バックアップの前後処理のシェルスクリプトについて、カスタマイズ方法を以下に説明します。
業務ボリュームをアンマウントしたくない場合
マウントされているがアンマウントしたくない業務ボリュームに対しては、バックアップ実行時の前処理のシェルスクリプト(OpcBackup.pre)の100~110、114、158行目のコメント(“#”)をエディタ等で消去し、100行目のif文で対象となるデバイスを指示してください。なお、107行目のsyncコマンドを実施してからバックアップ後処理を実施するまでの間は、業務ボリュームのファイルシステム更新操作を行わないようにしてください。もし、この間にファイルシステム更新操作が行われると、ファイルシステムが不完全な状態でバックアップが採取されるか、またはバックアップ後処理で実施するfsckコマンドがエラーとなる可能性があります。
この操作は、ファイルシステムが以下の場合のみ可能です。
ext2
ext3
カスタマイズしたスクリプトによる前処理の動作は、以下のようになります。
業務ボリュームの状態 | 前処理 |
---|---|
マウントされている | 業務ボリュームへの更新を抑止します |
カスタマイズしたスクリプトによる後処理の動作は、以下のようになります。
前処理 | 後処理 |
---|---|
業務ボリュームへの更新を抑止した | 業務ボリュームへの更新抑止を解除します バックアップボリュームの整合性を確認します |
注意
SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合は、バックアップ実行時の前処理のシェルスクリプト(OpcBackup.pre)で、100行目にはスライス名(/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値))ではなく、論理ボリューム名(/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名))を指定してください。