DBチェック、リカバリーおよびリストアを実行するには、ターゲットデータベース接続用の静的サービス構成のリスナーが起動している必要があります。
ターゲットデータベース接続用リスナーの起動状態を確認し、起動されていない場合は起動します。
以下に、リスナーの起動確認と、リスナーの起動手順の例を示します。
参照
リスナーの詳細については、「Oracle Net Services 管理者ガイド」を参照してください。
Oracleインストールユーザーでログインします
データベースサーバにOracleインストールユーザーでログインします。
ほかのユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、Oracleインストールユーザーに変更しても構いません。
リスナーの起動状態を確認します
以下のコマンドで、リスナーの起動状態を確認します。
$ lsnrctl status listener_name<Enter> |
listener_name : ターゲットデータベース接続用リスナー名
例
リスナーの起動状態を確認
$ lsnrctl status LISTENER_ORA11G LSNRCTL for Linux: Version 11.2.0.1.0 - Production on 23-2月 -2010 09:07:15 Copyright (c) 1991, 2009, Oracle. All rights reserved. : (省略) : サービスのサマリー... サービス"ora11g"には、1件のインスタンスがあります。
インスタンス"ora11g"、状態UNKNOWNには、このサービスに対する1件のハンドラがあります... コマンドは正常に終了しました。
リスナーが起動されていない場合は起動します
リスナーが起動されていない場合は起動します。
$ lsnrctl start listener_name<Enter> |
listener_name : ターゲットデータベース接続用リスナー名
注意
クラスタソフトウェアで管理されたリスナーなどを使用している場合は、リスナーの起動方法が異なる場合があります。その場合は、各クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
例
リスナーの起動
$ lsnrctl status LISTENER_ORA11G LSNRCTL for Linux: Version 11.2.0.1.0 - Production on 23-2月 -2010 09:16:36 Copyright (c) 1991, 2009, Oracle. All rights reserved. (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=dbsrv1)(PORT=1522)))に接続中 TNS-12541: TNS: リスナーがありません。
TNS-12560: TNS: プロトコル・アダプタ・エラー
TNS-00511: リスナーがありません。
Linux Error: 111: Connection refused $ $ lsnrctl start LISTENER_ORA11G LSNRCTL for Linux: Version 11.2.0.1.0 - Production on 23-2月 -2010 09:16:56 Copyright (c) 1991, 2009, Oracle. All rights reserved. /oracle/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/bin/tnslsnrを起動しています。お待ちください... : (省略) : リスニングしています: (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=dbsrv1)(PORT=1522))) (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=dbsrv1)(PORT=1522)))に接続中 : (省略) : リスニング・エンドポイントのサマリー...
(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=dbsrv1)(PORT=1522)))
サービスのサマリー...
サービス"ora11g"には、1件のインスタンスがあります。
インスタンス"ora11g"、状態UNKNOWNには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
コマンドは正常に終了しました。
データベースに接続できることを確認します
以下のコマンドで、ターゲットデータベースに接続できることを確認します。
$ tnsping connet_string<Enter> |
connet_string : ネットサービス名
例
ターゲットデータベースの接続確認
$ id uid=600(oracle) gid=600(oinstall) 所属グループ=600(oinstall),601(dba) $ $ tnsping ora11g TNS Ping Utility for Linux: Version 11.2.0.1.0 - Production on 23-2月 -2010 09:29:23 Copyright (c) 1997, 2009, Oracle. All rights reserved. パラメータ・ファイルを使用しました: エイリアスを解決するためにTNSNAMESアダプタを使用しました。 (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = dbsrv1)(PORT = 1522))) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = ora11g)))に接続の試行中 OK (10ミリ秒)