記述形式
(1) 登録の場合:
jobschnetmemo -ent [プロジェクト名/]ジョブネット名 メモ内容 [-sys サブシステム番号] (注) |
(2) 削除の場合
jobschnetmemo -del [プロジェクト名/]ジョブネット名 [-sys サブシステム番号] (注) |
(3) 内容出力の場合
jobschnetmemo -out [プロジェクト名/]ジョブネット名 [-sys サブシステム番号] (注) |
(4) 検索の場合
jobschnetmemo -find [-p プロジェクト名] -e 正規表現 [-m] [-sys サブシステム番号] (注) |
“ [-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
機能説明
ジョブネットにメモを登録/削除します。メモの内容を出力することもできます。
検索時は、正規表現を含むメモが登録されているジョブネット名の一覧が出力されます。
オプション
プロジェクト名【登録/削除の場合】
ジョブネット情報の格納先のプロジェクト名を指定します。jobschnetmemoコマンドの実行ユーザが操作、更新できるプロジェクトのうちジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。
プロジェクト名【内容出力の場合】
ジョブネット情報の格納先のプロジェクト名を指定します。jobschnetmemoコマンドの実行ユーザが参照できるプロジェクトのうちジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。
-p プロジェクト名【検索の場合】
ジョブネット情報の格納先のプロジェクト名を指定します。省略した場合は、jobschnetmemoコマンドの実行ユーザが参照できるプロジェクト内のジョブネット情報すべてに対して検索します。
ジョブネット名
登録、削除および内容出力の対象となるジョブネット名を指定します。
メモ内容
メモとして登録する文字列を128バイト以内で指定します。仮名半角およびユーザ定義文字を指定することはできません。
-e 正規表現
正規表現を256バイト以内で指定します。特殊文字として、^$.*+?[]|()が使用できます。
-m
ジョブネット名の後ろに半角空白で区切ってメモの内容を出力します。省略した場合は、プロジェクト名とジョブネット名のみが出力されます。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
復帰値
登録/削除/内容出力の場合に、処理が正常に終了したことを示します。検索の場合は、正規表現を含むメモが登録されているジョブネットが1つ以上見つかったことを示します。
検索の場合に、正規表現を含むメモが登録されているジョブネットが見つからなかったことを示します。
指定されたプロジェクトが存在しないか、アクセス権が不足していることを示します。あるいは、プロジェクトを省略した場合に、アクセス権のあるプロジェクトが存在しない、または、アクセス権のあるプロジェクトが複数存在したことを示します。
登録/削除/内容出力の場合に、指定されたジョブネットが見つからなかったことを示します。
登録の場合に、メモ内容が不適切であることを示します。メモ内容の長さが長かったり、使用できない文字が含まれていたときなどにこの復帰値を返します。
検索の場合に、正規表現が不適切であることを示します。正規表現の長さが長かったり、正規表現が不適切な場合にこの復帰値を返します。
オプションの指定に誤りがあることを示します。使用できないオプションを指定したり、オプションの組合せが不適切な場合にこの復帰値を返します。
システムまたはユーザの環境に関するエラーが発生したことを示します。
Systemwalker Operation Managerの環境に関する内部エラーが発生したことを示します。
ジョブネットの情報の読み込みや書き込みに失敗したことを示します。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris | /usr/bin |
注意事項
正規表現が空白文字を含む場合、あるいは正規表現に特殊文字を使用する場合は、正規表現全体をダブルクォーテーション(")で囲ってください。正規表現にダブルクォーテーションを記述する場合は、ダブルクォーテーションの直前に“\”を指定することでダブルクォーテーションを文字として扱うことが可能です。なお、直前に“\”を記述したダブルクォーテーションは、正規表現全体を括るためのダブルクォーテーションとして扱われません。
使用例
登録の場合の使用例を以下に示します。
jobschnetmemo -ent 総務部門/kyuuyo 給与・賞与の計算 -sys 1 |
削除の場合の使用例を以下に示します。
jobschnetmemo -del 総務部門/kyuuyo -sys 1 |
内容出力の場合の使用例を以下に示します。
jobschnetmemo -out 総務部門/kyuuyo -sys 1 |
検索の場合の使用例を以下に示します。
jobschnetmemo -find -p 総務部門 -e "データ.*管理" -m -sys 1 |
出力例
内容出力の場合の例を以下に示します。
給与・賞与の計算 |
検索の場合に-mオプションを指定して実行したときの例を以下に示します。
総務部門 suitou 出納データの管理 |