資源管理の運用中に、ログ管理ファイルに入出力障害が発生した場合のリカバリ方法について説明します。
ログ管理ファイルに入出力障害が発生した場合は、システムメッセージ“qdg12251e”、“qdg12434u”または“qdg12443u”が出力されます。
リカバリは資源管理を停止させた状態で行います。
ログ管理ファイルをリカバリする場合のリカバリ操作の手順とリカバリ操作例を以下に示します。
図2.4 リカバリ操作の手順
(1) 業務中にログ管理ファイルのアクセスエラーが発生した場合、システムメッセージ を出力して、 ログ管理ファイルを閉塞します。 (2) 資源管理を停止または強制停止します。 ――― rdbstopコマンド (オプションなし または eオプション) (3) 障害ボリュームを取り換えます。 ――― CE作業 (4) ボリュームの構成情報をリカバリします。 ――― partedコマンド (5) ログ管理ファイルを作成します。 ――― rdblogコマンド (Iオプション) (6) すべてのアーカイブログファイルを再登録します。 ――― rdblogコマンド (Aオプションかつ aオプション) (7) すべてのアーカイブログファイルが正常に登録された ――― rdblogコマンド ことを確認します。 (Vオプションかつ aオプション) (8) テンポラリログファイルを再登録します。 ――― rdblogコマンド (Aオプションかつ tオプション) 同一ボリュームにテンポラリログファイルを配置している場合は、そのテンポラリ ログファイルの リカバリを行います → “2.6.5テンポラリログファイルのリカバリ” を参照してください。 (9) テンポラリログファイルが正常に登録されたことを確認 ――― rdblogコマンド します。 (Vオプションかつ tオプション) (10) 資源管理を起動します。 ――― rdbstartコマンド
例
アーカイブログ作成先:/dev/raw/raw23、/dev/raw/raw24
テンポラリログ作成先:/dev/raw/raw22
rdb: ERROR: qdg12251e: ログ管理ファイルの入出力障害が発生しました errno=5 rdb: INFO : qdg13239i: ロググループ"system"において事象"qdg12251e"が発生しました rdb: ERROR: qdg13301e: ログ管理ファイルを閉塞しました rdb: INFO : qdg13239i: ロググループ"system"において事象"qdg13301e"が発生しました $ rdbstop CE作業 … 障害ボリュームの交換およびボリューム構成情報のリカバリ $ rdblog -I $ rdblog -A -a /dev/raw/raw23 $ rdblog -A -a /dev/raw/raw24 $ rdblog -V -a $ rdblog -A -t /dev/raw/raw22 $ rdblog -V -t $ rdbstart