ETERNUS SF Disk Space Monitorは、ファイルシステムやデータベースのスペース監視を行い、システムの安定稼動を支援するためのソフトウェア製品です。本製品を用いることにより、以下のような運用管理を実現することができます。
容量のしきい値監視
ETERNUS SF Disk Space Monitorは、現在運用中のシステムにおいて、ファイルシステムやデータベースの容量を、常時 自動的に収集します。
「容量のしきい値監視」機能を利用することにより、監視対象となるファイルシステムやデータベースの使用量が「しきい値」を越えた場合には、アラームアクションが実行され管理者へ通知します。
この通知をもとに、管理者は空き容量の不足が原因で引き起こされるシステム全体の重大なサービス低下を事前に予知し、防止策を検討することが可能となります。
なお、アラームアクションには、イベントログへの出力や管理者へのメール通知に加え、ユーザ任意のコマンドの実行などが設定可能です。
リアルタイムな容量の表示
ETERNUS SF Disk Space Monitorは、収集/蓄積した容量の情報をビジュアルに表示させる「モニタ」表示、「ドリルダウン」表示機能を提供します。
一覧表やグラフ形式により可視化されたリアルタイムな容量情報は、現時点において空き領域の不足が発生しているサーバやファイルシステムの特定など、問題発生の状況把握をサポートし、業務回復にかかる時間の短縮を支援します。
また、蓄積された容量情報は過去にさかのぼって検索することが可能なため、容量不足によるトラブルが発生している現在の状況に至るまでの経緯を確認することも可能です。
定期レポートの出力
ETERNUS SF Disk Space Monitorは、収集/蓄積した容量情報を、「日報」、「週報」、「月報」などのフォーマットで定期的に出力する、「定期レポート」機能を提供します。
システム管理者の定常的な監視作業における報告用レポートの作成を支援するほか、作成したレポートのデータをダウンロードし、分析、評価に利用することも可能です。
たとえば、ダウンロードしたデータから、長期間における空き容量の推移を分析すれば、ディスク容量やデータベース資源の将来的な不足を予見し、ストレージ強化を実施する最適なタイミングを決定することも可能となります。