RDBディクショナリの拡張契機の見積りにより、RDBディクショナリ全体の領域が不足すると判断した場合には、RDBディクショナリの拡張を行います。RDBディクショナリの容量拡張では、新規に容量の大きなファイルに現在のRDBディクショナリの内容を複写した後、システム表の領域の拡張を行います。
RDBディクショナリの拡張は、rdbaldicコマンドにより行います。
参照
rdbaldicコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
RDBディクショナリの容量拡張の操作の手順と操作例を以下に示します。
操作の手順

DIR_FILE2:RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル
(1) RDBディクショナリに“更新抑止”を設定します。 ――― rdbrtrコマンド
(rwオプション)
(2) 容量拡張での異常に備えて、RDBディクショナリの退避 ――― rdbdmpdicコマンド
データを取得します。 (Nオプション)
(3) Symfoware/RDBを停止します。 ――― rdbstopコマンド
(4) RDBディクショナリの容量拡張を行います。 ――― rdbaldicコマンド
正常終了 → (7)へ
異常終了 → (5)へ
(5) 異常原因を取り除きます。
(6) (2)でバックアップした退避データからRDBディクショナリ――― rdbrcvdicコマンド
とDIR_FILE2をリカバリします。 (LOADモード)
(RDBディクショナリは、容量拡張前のファイルに
リカバリします。) → (4)へ
(7) Symfoware/RDBを起動します。 ――― rdbstartコマンド
(8) RDBディクショナリの“更新抑止”を解除します。 ――― rdbrlsコマンド
(rwオプション)
(9) RDBディクショナリの退避データを取得します。 ――― rdbdmpdicコマンド操作例
> rdbrtr -rw -z > rdbdmpdic -f DICBACK@E:\BACKUP\DIC -y -e -N > rdbstop > rdbaldic -a 10M -e -f D:\SFWD\RDB\USR\DIC\DICTIONARY_2 -c 20M > rdbstart > rdbrls -rw -z > rdbdmpdic -f DICBACK2@E:\BACKUP\DIC -y -e
注意
RDBディクショナリの容量拡張を行う前に、RDBディクショナリの容量見積りを行い、拡張先にRDBディクショナリ用の空き領域を確保しておく必要があります。
rdbaldicコマンドを実行する前には、RDBディクショナリを“更新抑止”にし、rdbdmpdicコマンド(Nオプション指定)を用いてRDBディクショナリの退避データを取得してください。この退避データは、本コマンドが異常終了した場合のリカバリに必要となります。
rdbaldicコマンドが正常終了すると、それ以前に取得したRDBディクショナリの退避データを用いたリカバリが実行できなくなります。rdbaldicコマンドが正常終了したあとには、異常時に備えて、rdbdmpdicコマンド(Nオプション指定なし)を用いてRDBディクショナリの退避データを取得してください。