Interstage Information Storageの資源情報管理サーバにスーパーユーザーとしてログインします。
rdbchksanityコマンドを利用して、資源管理の動作状況を確認します。
# rdbchksanity <Enter>
既に起動している場合は、メッセージは出力されません。資源管理が起動していない場合は、以下のメッセージが出力されます。
rdb: ERROR: qdg02250u~:RDBIIが未起動のためrdbchksanityコマンドは実行できません (システム名=iisrdb)
上記のメッセージが出力された場合、rdbstartコマンドで資源管理を起動させてください。
# rdbstart <Enter>
資源管理の管理領域を作成します。以下の手順に従って作業を行ってください。
領域情報の変更
環境に合わせて領域の情報を変更します。
編集対象となるファイルは以下のパスに格納されています。
/opt/FJSViis/SHELL/mkdbsp.ddl
修正内容は、領域をファイルシステム上に配置するか、ローデバイス上に配置するかで異なります。それぞれ以下のとおりとなります。配置先については、“2.3.2 資源管理のディスク設計”を参照してください。
ファイルシステム上に配置する場合
<領域サイズ>には“2.3.2.1 資源管理の資源”で設計した値を設定してください。
CREATE DBSPACE STDBSP001 ALLOCATE FILE /[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP001 ATTRIBUTE SPACE(1024M); CREATE DBSPACE STDBSP002 ALLOCATE FILE /[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP002 ATTRIBUTE SPACE(1024M); CREATE DBSPACE STDBSP003 ALLOCATE FILE
/[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP003 ATTRIBUTE SPACE(<領域サイズ>); CREATE DBSPACE STDBSP004 ALLOCATE FILE /[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP004 ATTRIBUTE SPACE(<領域サイズ>);
ローデバイス上に配置する場合
<ローデバイス名>には“6.2 ローデバイスの作成”で作成したローデバイス名を指定してください。
CREATE DBSPACE STDBSP001 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>; CREATE DBSPACE STDBSP002 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>; CREATE DBSPACE STDBSP003 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>; CREATE DBSPACE STDBSP004 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>;
管理領域作成シェルの実行
IIS管理者にユーザを変更します。
# su - [IIS管理者ユーザ名] <Enter>
管理領域作成シェルを実行し、資源管理の管理領域の作成を行います。実行時にエラーが発生し、処理が中止になった場合は、再度シェルを実行してください。
$ cd /opt/FJSViis/SHELL/ <Enter> $ sh ./sh_create_resource.sh <Enter>
ポイント
IIS管理者以外のユーザでシェルを実行した場合、IIS管理者で管理領域にアクセスができなくなります。以下の手順でシェルを再実行してください。
管理領域作成シェルを実行したユーザがアクセスできるディレクトリ配下に以下のファイルを作成します。
drop_ddl.dat
drop_ddl.datファイルの内容は以下のとおりです。
DROP SCHEMA DCSCH CASCADE; DROP DBSPACE STDBSP001; DROP DBSPACE STDBSP002; DROP DBSPACE STDBSP003; DROP DBSPACE STDBSP004; DROP DATABASE INFOSTORAGEDB;
管理領域作成シェルを実行したユーザで以下のコマンドを実行します。
$ rdbddlex -d INFOSTORAGEDB [drop_ddl.datの絶対パス]
IIS管理者にユーザを変更し、管理領域作成シェルを再実行します。
$ su - [IIS管理者ユーザ名] <Enter>
$ cd /opt/FJSViis/SHELL/ <Enter>
$ sh ./sh_create_resource.sh <Enter>
実行後、drop_ddl.datファイルは不要となりますので、OSのコマンドで削除してください。
注意
管理領域作成シェルは既に同じユーザによって作成済みの管理領域が存在する場合、削除を行い、領域を再作成します。
そのため、運用開始後は決して管理領域作成シェルを実行しないでください。