Symfoware/RDBは、データベースを制御および格納するため、以下のファイルから構成されています。1つのRDBシステムにおける、これらのファイルの数や配置位置などの関係を、以下に示します。
注意
Symfoware/RDBの資源を作成するドライブのプロパティとして、“ドライブを圧縮してディスク領域を空ける”を設定しないでください。
ドライブ圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。
Symfoware/RDBの資源を作成するフォルダのプロパティとして[全般タブ]属性の[詳細設定]である、“圧縮属性または暗号化属性”を設定しないでください。
圧縮属性とした場合、ドライブ圧縮と同様に通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。
暗号化属性とした場合、Symfoware/RDBで使用する各資源の作成者(rdblogコマンド、rdbcrdicコマンドなどの実行ユーザ)とSymfoware Serverのサービス起動で動作するSymfoware Serverプロセスの実行者(ユーザ登録されないWindows(R)システムユーザ)が異なるため、暗号解除ができずアクセスエラーが発生するためです。
ファイル種別 | 必須 | 個数 | 配置位置 | 配置ファイル域 |
---|---|---|---|---|
RDBプログラムファイル | ○ | 複数 | インストール時に指定 | NTFSファイル |
RDBディレクトリファイル | ○ | 2 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | NTFSファイル |
RDBディクショナリ | ○ | 1 | WebAdminによるセットアップまたはrdbcrdicコマンドで指定 | NTFSファイルまたはローデバイス |
データベース | ○ | 複数 | WebDBtoolsによるセットアップまたは物理構造の定義時に指定 | NTFSファイル、ローデバイスまたはネットワークファイル |
退避ディスク | ○ | 複数 | rdbdmpコマンドで指定 | NTFSファイルまたはローデバイス (注2) |
作業域 | ○ | 複数 | WebAdminによるセットアップ、コマンドまたは動作環境ファイルで指定 | NTFSファイル |
ロググループ管理ファイル | - | 1 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | NTFSファイルまたはローデバイス |
ログ管理ファイル | ○ | 1 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | NTFSファイルまたはローデバイス |
テンポラリログファイル | ○ | 1 | WebAdminによるセットアップまたはrdblogコマンドで指定 | NTFSファイルまたはローデバイス |
アーカイブログファイル | - | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはrdblogコマンドで指定 | NTFSファイルまたはローデバイス |
監査ログデータベース | - | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはrdbauditコマンドで指定 | NTFSファイルまたはローデバイス |
パフォーマンスデータ格納ファイル | - | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | NTFSファイル |
コアファイル | ○ | 複数 | WebAdminによるセットアップまたはRDB構成パラメタファイルで指定 | NTFSファイル |
RDB構成パラメタファイル | ○ | 1 | インストール時に指定 | NTFSファイル |
動作環境ファイル | - | 複数 | WebAdminによるセットアップ、RDB構成パラメタファイル、環境変数または動作環境ファイルで指定 | NTFSファイル |
○: 必須
-: 選択
注1) スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、さらにユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルがユーザロググループ数分必要です。
注2) Symfoware Server Advanced Backup Controller利用時の、退避データベーススペースのみ、ローデバイスに配置できます。
注3) スケーラブルログ運用を行っている場合は、ロググループ数(システムロググループ+ユーザロググループ)分必要です。
注4) テンポラリログ域は、BIログ域、AIログ域およびログインデックス域で構成されています。これらの領域は、1つのファイルに割り当てることもでき、3つの領域に分けて割り当てることもできます。
注5) 障害発生時のリカバリに備えてアーカイブログ運用を推奨しています。
注6) 性能チューニングのためパフォーマンスモニタの利用を推奨しています。
注7) システム用の動作環境ファイルは必須です。