ファイル名
任意
使用用途
qsubコマンドの-env 環境変数設定ファイル名で呼び出し、ジョブに与える任意の環境変数を指定します。
格納場所
任意
ファイル形式
1つの環境変数格納ファイル内に複数のパターンの環境変数を定義できます。
1つのパターンの区切りとして、先頭行の先頭カラムから[JOBn]の形式で記述が必要です。nは、1~255の範囲の値を記述します。
記述ミスやメンテナンス性を高めるために、[JOB1]から開始して、昇順に記述することを推奨します。
環境変数の定義は、環境変数名の定義行と環境変数値の定義行の2行が1対の構成となります。
記述例を以下に示します。
[JOB1] ENVNAME1=DATA1 -+ -+ ENVVALUE1=/export/200401/data001-+2行で1対 | ENVNAME2=DATA2 |1つめのパターン ENVVALUE2=/export/200401/data002 -+ [JOB2] ENVNAME1=DATA1 ENVVALUE1=/export/200402/data001 ENVNAME2=DATA2 ENVVALUE2=/export/200402/data002
パラメタ
パターンの先頭行に必ず記述する必要があります。
先頭カラムから記述します。
nは、数字で、1~255の範囲で指定します。記述する順番等に制約はありません。
qsubコマンドの-joオプションで指定するパターン番号が見つからない場合、-joオプションを省略した場合で、[JOB1]が存在しない場合は、エラーとなります。
同じパターン番号が存在した場合、先頭から検索して最初に見つかったパターン番号の部分に記述された環境変数情報が採用されます。
qsubコマンドの投入時には、環境変数設定ファイル内すべてのフォーマットがチェックされるわけではありません。指定されたパターン番号に該当する部分のみを読み込み、必要な環境変数情報を読み込みます。従って、[JOBn]のnの値は1~255の範囲外であったり、数字以外であったり、または省略されていても、エラーにはなりません。
環境変数を設定したい環境変数名を指定します。
ENVNAMEは固定で、mの部分を1~昇順に変化させて定義します。mの最大値は32です。
mの部分を1~昇順に検索して、次の番号が見つからなくなった時点で検索を終了し、そこまでに記述されていた環境変数情報が有効となります。例えば、mの部分を1,2,3,5 の順番で記述した場合、1,2,3の情報は有効となりますが、5の情報は無視されます。
最初にENVNAME1が存在しない場合は、エラーとなります。
後述のENVVALUEのmと一致させることで環境変数名と環境変数値が結合されます。
環境変数名は、最大64バイトまで指定できます。
環境変数名に指定不可文字はありません。
環境変数名は、OSで設定される環境変数や他の「ENVNAMEm」の値と重複しないように指定します。
ENVNAMEm で指定した環境変数に設定した環境変数値を指定します。
ENVVALUE は固定で、mの部分をENVNAMEmと一致する数字を指定します。mの最大値は32です。
ENVNAMEmと一致するENVVALUEmが存在しない場合、エラーとなります。
環境変数値は、最大256バイトまで指定できます。
環境変数値に指定不可文字はありません。
使用例
環境変数 DATA1 に、環境変数値として/export/200401/data001 を設定する場合、以下のように記述します。
ENVNAME1=DATA1 ENVVALUE1=/export/200401/data001