カスタムリカバリーを行う場合は、以下の点に注意してください。
カスタムリカバリー機能は、上級者向けの機能です。Oracleデータベースのバックアップ・リカバリーに詳しくない方は、リカバリー機能を使用することを推奨します。カスタムリカバリーでは、設定方法を誤ると、データベースが破壊され、復旧できなくなることもあります。
リカバリー方法詳細を正しく指定しないと、データベースの復旧に失敗してリカバリー処理が異常終了します。リカバリー方法詳細の指定は、慎重に行ってください。
処理が異常終了した場合で、実行ログにRESETLOGSメッセージが出力されている場合は、RESETLOGS後の対処を行ってください。異常終了した場合のRESETLOGS後の対処については、「第12章 実行ログ」を参照してください。
処理が異常終了した場合で、実行ログにRESETLOGSメッセージが出力されていない場合は、リカバリー方法詳細を見直し、再度リカバリーを行ってください。
データベースリカバリー処理中は、ターゲットデータベースが停止します。
表領域リカバリー処理中は、リカバリー方法詳細でオフラインリカバリーを指定した場合、ターゲットデータベースが停止します。
一時表領域の再作成処理中は、ターゲットデータベースが停止します。
ターゲットデータベース接続用の静的構成リスナーを必ず事前に起動してください。リスナーが起動されていない場合、正しく処理を実行できません。
データベースがノーアーカイブ・モードの場合は、正常にリカバリーできません。
データベースリカバリーでデータベースを復旧した場合、必ずデータベースのログがリセットされ(RESETLOGS)、過去に取得したバックアップが無効となります。そのため、データベース復旧後、すぐにバックアップを取得してください。
データベースリカバリーでは、リカバリー方法詳細設定画面のデフォルト設定値を変更すると、正常にリカバリーできなくなる可能性が高くなりますので、設定値を変更する場合は注意してください。
ユーザー表領域やUNDO表領域が破損している場合、正しくリカバリーできないことがあります。詳細については、「Recovery Manager for Oracle 14.x トラブルシューティング」を参照してください。