFolder         /work/output7/ A
    ~

参照

dereqaltcfgコマンド、dereqstateコマンドの詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。


3.3.2.2 出力ディレクトリの変更(実行クラスの変更)

抽出制御プロセスが稼働中に出力ディレクトリの実行クラスの情報を変更できます。

出力ディレクトリの実行クラスを変更する手順を以下に示します。


  1. 抽出制御サーバの抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。

    抽出制御サーバにある抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。

    抽出制御動作環境定義ファイルの編集時に変更する実行パラメタには、以下のものがあります。

    表3.5 抽出制御動作環境定義ファイルで修正する実行パラメタ

    実行パラメタ名

    意味

    説明

    OutFolder

    データ抽出セルの抽出結果中間ファイルの出力ディレクトリ名

    実行クラス名の情報を変更します。


  2. 抽出制御プロセスが起動している状態で、抽出制御サーバにおいてdereqaltcfgコマンドを実行し、変更した出力ディレクトリの情報を抽出制御プロセスに反映します。

    変更した出力ディレクトリの情報を反映します。

    dereqaltcfg -s dereq1 -f /opt/FJSViisde/etc/requestor/dereq1.cfg

  3. 抽出制御サーバでdereqstateコマンドを実行し、出力ディレクトリの情報が変更されていることを確認します。

    出力ディレクトリ名"/work/output7/"の実行クラス名が"B"に変更されていることを確認します。

    dereqstate -s dereq1 -i
    Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
    
    Parameter         Value
    ~
    OutFolder         /work/output1/ A
    OutFolder         /work/output2/ A
    OutFolder         /work/output3/ B
    OutFolder         /work/output4/ B
    OutFolder         /work/output5/ A B
    OutFolder         /work/output6/ A B
    OutFolder         /work/output7/ B
    ~

注意

dereqaltcfgコマンド実行時に、変更する出力ディレクトリにおいて抽出処理が実行中の場合、出力ディレクトリは、抽出処理が終了してから、変更後の実行クラスからの依頼を受け付けます。

参照

dereqaltcfgコマンド、dereqstateコマンドの詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。


3.3.2.3 出力ディレクトリの定義削除

稼働している抽出制御プロセスから、出力ディレクトリの定義を削除したい場合、以下の手順で行います。


  1. 抽出制御サーバの抽出制御動作環境定義ファイルを編集します。

    抽出制御動作環境定義ファイルの編集時に削除する実行パラメタには、以下のものがあります。

    表3.6 抽出制御動作環境定義ファイルで削除する実行パラメタ

    実行パラメタ名

    意味

    説明

    OutFolder

    データ抽出セルの抽出結果中間ファイルの出力ディレクトリ名

    削除する出力ディレクトリの定義情報を削除します。


  2. 抽出制御プロセスが起動している状態で、抽出制御サーバにおいてdereqaltcfgコマンドを実行します。

    出力ディレクトリの削除情報を反映します。

    dereqaltcfg -s dereq1 -f /opt/FJSViisde/etc/requestor/dereq1.cfg

  3. 抽出制御サーバでdereqstateコマンドを実行し、削除した出力ディレクトリの情報が表示されないことを確認します。

    削除した出力ディレクトリの情報"/work/output7/"が表示されないことを確認します。

    dereqstate -s dereq1 -i
    Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00
    
    Parameter         Value
    ~
    OutFolder         /work/output1/ A
    OutFolder         /work/output2/ A
    OutFolder         /work/output3/ B
    OutFolder         /work/output4/ B
    OutFolder         /work/output5/ A B
    OutFolder         /work/output6/ A B
    ~

注意

  • dereqaltcfgコマンド実行時に、実行中の抽出処理において、削除する出力ディレクトリが使用されている場合、抽出処理が終了してから、出力ディレクトリの情報を削除します。

  • 出力ディレクトリの定義削除では、抽出制御プロセスから対象の出力ディレクトリを使用しなくなるだけで、実際の出力ディレクトリは削除しません。

参照

dereqaltcfgコマンド、dereqstateコマンドの詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。