記述形式
execasvr [/un:UserName] [/rc:nn /ri:nnnn] |
機能説明
サーバにインストールされている任意のアプリケーションを起動します。起動アプリケーションは、バックグラウンドで動作し、画面には表示されません。また、起動したアプリケーションは、終了の待ち合わせは行いません。
パラメタ
/un:UserName
指定したアプリケーションをどのユーザの権限で起動するかを指定します。
UserNameが半角英数字20文字以内になるように指定してください。
「-」、「_」以外の特殊文字および空白文字は使用できません。
本パラメタを省略した場合は、コマンド起動時のユーザの権限でアプリケーションは起動されます。
/rc:nn
アプリケーションの起動でエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。
nnに0~99の整数を指定します。それ以外の値を設定すると、エラーになります。省略した場合はリトライを行いません。
/ri:nnnn
エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。
nnnnに0~9999の整数を秒単位で指定します。それ以外の値を設定すると、エラーになります。省略値は0です。
本パラメタは、/rcパラメタで1以上を指定した場合に有効となります。
/ae:ExecuteAppli
起動アプリケーション名を絶対パス名で指定します。ExecuteAppliに、アプリケーション名を指定します。起動アプリケーション名に空白文字がある場合は、ダブルクォーテーション「"」で囲んでください。ExecuteAppliに指定できる文字数はAppliParamを含めて511文字までです。
AppliParam
ExecuteAppliで指定したアプリケーションに対するパラメタを指定します。パラメタを複数指定する場合は、それぞれの間に空白文字を入れてください。各パラメタに空白文字を含む場合は、その両端をダブルクォーテーション「"」で囲んでください。
復帰値
復帰値 | 意 味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
コマンド格納場所
Solaris | /opt/FJSVsnjss/bin |
HP-UX | /opt/FHPsnjss/bin |
AIX | /opt/FAIXsnjss/bin |
Linux | /opt/FJSVsnjss/bin |
記述例
“/usr/local/bin/test”を“test.txt”のパラメタ付きで起動します。
execasvr /ae:/usr/local/bin/test test.txt |
処理結果
コマンドの処理が終了すると、終了時の情報を標準出力に出力します。
出力される内容を以下に示します。
[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS |
[発生したエラー]には、正常終了の場合は“なし”が出力されます。強制終了やエラーの場合はメッセージが出力されます。メッセージ内容については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
アプリケーション起動を行う前にエラーが発生した場合は、以下の形式でメッセージが出力されます。
[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS |
メッセージ内容については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
使用上の注意
本コマンドは、起動したアプリケーションの処理を監視しません。処理結果を知る必要がある場合は、アプリケーション自身に終了コードの通知機能を用意してください。
本コマンドでは、キーボードからの入力を必要とするアプリケーションは起動できません。
本コマンドを強制終了した場合、起動したアプリケーションに対しての強制終了を行うことはできません。
コマンドの強制終了は、アプリケーションの起動が完了した時点で行われます。このため、起動に時間がかかるアプリケーションの場合、コマンドの終了を待たされる場合があります。
/un:UserNameを指定し、ユーザ権限でアプリケーションを起動する場合、本コマンドを起動するユーザはroot権限を持っている必要があります。
シェルスクリプトを起動する場合は、以下のようにスクリプトの先頭行にシェル名を記述してください。
例:
#! /bin/sh |