本コマンドは、ジョブネットの設定(登録/変更/削除/複写)および、ジョブネット情報の起動日、メッセージ事象および一時変更情報を設定(登録/削除)する場合に使用します。
ジョブネットを設定する場合の本コマンドについて、記述形式、機能説明およびオプションの説明を以下に示します。
記述形式
[登録の場合] |
“ [-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
機能説明
ジョブネットを登録/変更/削除/複写します。
ジョブネットの登録/変更時には、jobschprint -rコマンドにより展開された起動日情報(特異日の情報を含む)を設定できます。
操作対象とするプロジェクト名が指定できます。
オプション
-nent
定義ファイルの情報をもとにジョブネットを登録します。なお、同一ジョブネット名がすでに存在する場合は登録できません。
プロジェクト名
ジョブネットの情報を格納する格納先のプロジェクト名を指定します。登録時の場合、jobschsetnetコマンドの実行ユーザが更新アクセスできるプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。変更/削除/複写の場合、jobschsetnetコマンド実行のユーザが更新アクセスできるプロジェクトのうちジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。
定義ファイル
ジョブネット制御文およびジョブ制御文を格納したファイル名を指定します。
複数のジョブネットを登録するときは、ジョブネット制御文を複数記述します。
“ジョブネット制御文”については、“4.9.1 ジョブネット制御文”を参照してください。
“ジョブ制御文”については、“4.9.2 ジョブ制御文”を参照してください。
-nche
定義ファイルの情報をもとに既存のジョブネットを変更します。ジョブネット登録時に使用した定義ファイルに、変更内容を記述して利用すると便利です。定義ファイルに記述されていないオペランドについては、変更対象がジョブネットの場合は影響ありませんが、ジョブの場合は定義が削除されるので、注意が必要です。ジョブを変更する際は、定義ファイルに全てのオペランドを記述してください。
注意
ジョブネット制御文では、オペランドとパラメタは対で指定する必要があります。定義ファイルにオペランドのみを記載してもパラメタは削除されません。登録してある起動日/メッセージ事象/一時変更情報を削除する場合は、jobschsetnetコマンドの-sdelオプションを実行してください。
注意
ジョブネット変更時の発生済メッセージ事象のクリアについて
ジョブネットを変更した場合、発生済みのメッセージ事象はすべてクリアされます。そのため、メッセージ事象発生後にジョブネットを変更した場合は、再度メッセージ事象を発生させる必要があります。
-ndel
ジョブネットの削除を行います。ジョブネットの削除を行った場合、ジョブネットおよびジョブネットを構成するジョブの登録情報がすべて削除されます。
ジョブネット名
削除するジョブネット名を指定します。
-ncop
ジョブネットを複写します。なお、複写先のプロジェクトに同一ジョブネット名がすでに存在する場合は複写できません。
また、複写元と複写先が異なるプロジェクトに“基準ジョブネット名”を指定しているジョブネットを複写した場合、基準ジョブネット名が消去されます。ただし、基準ジョブネット名以外の起動日情報は複写元のジョブネットと同一の値となります。
複写元プロジェクト名
複写元となるジョブネットの情報が格納されているプロジェクト名を指定します。jobschsetnetコマンドの実行ユーザが参照できるプロジェクトのうち、ジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。
複写元ジョブネット名
複写元のジョブネット名を指定します。
複写先プロジェクト名
複写先となるジョブネットの情報が格納されているプロジェクト名を指定します。省略した場合は、複写元のプロジェクト名と同一のプロジェクト名が指定されたものとみなします。jobschsetnetコマンドの実行ユーザが更新アクセス可能なプロジェクト名を指定します。
複写先ジョブネット名
複写先のジョブネット名を指定します。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
起動日/メッセージ事象/一時変更情報を設定する場合の本コマンドについて、記述形式、機能説明、オプションの説明、および注意事項を以下に示します。
記述形式
[登録の場合] |
“ [-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
機能説明
ジョブネット情報の起動日、メッセージ事象および一時変更情報を登録/削除します。
オプション
-sent
定義ファイルの情報をもとに起動日、メッセージ事象および一時変更情報を登録します。
プロジェクト名
ジョブネットの情報が格納されているプロジェクト名を指定します。jobschsetnetコマンドの実行ユーザが更新アクセスできるプロジェクトのうちジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。
定義ファイル
起動日制御文、メッセージ事象制御文、および一時変更制御文を格納したファイル名を指定します。
“起動日制御文”については、“4.9.3 起動日制御文”を参照してください。
“メッセージ事象制御文”については、“4.9.4 メッセージ事象制御文”を参照してください。
“一時変更制御文”については、“4.9.5 一時変更制御文”を参照してください。
-sdel
起動日/メッセージ事象/一時変更情報を削除します。
ジョブネット名
起動日/メッセージ事象/一時変更情報を削除するジョブネット名を指定します。
SCH
起動日のみを削除します。
MSG
メッセージ事象のみを削除します。
TMP
一時変更情報のみを削除します。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris | /usr/bin |
注意事項
起動日/メッセージ事象/一時変更情報を登録する場合、すでに起動日/メッセージ事象/一時変更情報の情報が登録されている場合は、定義ファイルの情報に置き換えられます。
起動日/メッセージ事象/一時変更情報のすべてを削除する場合、SCHパラメタ、MSGパラメタおよびTMPパラメタは指定しないでください。
本コマンドは、ジョブネットの変更をサーバに依頼するだけであり、本コマンドの実行完了が、ジョブネットの変更処理の完了を保証するものではありません(本コマンドの実行完了後、ジョブネットの変更処理が完了するまでに、しばらく時間がかかる場合があります)。
本コマンドで登録するジョブネットが利用する起動日雛形および休日カレンダを変更/削除する場合には、本コマンドの実行完了後に実施してください。
jobschprint -r コマンド、jobschprint -R コマンドで出力されたファイルを本コマンドを使用してジョブネットを登録する場合は、ジョブのアイコン位置情報が初期化されるため、適宜修正してください。