本災害対策ディザスタリカバリ機能(以降、テープを利用した災対リストア機能と記述)は、運用環境(以降、運用サイトと記述)の以下のデータを元に、災害対策として用意したデータ復旧環境(以降、災対サイトと記述)のETERNUS ディスクアレイ上へユーザーデータを復旧する機能です。
ETERNUS ディスクアレイ上のユーザーデータのバックアップテープ
一括バックアップされたACM管理情報
テープバックアップを制御しているTSMの管理情報
一括バックアップされたACM管理情報は、ファイル単位バックアップ機能を使用してテープにバックアップします。このため、運用サイトのテープサーバでは事前にファイル単位バックアップ環境を構築しておいてください。
ファイル単位バックアップ機能については、「第8章 バックアップ運用(ファイル単位)」を参照してください。
ポイント
災対サイトでは、以下の装置を準備してください。
データ復旧用サーバ(Solarisのサーバで、以降、テープサーバと記述)
復旧したデータを使用するサーバ(以降、Storageサーバと記述)
テープ装置
ETERNUS ディスクアレイ
注意
Storageサーバは、運用サイトで復旧データに該当するデータを使用していたサーバと同一プラットフォームのサーバを準備してください。
テープ媒体からのデータ復旧のため、ディスク間の処理を含めた全てのACMのバックアップ環境を復元せず、ACMテープマネージャーに含まれるTSMバックアップ/リストア環境のみを復元し、ACM管理情報内のバックアップ履歴情報を元にテープに保存されているユーザーデータをETERNUS ディスクアレイ上へ復旧します。
図13.1 運用サイトと災対サイトでのデータ復旧の流れ