SNMPトラップによる障害監視のため、OS標準のnet-snmpパッケージに含まれるsnmptrapdの設定ファイルをカスタマイズします。この設定ファイルは/etc/snmp/snmptrapd.confにありますが、他製品では/usr/share/snmp/snmptrapd.confも使用している場合があります。設定においては、他製品との共存のために、両方のファイルを確認します。
アクセス制御の設定状況によって、設定する内容が異なります。snmptrapd.confに以下の設定がなければ、アクセス制御が有効になっています。
disableAuthorization yes
注意
/etc/snmp/snmptrapd.confと/usr/share/snmp/snmptrapd.confの両方を確認してください。
他製品からの要求がなければ、上記の「disableAuthorization yes」を/etc/snmp/snmptrapd.confに設定し、アクセス制御を無効にしてください。
/etc/snmp/snmptrapd.confに以下の設定を追加します。
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
以下の設定を追加します。
authCommunity net public forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
注意
/etc/snmp/snmptrapd.confと/usr/share/snmp/snmptrapd.confの両方を確認し、他製品によってautoCommunityが設定されている方のsnmptrapd.confを編集してください。どちらにも設定がなければ、/etc/snmp/snmptrapd.confを編集してください。
SNMPトラップのコミュニティ名がpublic以外の装置を監視する場合は、authCommunityの設定を追加します。例えば、commonというコミュニティ名の装置を監視対象とする場合は以下のように設定します。なお、publicの設定は必須です。
authCommunity net public authCommunity net common forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
他製品によって既にauthCommunity logやauthCommunity executeが設定されている場合は、カンマ区切りでnetを追加します。例えば、authCommunity execute publicが設定されている場合は以下のように設定します。
authCommunity execute,net public forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
参考
snmptrapd.confの詳細については『ETERNUS SF Storage Cruiserユーザーズガイド』の「C.15 snmptrapd.confファイル説明」を参照してください。
注意
snmptrapd.confをカスタマイズした後に、ServerView AlarmServiceなどのsnmptrapdを利用するアプリケーションをインストール、アンインストールまたは設定変更を実施した場合は、snmptrapd.confのカスタマイズ内容が変更されていないかどうか確認してください。