テープサーバの導入により、ディスクへのバックアップに加えてテープへのバックアップが可能となります。その特長について説明します。
ディスクおよびテープへのバックアップの簡便化
ディスクおよびテープへのバックアップ運用を簡便に行うことができます。
1アクションで、ディスクおよびテープの両媒体へバックアップすることが可能です。
業務停止時間を短縮したテープへのバックアップ
ディスクへのバックアップはETERNUS ディスクアレイのハードコピー機能【アドバンスト・コピー機能】を使用して行い、テープへのバックアップはアドバンスト・コピー先(バックアップボリューム)から行うため、業務ボリュームへのアクセスが抑止される時間は、従来のAdvancedCopy Managerと同様に数秒となります。(データベーススペースの場合は、無停止)
ただし、ディスクへのバックアップを行わずにテープのみにバックアップを行う運用では、業務停止時間はテープへの書き込み完了までの時間となります。
ファイル単位のバックアップ
AdvancedCopy Managerテープバックアップオプションに含まれるETERNUS SF TSM(以下、TSMと略す)の機能を使用して、ディレクトリ単位またはファイル単位の、バックアップ/リストアが可能になります。
NASバックアップ
AdvancedCopy Managerテープバックアップオプションに含まれるTSMの機能を使用して、ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ装置(以降、NAS装置)のデータのバックアップ/リストアが可能となります。
バックアップ履歴の一元管理
ディスクおよびテープに格納されたデータのバックアップ履歴が一元管理できます。
業務サーバに負荷をかけないバックアップ
テープへのバックアップはテープサーバ上で行われるため、業務サーバに負荷がかかりません。
複数プラットフォーム環境に対応
1台のテープサーバ上で、異なる複数プラットフォームのバックアップができます。SAN環境に接続された複数の業務サーバがそれぞれ異なるプラットフォームの場合でも、テープサーバをプラットフォームごとに用意する必要はありません。
バックアップ先ディスク容量の節約
バックアップで、複数の世代を保存しておきたい場合、ディスクに保持する必要性がある世代のみ(最新世代等)をディスクに保持し、それ以外の世代をテープへ保持することで、必要となるバックアップ先ディスクの容量を最小限に抑えることができます。