Interstage Information Storageでは、Interstage Information Storageを構成するプロセス間通信のために、OSの提供するSystem V IPC資源を使用しています。そのため、Interstage Information Storageを動作させるには、IPC資源を設定する必要があります。
Interstage Information Storageを動作させるためには、制御サーバセット、抽出サーバセットの各サーバセットにおいて以下のIPC資源が必要です。
共用メモリ資源
セマフォ資源
メッセージキュー資源(制御サーバセットのみ)
以下に各サーバセットの資源見積もり量を示します。
ポイント
各カーネルのパラメタについて、備考欄にしたがって以下のように設定を行って下さい。どちらの場合も、パラメタが設定されていない場合は、”必要数“をそのまま設定してください。
備考欄が“最大値”の場合
既に設定されている値より“必要数”が大きい値の場合、修正する。小さい場合は修正しない。
備考欄が“加算”の場合
既に設定されている値に“必要数”を加算する。
制御サーバセット
共用メモリ資源には、以下の値を設定してください。
記述形式
[カーネルのパラメタ名] = 値
カーネルのパラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 2097152以上の値 | 最大値 |
kernel.shmmni | 11+Cell | 加算 |
変動要因 | 記号 | 備考 |
---|---|---|
データ抽出セルのプロセス数 | Cell | 抽出制御動作環境定義ファイルで設定する"DECell"パラメタの合計数 |
セマフォ資源には、以下の値を設定してください。
記述形式
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
para1, para2, para3およびpara4には、以下の値を設定してください。
カーネルのパラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
para1 (注1) | 14以上 | 最大値 |
para2 | (1+Cell)×10+600 | 加算 |
para3 (注1) | 1以上 | 最大値 |
para4 | (1+Cell)×10+300 | 加算 |
注1)para1およびpara3を設定する時は、OSのデフォルト値以上の値を設定してください。
変動要因 | 記号 | 備考 |
---|---|---|
データ抽出セルのプロセス数 | Cell | 抽出制御動作環境定義ファイルで設定する"DECell"パラメタの合計数 |
メッセージキュー資源には、以下の値を設定してください。
記述形式
[カーネルのパラメタ名] = 値
カーネルのパラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
kernel.msgmax | 128 | 最大値 |
kernel.msgmnb | 4096 | 最大値 |
kernel.msgmni | 2 | 加算 |
抽出サーバセット
共用メモリ資源には、以下の値を設定してください。
記述形式
[カーネルのパラメタ名] = 値
カーネルのパラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 1048576以上の値 | 最大値 |
kernel.shmmni | 1+Cell | 加算 |
変動要因 | 記号 | 備考 |
---|---|---|
データ抽出セルのプロセス数 | Cell | 抽出制御動作環境定義ファイルで設定する"DECell"パラメタの合計数 |
セマフォ資源には、以下の値を設定してください。
記述形式
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
para1, para2, para3およびpara4には、以下の値を設定してください。
カーネルのパラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
para1 (注1) | 1以上 | 最大値 |
para2 | (1+Cell)×10 | 加算 |
para3 (注1) | 1以上 | 最大値 |
para4 | (1+Cell)×10 | 加算 |
注1)para1およびpara3を設定する時は、OSのデフォルト値以上の値を設定してください。
変動要因 | 記号 | 備考 |
---|---|---|
データ抽出セルのプロセス数 | Cell | 抽出制御動作環境定義ファイルで設定する"DECell"パラメタの合計数 |