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Interstage Information StorageV10.0.0 アプリケーション開発ガイド

1.2.4 開発時の留意事項

データの抽出を行うアプリケーションは、一般に以下のパターンがあります。アプリケーションは、このどちらも開発できます。

本APIは同期型(完了復帰型)のAPIです。1回の抽出実行におけるAPIの呼び出し単位は1となります。データの抽出を行うアプリケーションは同期型、非同期型で作成可能です。

非同期型(突き放し型)のアプリケーションを作成する場合は、複数のスレッドを生成して抽出を実行します。このとき、抽出実行状況を監視するスレッドを作成し実行状況を管理します。

図1.7 同期型Webアプリケーションの例

参考

非同期型Webアプリケーションの例を、以下に示します。

図1.8 非同期型Webアプリケーションの例

補足:非同期型における親スレッドと子スレッドの処理内容の例を以下に示します。

依頼監視用親スレッド

(1)抽出条件設定画面からの依頼および処理状態一覧表示画面からの依頼を受け付ける。

(2)抽出条件設定画面からの依頼の場合、受け取った抽出条件を抽出実行用子スレッドに受け渡し、実行状況を監視する。

(3)抽出条件設定画面から受け付けた依頼と、抽出実行用子スレッドに渡した抽出条件の実行状況を実行状況領域で管理する。

(4)処理状態一覧表示画面からの依頼の場合、実行状況管理領域から、抽出条件設定画面から受け付けた依頼の一覧と処理状況を返却する。

(5)処理状態一覧表示画面から完了した処理の出力ファイルのダウンロードを依頼された場合、抽出実行用子スレッドで生成した出力ファイルをWebブラウザにストリーム情報として返却する。

抽出実行用子スレッド

(1)依頼監視用親スレッドから抽出条件を受け取る。

(2)(1)で受け取った抽出条件を基に抽出実行APIを呼び出す。

(3)(2)の結果である抽出結果情報を基に出力ファイルを生成する。

(4)処理の完了状況と(3)で生成した出力ファイル名を依頼監視用親スレッドに返却する。

(5)抽出実行用子スレッドを終了し、依頼監視用親スレッドに戻る。